【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Dizzy Sunfist、「ただライブして帰るだけじゃあかんねん!」
「1990年、平成元年、ハイスタ育ち、Dizzy Sunfistです! 夢の35分間、パンクロック魂、炸裂させて帰るから!」── そんなあやぺた(Vo,G)の力強い絶叫から幕を開けたのは、男女混成の3ピースバンド・Dizzy Sunfistだ。
◆Dizzy Sunfist 画像
プロフィールによると、あやぺたと、いやま(Vo,Ba)が高校2年にバンドを結成した当初は、オリジナル曲は一切なく、Hi-STANDARDやELLEGARDENのコピーをしていたとのこと。となると、間違いなくこのステージは、バンドにとって夢以外の何物でもないだろう。
サウンドチェックで「We can!」をプレイしてフロアを盛り上げていた3人は、1曲目の「Someday」、そこから続けて「SUPERHERO」と、否応なしにオーディエンスのテンションをぶちあげるメロディック・パンクを畳み掛けていく。そして「この幕張メッセの全員、虜にして帰る!」と、キラーチューンの「Dizzy Beat」へ。極上のメロディーとコーラスワークを、猛然と突き進む性急な2ビートに乗せてぶっ放せば、さらにスカの「SULLEY」へと続け、気合い漲りまくりのステージを繰り広げていく。そんな3人が放つすさまじい熱に応えるように、クラウドサーフがまったく途切れることなく続いていた。
MCではあやぺたが「今ここに日本で一番パンクスが集まってるんですよね!? 今その前でライブをしてるわけです。パンクシーンのど真ん中にいる。でも、ここでただライブして帰るだけじゃあかんねん! SATANIC CARNIVALに爪痕残しにきてんねん! 女だからってなめんなよ!」と叫び、再び激走し始める3人。
もあい(Dr)がオイコールを激しく煽った「Joking」や、いやまもマイクをとった「NEVERLAND」、オーディエンスの手が大量にあがった「Piece of Cake」に、フロアを大きく揺らしながらシンガロングを巻き起こした「Tonight,Tonight,Tonight」と、ステージもフロアも興奮をピークに保ったまま、ひたすら猛ダッシュを続けるすさまじい光景が延々と続いていた。「PIZZA OF DEATHに夢をずっと見させてもらってました。でも、今回は夢を叶えさせてもらいました。これはもう繋げて行くしかない。未来のパンクシーンに責任もって繋げて帰ります!」と、あやぺたの胸を熱くさせる宣言の後、「New World」へ。また、ラストの「SHOOTING STAR」では、「メロディック・パンクは死なない!」と絶叫。PIZZA OF DEATHとメロディック・パンクへの大きな愛と、胸に沸き起こる力強い決意がギッチギチに詰め込まれたステージだった。
取材・文◎山口哲生
撮影◎Jon…
■<SATANIC CARNIVAL'16>
<出演者ラインナップ>
【SATAN STAGE】
10-FEET
Crossfaith
dustbox
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MAN WITH A MISSION
MONOEYES
SiM
WANIMA
【EVIL STAGE】
04 Limited Sazabys
ATATA
The BONEZ
Crystal Lake
Dizzy Sunfist
G-FREAK FACTORY
ジャパハリネット
NAMBA69
SHANK
TOTALFAT
[O.A.] bacho
チケット料金:¥8,500
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