PURPLE K!SS、多彩なパフォーマンスでファンを沸かせた1日限りの日本公演

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2023年3月に日本デビューを果たした韓国の6人組ガールズグループPURPLE K!SSが、1月28日、東京・豊洲PITで昼夜2公演の<PURPLE K!SS 2024 The FESTA Tour in JAPAN>を開催。アメリカ17都市、そしてソウルと公演を重ねた勢いそのままに、ヒット曲から洋画カバーのユニット曲まで、多彩なパフォーマンスでファンを沸かせた。本稿では、28日昼公演の模様をレポートする。

PURPLE K!SSは、2021年3月に韓国でデビューしたナ・ゴウン、ドシ、イレ、ユキ、チェイン、スアンで構成されたグループ。デビュー前に「PRODUCE48」「MIX NINE」「K-POPスター」などオーディション番組で実力が評価されたメンバーが揃っている。唯一の日本人メンバーのユキは昨夏、デビュー経験者によるサバイバルオーディション番組『QUEENDOM PUZZLE』(Mnet)に出演し、最終3位でプロジェクトガールズグループ「EL7Z U+P」メンバー入りを果たし大きな話題に。現在はPURPLE KISSと並行して2グループで活動中だ。

今回の日本公演は、昨年9月にリリースした韓国1st Single「FESTA」を携えて米国17都市で開催された『2023 The FESTA Tour in USA』と、今年1月に韓国で行われた『PURPLE KISS 2024 FAN CONCERT FESTA』の流れを汲んだもの。「Intro : Bye Bye Bully」~「Nerdy -Japanese ver.-」でスタートすると、客席はたちまち総立ちに。魔女コンセプトを色濃く映し出した「memeM (JP)」など、冒頭からPURPLE K!SSの世界観にどっぷりと浸らせた。

日本での単独公演は2023年3月の<PURPLE K!SS JAPAN 1st LIVE>ぶり。「久々の日本で美味しいものをいっぱい食べてエンジョイしていますが、こうやってまた日本でコンサートができるのが一番の幸せ」とユキが言うと、メンバーたちも口々に「イェ~イ!」と喜びを見せる。チェインが「どんなに来たかったか! 実現できなかったけれど、来られない間にメンバーたちと“日本に旅行に行こう”という計画まで立てていたんです。だから、今日の日を指折り数えて待っていました」と言うように、来日公演をメンバーたちも楽しみにしていたよう。


韓国最新活動曲、爽やかなポップチューンの「7HEAVEN」で弾みをつけると、かわいらしいゾンビを表現した「Zombie-Japanese ver.-」では、これまでなかったペアダンスが組み込まれた新たなパフォーマンスを見せてファンを喜ばせた。

今回の公演の大きな見どころになったのが、中盤に設けられたユニットステージだ。イレ、ユキ、チェインの02年生まれの3人は、大人っぽいダンスが印象的なチャーリー・プースの「We Don't Talk Anymore」と、椅子を使ったセクシーなパフォーマンスが映えるSaweetie&GALXARAの「stay with me」で新たな魅力を見せると、会場から「ヤバい!」という声が上がる。イレが「仲良しの友だちユニットだから、毎日練習室に行くのが楽しかった」と言えば、別グループでも活動しているユキが「アメリカツアーでは準備時間がなくて参加できなかったけれど、韓国、日本で一緒にできて嬉しかった。練習も楽しかったし、皆さんの反応もいいし、大満足!」と笑顔を見せた。ゴウン、ドシ、スアンの3人はチャーリー・プースの「light switch」とレディー・ガガ&アリアナ・グランデの「rain on me」で高いボーカルスキルと息の合ったパフォーマンスを披露。スアンが「唯一ハンドマイクで歌う曲なのですが、アメリカツアーでは歌い終わってからマイクをスタッフに渡すのを忘れることが多かったんです。でも今日はすぐに渡しました!」というエピソードを披露した。


