【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>AA=、攻めの姿勢を貫く圧巻のへヴィ・サウンド
Dizzy Sunfistに続いての登場は、5月18日に5作目となるニューアルバム『#5』をリリースし、現在アルバムを携えたツアー真っ最中のAA=だ。
◆AA= 画像
まずステージに登場したのは、Takeshi Ueda(Ba&Vo)とマニピュレーターのKei Kusamaのふたり。SE代わりとなる、脳天直撃のノイズ合戦を繰り広げていく。爆音に大きな歓声を上げるもの、呆然とするものでフロアはのっけからカオス状態だ。そして徐々に音量も、スピードも上げ、さらなる激しさを増していきながら、グッとフロアを掌握していく。そして、Takayoshi Shirakawa(Vo)、Minoru Kojima(Gt)、ZAX(Dr)が登場し、ステージに揃うとここからは、怒涛のアンサンブルで一気に攻め抜いていった。
今回のセットリストは新旧の作品からセレクトされた。ライヴ定番と言える曲が並んだが、そのなかでもさらに攻めの一手で振り切った内容で、AA=の“動”のバラエティで魅せるステージだ。Shirakawaが高々とマイクを掲げ、力強い咆哮を響かせ、Uedaの「かかってきなさい」の言葉とともにオーディエンスが一気に湧き上がっていく。インダストリアルなエレクトロビートとZAXのど迫力のドラミングで生み出す超重量級のビートのパンチ力が、すさまじい。オーディエンスは、制御不能のジェットコースターに放り込まれたような感覚で、高速ビートに頭をゆさぶりブレイクビーツに歓声を上げる。ステージ前線に躍り出てガンガンと轟音を放っていくKojimaの煽りも、容赦ない。爆音のアンサンブルとアジテートするヴォーカルは神々しさすらあり、時折舞い降りる美しいメロディやUedaのハイトーンのヴォーカルもまた最高だ。
30分、一気に駆け抜けていくようなステージ。AA=、上田剛士は、今回の出演者のなかでも、いちばんと言っていい長いキャリアを誇り、若いバンドたちにリスペクトされる存在だ。攻めの姿勢を貫く圧巻のへヴィ・サウンドでこの<SATANIC CARNIVAL>で暴れまくっている、その姿に痺れた。
取材・文◎吉羽 さおり
撮影◎YOSUKE KAMIYAMA
■<SATANIC CARNIVAL'16>
<出演者ラインナップ>
【SATAN STAGE】
10-FEET
Crossfaith
dustbox
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MAN WITH A MISSION
MONOEYES
SiM
WANIMA
【EVIL STAGE】
04 Limited Sazabys
ATATA
The BONEZ
Crystal Lake
Dizzy Sunfist
G-FREAK FACTORY
ジャパハリネット
NAMBA69
SHANK
TOTALFAT
[O.A.] bacho
チケット料金:¥8,500
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