モーニング娘。'16が初のヒューストン公演。<Anime Matsuri>10年のイベント動員記録を塗り替える

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モーニング娘。'16が、2014年のニューヨーク公演以来となる海外公演をテキサス州ヒューストンで開催された<Anime Matsuri>のメイン・イベントとして行なった(現地時間 2016年2月27日19時00分 ~日本時間 2016年2月28日10時00分)。

◆モーニング娘。'16 海外ライブ<Anime Matsuri>画像、セットリスト

オフィシャルから届いたレポートで、ヒューストンでのモーニング娘。'16の模様をお伝えしよう。

<Anime Matsuri>はアニメ、マンガ、コスプレ、ビデオゲーム、音楽、ファッションといった日本の文化を紹介するコンベンションで、2016年で開催10年目。開催3日間で3万人以上の動員となった。

モーニング娘。'16はその10周年を記念してのスペシャル・ゲストとして招聘され、2月26日のオープニング・セレモニーに参加した後、3日間でライブのほかにトークイベント、サイン会、WEBやテレビ等、現地メディアの取材を精力的に行なった。

モーニング娘。'16にとって譜久村がリーダーになって初の海外公演、そして鞘師卒業後、12人で初となる単独コンサート。歌割りが大きく変更になってから最初の長時間パフォーマンス、しかも野中が左足のケガによりフォーメーションには加われない中での出演、15時間の時差……普段以上に制限のある状況でのライブはメンバーにとっても大きなプレッシャーだったと思うが、25日にヒューストン入りしたメンバーは元気いっぱい。久しぶりの(12期メンバーにとっては初)グループとしての海外を楽しんでいるようだった。

そんなメンバーも27日のライヴ当日は雰囲気が変わる。サイン会や取材の合間も寸暇を惜しんでMCの練習やリハーサル映像を見ながらの個々や全体の確認などを行ない、次第に緊張と意気込みのテンションが高まっていくのを感じた。

<Anime Matsuri>への参加、ということでアニメやマンガ、ゲームといったコンテンツがメインである中、どのように受けとめられるかが注目された。

アメリカのみならず世界中のファンが集結していたが、初めてモーニング娘。を見る、いや、モーニング娘。自体を今回初めて知った人、たまたまやってるので見に来た人も多かった。そういう状況下での動員は開場してみなければわからなかったわけだが、結果開演までに多くのオーディエンスでEXHIBIT HALLは埋め尽くされた。

オープニングにメンバー紹介の映像が流れ始めると大きな歓声が巻き起こり、「ARE YOU READY?」の文字が映し出されるとその歓声は最高潮に。そして1曲目「One and Only」のイントロで「One and Only」の赤いチェック衣装のメンバーがステージに現れると歓声が悲鳴に変わった。

モーニング娘。初の全編英語詞による「One And Only」はまさに今回のライブの1曲目にふさわしい。そして激しいダンスとボーカルのコンビネーション・ナンバー「Oh my wish!」を披露後、メンバーひとりひとりが英語で自己紹介。野中以外、発音はたどたどしくも一生懸命思いを伝えようとしていた。野中は自分の紹介の中で今日は足のケガのために座ってのパフォーマンスになることを詫びると会場から拍手が。

その後「ENDLESS SKY」「恋愛ハンター」「スカッとMy Heart」「ラヴ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ。」を続けて披露。曲のイントロが出るたびに歓声が起こるのだが「恋愛ハンター」でひと際大きくなったのが印象的だったし、「ラヴ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ。」といったライブで人気のナンバーがしっかり認知されていることにも驚かされた。「スカッとMy Heart」のようなディスコナンバーは外人にウケがいいみたいで自然に体を動かしているのをあちこちで目にした。

ここでメンバーが半分ずつ衣装チェンジする時間を利用してのMCタイム。譜久村から紹介され登場したのはモーニング娘。OG・光井愛佳。会場から大きな歓声が。現地では現役だけじゃなく、これまでのメンバーもしっかり認知されており、ハロー!プロジェクトの歴史ごと楽しまれていることがうかがえる。

ここでは開演前に光井自身が会場に集まったファンに直接ヒヤリングした質問をメンバーが答えていく形で進行(通訳も光井が行なった)。「他に行ってみたい国は?」「ヒューストンを楽しんでいるか?」「好きなモーニング娘。の先輩は?」「印象に残っているライブは?」といった質問にメンバーが答えていく。

「ヒューストンを楽しんでいるか?」の質問で飯窪がトヨタセンター(バスケットボールチーム・ヒューストン・ロケッツの本拠地)で選手のポスターと写真を撮ったと話す。地元の話題からか大きな歓声が。そして「好きなモーニング娘。の先輩は?」の質問で牧野がお約束の「道重さゆみ」の名前を挙げるとこれまた大きな歓声があがった。地元ネタとメンバーネタはやはり鉄板だ。

また、覚えて欲しい日本語として、おなじみの気合入れの掛け声「がんばっていきまっしょい」(モーニング娘。がコンサート前に全員で行う伝統的掛け声)と「いちばん」(日本での物事を強調する言葉として紹介)を紹介した。そこで石田が日本語で「ここぞという時に使ってください。いろんな人に“一番大好き”と言うと信じてもらえませんよ」とコメント。会場を沸かせ、会場全体で唱和した。

中盤は黒の衣装に着替えて「そうだ!We're ALIVE」「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」のレジェンダリー・クラシック・メドレーからスタート。最近のモーニング娘。では日本でのコンサートでも披露していない3連発。「恋愛レボリューション21」の途中で一瞬にして白い衣装に早替え。宇宙を意識したキラキラにアメリカ国旗と「I LOVE HOUSTON」のワッペンをあしらった今回のライブ用の特別仕様だ。早替わりの瞬間、大きなリアクションに。

客席をバックに会場全体で記念撮影のあと、披露されたのは「冷たい風と片思い」。石田のソロダンスに大きな歓声が送られる。さらに「The 摩天楼ショー」「愛の軍団」「わがまま 気のまま 愛のジョーク」「What is LOVE?」で一気に魅せる。「わがまま~」での<愛されたい 愛されたい>のコールはヒューストンでも健在だ。

こうして怒涛の勢いで本編が終了した。
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