【密着レポ】飯田里穂、イヤモニ完成[完結編]

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2015年7月より[デザイン編][サウンド編][耳型採取編]と、これまで飯田里穂のイヤモニ作成工程を徹底密着してきたが、オーダーされたイヤモニ(UE 11 Pro)は2015年10月に無事完成し、11月15日に新宿ReNYで開催された初ソロライヴ<飯田里穂 LIVE rippi-rippi-rippi>で初めて使用され、無事彼女のパフォーマンスをきっちりサポートしたようだ。

◆飯田里穂画像

1月13日にシングル「KISS! KISS! KISS!」をリリースする飯田里穂をキャッチ、完成したイヤモニの使用感を尋ねてみた。

──無事イヤモニが完成しまして、ライブでも活躍していましたね。

飯田里穂:初めてのご対面はライブ・リハの時だったんですけど…、(実物を手にとって)これです。もう、めっちゃかわいいです。バンド・メンバーにも「イヤモニめっちゃかわいいですよね」って言ってもらって、イヤモニの話をたくさんしました。


──女子トークがイヤモニだなんて(笑)、さすがミュージシャン。

飯田里穂:バンドの皆さんもイヤモニつけながら演るじゃないですか。だからイヤモニにはすごく興味あったみたいで「これ自分の形なんですか」「作ろっかなー」とか。

──実際の使い心地はいかがでしたか?

飯田里穂:初めて付けた時、「おっ」って思いました。スッてフィットしました。3Dスキャン(耳型採取)って実体がないものだったのに、それで立体的なものができたなんてすごーいと思った。

──今回のイヤモニはソロ用でしたが、μ'sのようなグループではなくソロでステージに立つというのは今回が初めてだったんですよね?

飯田里穂:はい、もう全然違いました。そもそもひとりで12曲1時間半歌うということに挑戦したことがなかったので。

──カラオケを除けば(笑)。

飯田里穂:カラオケ以外は(笑)。カラオケは自己満ですけど、ライブは来てくれた人を楽しませなきゃいけないプラス、MCとかあるわけで。やったことがなかったので、それができている自分のイメージが全然描けなかったから、不安がすごかったです。不安と緊張が。


──でも、新宿レイニーでの開演前アナウンスをりっぴー本人がしていたでしょう?あれ、超面白かった。

飯田里穂:本当ですか?どの辺が面白かったですか?

──お客さんがものすごく従順で、全てりっぴーの言うことに「はい!」って従う様子が最高で。

飯田里穂:あぁー(笑)かわいいですね。

──初めて先生のお話を聞く小学1年生みたいな感じ。

飯田里穂:ええー! かわいい。あたし、その姿って多分一生見れないじゃないですか。その話、聞けてすごく嬉しいです。

──あのアナウンスだけで、もう会場の一体感ができ上がってしまったんですよ。まるで前座みたいに会場が温まったんです。

飯田里穂:あのアナウンス、本当は書かれたことと違うこと言っているんです。アドリブで(笑)。「これもうちょっとはっちゃけた方が良くないですか?」って、あたしが大分アドリブ入れてああなりました(笑)。物販のところとか。

──ポイントはそれですね。お客さんが一気に惹きつけられましたから。既にライブみたいでした。

飯田里穂:えええー! アナウンスのこと、初めて言っていただきました。堅っ苦しくてもせっかく私でやる意味ないしな、みたいに思ったから。やって正解でした。

──あれでもう、ワクワクが止まらなくなった。

飯田里穂:うわー、嬉しい! ワクワクが止まらない。


──ライブ自体は手応えありましたよね?

飯田里穂:ありました。もう達成感と楽しさがすごかったです。またやりたいってすぐ思っちゃいました。「あたし、1時間半歌えるのか?」って思っていたのが嘘みたいで、こんな短かったっけ?って思っちゃいましたもん。

──「不安いっぱいの気持ち」から「楽しい」に変わった瞬間というのは、本番中ですか?