ユニットステージの後には、ファンの質問に答えるお楽しみコーナーが設けられた。「好きな日本のお菓子は?」という質問にチェインは、「昨日、コンビニで発酵バター味のチョコ菓子をみつけました」と報告。ゴウンは「毎日コンビニで芋けんぴを買っています。両親へのお土産にします」と意気揚々。「ホテルでは誰と同室?」という質問には、ユキとスアン、レイとチェイン、ドシとゴウンと回答。「隣の人のスゴイところを教えて!」という質問にイレが「ユキちゃんは日本のリーダーとして、通訳や秩序を保つために努力してくれています」と言うと、メンバーたちは「ありがとう!」とユキに感謝を伝えた。「今日のメンバーのテンションを100点満点で例えると?」という質問には、スアンが「80点。残りの20点は、ラストに向けて上がっていきます。皆さんの応援で盛り上げてくださいね」と回答し、再びパフォーマンスへ。

トークの後に続いたのは、日本デビューミニアルバム『DEAR VIOLET』収録の日本オリジナル曲「トナリ」。ユキが作詞を手がけたこの曲で、一言一言をかみしめるように6人が順番にボーカルをとりながら、PLORY(ファン)への想いを届けた。ドシとゴウンが作詞を手がけた「agit」では、ファンが「私たちだけのアジト 私たちだけのヘブン」と書かれたスローガンを掲げるサプライズでメンバーたちを驚かせた。

トークパートでは、2024年の抱負を披露。「辰年なので、力強く高く飛び上がってみましょう!日本のPLORYにもっと会いたいです」(スアン)、「日本でカムバック(活動)したい。今年も日本のPLORYに会えるように頑張ります。PURPLE K!SS、ファイティン!」(ユキ)、「2024年のスタートを一緒に過ごせて嬉しいです。PLORYの幸せを願っています。今年は、大きなところでコンサートを開きたいです」(チェイン)、「皆さんに良いことがたくさんありますように。今年は日本のPLORYの皆さんに頻繁に会えたらと思います」(ゴウン)、「去年、日本デビューしたから、今年は日本で活動をしてもっとたくさん会えたらいいですね。今年もPURPLE K!SS、たくさん愛してください。約束だよ!」(ドシ)、「あけましておめでとうございま~す!今年はもっとPLORYの皆さんと、新しい日本語の曲で会える機会があればと思います」(イレ)と述べると、最後にスアンが「皆の望みが叶うことを願っています!」とまとめた。







昼夜部替わり曲「LOVE IS DEAD」、ドラマチックな「Sweet Juice-Japanese ver.-」のパフォーマンスを終えると各人が「日本公演ではアメリカ公演と韓国公演になかった花道ができ、多彩な構成でライブができました。2024年を日本のPLORYの皆さんとスタートできてよかったです。今年も私たちと幸せな時間を過ごしましょう!」(スアン)、「めっちゃ久しぶりに日本でコンサートをしたので、私たちも盛り上がってめっちゃ楽しい。皆さんのおかげです。いつも私たちの力になってくれてありがとうございます。ずっと頑張っていくので、ずっと応援してください!」(ユキ)、「久しぶりに日本出公演ができて幸せです。公演を楽しんでくださる皆さんの姿が、私たちにとって大きな思い出になります。ありがとうございます。また会いましょう!」(チェイン)、「日本のPLORYの皆さんと久しぶりに時間を過ごせて、とても幸せです。PLORYの皆さんにも今日が幸せな瞬間として記憶されることを願っています。PURPLE K!SSとPLORY、みんな元気で幸せに!」(ゴウン)、「日本のPLORYと良い思い出が作れて幸せでした。いつも変わらず愛してくれて、本当にありがとうございます。また素敵なステージを見せに来ます!」(ドシ)、「こうして日本のPLORYとまた良い思い出が作れてとても嬉しいです。いつもありがとうございます!」(イレ)と感謝を伝えて、会場のファンと記念撮影。本編の最後は、ダンスブレイクがカッコいい「Ponzona-Japanese ver.-」とディストーションギターが力強い「My Heart Skip a Beat」でファンの心を紫に染め上げた。

大きな歓声に迎え入れられたアンコールの「Hate me, Hurt me, Love me」では、メンバーたちがステージから客席に降りてファンと交流。ファンとハートを作るなど触れあって、最後はステージ上で全員で手をつなぎ深く礼。暖かなぬくもりを残し、「バイバ~イ」とにこやかに手を振りながらステージから去っていった。

2024年の日本活動を素晴らしいライブでスタートさせたPURPLE K!SS。3月に日本デビュー1周年を迎える彼女たちの、日本での更なる活躍に期待したい。

取材・文:坂本ゆかり
撮影:タケシタトモヒロ

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