【ライブレポート】GOOD BYE APRIL、メジャーデビュー記念ワンマンライブ開催。結成12年目の特別な1日「幸せ過ぎてとろけそう」

GOOD BYE APRILが4月7日、渋谷duo MUSIC EXCHANGE にて＜GOOD BYE APRIL メジャーデビュー記念ワンマンライブ “Feel So Brand New”＞を開催した。ここではイベントのオフィシャルレポートをお届けする。

◆＜GOOD BYE APRIL メジャーデビュー記念ワンマンライブ “Feel So Brand New”＞ライブ画像

GOOD BYE APRILは、林哲司プロデュースのメジャーデビューシングル「BRAND NEW MEMORY」を4月5日に配信リリースしたばかり。結成12年目にしてのメジャーデビューを記念するこの日に向けて、メンバーも「一生に一度きりしかない“メジャーデビュー記念ワンマンライブ” という機会を精一杯楽しみたい」と意気込んでおり、満員となった会場も開演前からこの日を待ちわびてきたファンの熱気で溢れていた。

定刻になり、会場が暗転しメンバーが登場。この日はGOOD BYE APRILが生み出す“シティポップスサウンド”を彩るように、サポートメンバーに湯浅佳代子（Tb）、織田祐亮（Tp/TRI4TH）、藤田淳之介 （Sax/TRI4TH）、清野 雄翔（Key） が迎えられた。


記念すべきライブの1曲目は、バンド結成10年目にリリースしたアルバムの表題曲「Xanadu」。洋楽や80’sのエッセンスが取り入れられたサウンドを、12年という月日で培われたバンドのグルーヴとホーンセクション・キーボードが鮮やかに彩り、新たなスタートを祝福するような空間が作り上げられていく。

「恋がはじまる」「spring kiss」といった近年の代表曲に加え、バンドの歴史を辿るように「パレードが呼んでる」「夢みるモンシロ」などの10年前にリリースされた楽曲も惜しみなく披露され、この日がこの場にいる全員にとって特別な1日であることが伝わってくる。


倉品翔（Vo, G, Key）が「今日、この場でみんなと一緒に音楽を届けられるのが幸せ過ぎてとろけそうでございます。本当に今日はありがとうございます。」と挨拶をすると、延本文音（B）は、「本当に泣きそうになる、サングラスかけてて良かった。」とあふれ出る感情を抑えながら話す。そして倉品がライブを彩るサポートメンバーを一人一人紹介すると、ライブは後半に突入する。

ライブ後半は「feel my hush」「ぜいたく」といったGOOD BYE APRILの武器でもあるコーラスワークが鮮やかな楽曲で会場が美しい歌声に包まれ、ここでこの日が初披露となるメジャーデビューシングル「BRAND NEW MEMORY」を披露。

シティポップの巨匠、林哲司のエッセンスがGOOD BYE APRILのサウンドと化学反応を起こしたこの曲は、ライブでそのきらびやかさとノスタルジーが8人のアンサンブルによってさらに彩られており、この先間違いなくバンドを代表する1曲になることを確信させるようなパフォーマンスとなった。

その後は「リップのせいにして」「君は僕のマゼンタ」といったライブの定番でもあるアップテンポな楽曲で会場の熱量を更に高めていき、ラストに披露されたのは「missing summer」。満員の客席からの手拍子に呼応するようにメンバーのグルーヴもどんどんと高まっていき、少し早い夏が訪れたような熱気を残してライブ本編が終了。

アンコールに応えてステージに再登場すると、ファンの間でも人気の高いバラード曲「あなたの帆に吹く風になる」で先程までの熱気が残る会場を優しい空気で包み込む。

最後に集まったファンに向けて倉品は「僕は自分が有名になることよりも、僕たちが大事に育てた曲たちが皆さんの元に届くことの方が一億倍嬉しい。だからこれからも僕たちの“曲”を届けたい、僕たちのかわいいかわいい“曲たち”を有名にしていきたい。ファンのみんなと一緒に幸せになりたいと思っているので、是非これからもよろしくお願いいたします。」と呼びかけ、ラストは「明日はきっと少しだけ」を披露し、大団円でライブは終了した。


結成から12年で辿り着いた新しい舞台で、GOOD BYE APRILの“明日”が希望にあふれることをここにいた誰もが願ったことだろう。

なお、今回のセットリストのプレイリストが各配信サイトで公開されている。また、このワンマンライブのアフターパーティーが4月30日に東京・王子Music Loungeで開催されることも発表された。予約は専用のフォームで受け付けている。

撮影◎京太郎