飯田里穂:はい。一部なんか特に、出ていった時はすっごい緊張してたんです。1~2曲目なんかは顔引きつってるのが自分でもわかってた。「おい、自分顔引きつってんぞ」って、第三者の私がいるくらい緊張してた。で、それ明けのMCでしゃべった時に初めて無くなりました。しゃべって、お客さんの顔が見れて、今日を楽しみにしてたんだっていう感じとか、なんかその…あたしだけじゃないんだ感がしゃべった瞬間にすごくあって、そこから緊張がほぐれました。

──台本には描けないリアルなライブストーリーですね。

飯田里穂:確かに。

──緊張が溶けたのは、しっかり準備を整えてきた自信が裏付けになりましたか?

飯田里穂:そうですね。歌詞も見ないというかプロンプターもなかったので、ずっとお客さんを見ながら歌えて、楽しかったです。

──お客さんと一緒にキャッチボールする楽しさ?

飯田里穂:そうですね。みんなもその日を楽しみに来てくれてるんだっていうのが伝わってくるんです。で、楽しませようという責任感を無駄に背負っていたと思った。結局終わってみたら、みんなが私を楽しませてくれたな…っていうのもすごくあったから。

──「楽しませるのではなく自分が楽しむ」ことの大切さですね。

飯田里穂:皆さんが楽しませてくれました。だって一部ではペンライトの色が揃わなかったから、二部では絶対にやってあげようみたいなのがあったみたいで。

──お客さんの中で?

飯田里穂:そう。だから二部はペンライトが凄く揃うという現象が起きていたんで。ブルーだったり、曲によってピンクだったり黄色だったりオレンジだったりみたいなのやってくれたりしていたんです。多分、みんなで「りっぴーにもっとライトも合わせてあげよう」みたいなのとか、やってくれたんだって思いました。



──そういう会場でのファンの気持ちが、ステージ上の飯田里穂にきちんと伝わっていたこと…、みんな知っているのかな。

飯田里穂:知らないと思う。そういう発言をあまりしていないので。

──それ知ったら、みんな喜ぶと思いますよ。

飯田里穂:うん。と思います。

──私は2部のステージを拝見しましたが、サイリウムの色は綺麗に揃っていましたよ。

飯田里穂:一部は揃ってなかったんですよ。

──お客さんの様子もよく見ていたんですね。

飯田里穂:そうですね。覚えています。よくしゃべるねって言われました。一対一でお客さんとしゃべっちゃいません(笑)? 発言してくださるじゃないですか。全部それに返したくなっちゃうんですよ。そうすると会話が終わんなくなっちゃうですよ。で、ヤバイヤバイ終わらせなきゃ、歌うんだった、みたいな(笑)

──いいですね。

飯田里穂:それが斬新だって言われました。でもライブって、そういうもんじゃないのかなと思うので、私流でこのままやっていこうかなって思っています。りっぴーのライブはやたらとしゃべりとか返しが多いっていう風に言われるようなライブにしたいなって。

──会場が大きくなると大変そうですが。

飯田里穂:それでもあたしはするつもり(笑)。ずっとずっと心がけてているのは、どんなに大きい会場でも全員のお客さんの顔を見る、目を合わせることなんです。できないこともあるけど、でも気持ちはずっとそう。距離が遠くなっても楽しむ気持ちは変わらないから。同じ値段も払っているわけですし、絶対に私はそういう気持ちでやってます。これからどんなところでやらせてもらっても、その気持ちでいるつもりです。

──こりゃ、会場が大きくなると歌わなくなるな。

飯田里穂:しゃべりますね。2時間半しゃべりで30分歌の3時間ライブ。どうですか、これ?(笑)

──そういう感情が生まれたのはどうしてなんでしょう。

飯田里穂:んー、自分もよくライブを見に行くんですけど、売れる前のアーティストが売れていくのを見届けるのが好きなんですよ、「あー、売れた。大きい会場になっちゃったなー」みたいな(笑)。自分がもしその立場になった時は、見る側の気持ちも演る側も思いもわかるから、「あたしは大きくなっても変わらない」っていう意思がより強くなったのかもしれないです。


──1月13日にはシングル「KISS! KISS! KISS!」がリリースとなりますね。

飯田里穂:アルバムでも「新しい飯田里穂を見つけてください」みたいなことを言っていたんですけど、それとはまた違った印象というか、アルバムとはびっくりするぐらい違う曲調で、アルバムとはまた違うシングルの飯田里穂が出来上がったなって思いました。すごいポップ、キャッチーじゃないですか。1回聞いただけでもサビの部分だけだったらすぐ耳に入ってきて頭に残っちゃうような、そんな感じの歌を歌いたかったから、今回それが出せることになってすごく嬉しかったです。

──ライブでも盛り上がりそうですね。

飯田里穂:そうなんですよ。聞いた時に、ライブをしている姿とか想像できた。「あ、この曲いいなあ」って思いました。

──中国語バージョンにチャレンジしたのはどうしてですか?

飯田里穂:今回フルでカヴァーさせていただきました。韓国語は3年も4年も勉強してるんですけど、中国語は初めてだったんです。でも、世界へ広げて発信していくために、グローバル飯田里穂のために…(笑)。

──グローバル飯田里穂(笑)。

飯田里穂:海外にいっぱい行かせてもらって、海外にもたくさん待っててくれている人いるなあって思って。でも簡単に会えるわけではないので、私から何か発信できればなと思って、今回まずは中国語に挑戦させていただきました。

──韓国語はしゃべれるんですよね。

飯田里穂:はい。韓国語はしゃべれます。

──なのに、中国語で歌うみたいな。

飯田里穂:中国語?みたいな。でもこれも挑戦だって思った。英語は全然できないですけど、語学が好きだったので。

──レコーディングするにあたって練習はどうでしたか?

飯田里穂:やりました。先生とマンツーマンで。

──日本語にはない発音もあるでしょう?

飯田里穂:あと普段したことない顔とか(笑)。

──顔?

飯田里穂:本当にその発音するために、そういう顔しなくちゃいけない時があったんですよ。本当に大変で。でも先生が超美人な先生だったんで、俄然やる気出ました。

──イケメンならわかるけど、美人先生でやる気出るの?

飯田里穂:こんな美人で英語も中国語も日本語もしゃべれて、なんだこの人…っていう先生だったんで、もう、めっちゃやる気出て、その先生に励まされながら、泣きながらレコーディングしました。その先生が「大丈夫、できるよ」って言ってくれたから「頑張ります」って。

──そうなんですね。

飯田里穂:本当に大変だったんですよ。「KISS! KISS! KISS!」の中国語歌詞が書かれてる超でっかい紙に、カナを振って、聞いて読んで。その美人の先生が一生懸命教えてくれたのに、家で一人でやって「できない!」って大泣きして。

──言うほど簡単じゃないんですね。

飯田里穂:簡単じゃなかったです。日本語だったら1音のところに中国語だと発音が4つくらい入っちゃうんですよ。早口みたいな。だから中国語の「親! 親! 親!」の方がちょっとクールな印象ですよね。言葉が多いし、ちょっと大人っぽい。

──これはライブでも聴きたいですね。

飯田里穂:歌いたいですよね。2016年は一人でやることが多くなりそうで、すごく環境が変わるような気がしています。

──ラブライブ!も東京ドームでファイナルを迎えますし。

飯田里穂:はい。4月1日がファイナル・ライブになるので多分相当な心の穴がぽっかり空くと思うんですけど。

──μ'sロス?

飯田里穂:うん。

──それはファンの方だけど。

飯田里穂:やってるこっちもずっと付き合ってきたから、ね…。でも、飯田里穂としてはどこかに行ってしまうわけではないので(笑)。

──むしろスタートしたばかりですから。

飯田里穂:飯田里穂としては本当に頑張らなきゃいけないことがまだまだ山積みなので。一人で活動する領域が増えたからこそいろんなことに挑戦していきたいし、後ろ髪引かれずに前だけ見ていろんなことを挑戦して行きたい、発信していきたいなって思ってます。




──2016年はどのように幅を広げていきたいですか?

飯田里穂:2015年は初めて歌番組もやらせてもらったりして、いろんなことに挑戦させてもらったので、どんなものが来てもやりたいなって思ってます。挑戦することは好きなので。

──テレビでのバラエティとかも?

飯田里穂:えー、無理です。

──飯田里穂がバンジージャンプするなら絶対見てみたい(笑)。

飯田里穂:あ、それはやりたいです。あたし、小5からバンジージャンプやりたいって言っていたんですけど、天てれ(天才てれびくん)の時に叶えられなくて、夢のまま終わってるんです。

──これから来るかも。

飯田里穂:そうですね。

──中国語で歌いながら落ちるという(笑)。

飯田里穂:そういうの、ないんですかね?バンジージャンプで歌えたらMV何秒間か映しますみたいなやつ(爆笑)。もっと語学頑張って、海外のバラエティとか出てみたいって思いました。

──グローバル飯田里穂ね。2020年はオリンピックもあるし。

飯田里穂:そうですよね。その時に何か案内できるやつをやりたい。4年後に中国語と韓国語をちゃんとしゃべれるようになっていよう。ね! 飯田里穂ブランドを開拓していきたいです。

取材・文: BARKS編集長 烏丸哲也




1stシングル「KISS! KISS! KISS!」

■初回限定盤A(CD+Blu-ray)
TKCA-74308 ¥1,852(税抜)
[CD]
1.KISS! KISS! KISS!
2.キミへの帰り道
3.KISS! KISS! KISS! (Original Karaoke)
4.キミへの帰り道 (Original Karaoke)
[Blu-ray]
・KISS! KISS! KISS! Music Video
・KISS! KISS! KISS! Making Video

■初回限定盤B(CD+DVD)
TKCA-74309 ¥1,389(税抜)
[CD]
1.KISS! KISS! KISS!
2.キミへの帰り道
3.KISS! KISS! KISS! (Original Karaoke)
4.キミへの帰り道 (Original Karaoke)
[DVD]
・KISS! KISS! KISS! Music Video
・KISS! KISS! KISS! Making Video

■通常盤(CD)
TKCA-74313 ¥1,111(税抜)
[CD]
1.KISS! KISS! KISS!
2.キミへの帰り道
3.親! 親! 親! ※KISS! KISS! KISS! (中国語Version)
4.KISS! KISS! KISS! (Original Karaoke)
5.キミへの帰り道 (Original Karaoke)

※4月ツアー先行抽選申込券封入

Blu-ray&DVD『R5 (rippi-rippi-rippi-rough-ready)』

2016年2月24日(水)発売
■Blu-ray初回限定盤(Blu-ray 2枚組)
TKXA-1093 ¥5,833(税抜)
DISC1:ファーストソロライブ(2015.11/15 新宿ReNY公演)&オフショット映像
DISC2:本編未収録 特典映像

■Blu-ray 通常盤(Blu-ray 1枚)
TKXA-1094 ¥5,093(税抜)
DISC1:ファーストソロライブ(2015.11/15 新宿ReNY公演)&オフショット映像

■DVD通常盤(DVD1枚)
TKBA-1234 ¥4,167(税抜)
DISC1:ファーストソロライブ(2015.11/15 新宿ReNY公演)&オフショット映像

<飯田里穂 tour of KISS³>

4月9日(土)愛知県 名古屋ボトムライン
4月10日(日)大阪府 大阪BIGCAT
4月16日(土)東京都 赤坂BLITZ

「KISS! KISS! KISS!」発売関連イベント

1月11日(月) 14:00 愛知 アニメイト名古屋店
1月11日(月) 16:00 愛知 ゲーマーズ名古屋店
1月12日(火) 19:00 東京 ニコニコ本社 B2イベントスペース
1月13日(水) )15:00 /18:00 埼玉 ららぽーと富士見店
1月14日(木) 15:00 福岡 タワーレコード福岡パルコ店
1月14日(木) 18:30 福岡 キャナルシティ博多
1月15日(金) 14:30 名古屋 HMV栄店
1月15日(金) 18:00 名古屋 タワー名古屋近鉄パッセ店
1月16日(土) 13:00 大阪 TSUTAYA EBISUBASHI
1月16日(土) 16:30 大阪 関西テレビ 1Fイベントスペース
1月17日(日) 12:00 東京 タワーレコード錦糸町店
1月17日(日) 16:00 東京 HMV渋谷店

◆飯田里穂 オフィシャルページ(徳間ジャパン内)
◆飯田里穂オフィシャルサイト
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