【ライブレポート】パスピエ、初の武道館公演で「胸がいっぱいで言葉が出ないです」
12月22日(火)に日本武道館にて、パスピエ初となる武道館単独公演<GOKURAKU>が開催された。BARKSでは、オフィシャルから届いたレポートをお届けする。
◆パスピエ ライブ画像
8000人ものオーディエンスが待ち構える中、会場が暗転すると、スクリーンいっぱいの大きな三角形がカラフルに映し出された。オープニング映像に合わせたオーディエンスの手拍子に包まれながら、その大きな三角形の中から一人ずつメンバーが登場、大歓声がおこった。
いきなりのレーザー照明で日本武道館がカラフルに彩られ、「電波ジャック」からライヴはスタート。照明に照らされると大胡田の赤と青の衣装がステージに良く映える。「トロイメライ」、「贅沢ないいわけ」、「YES/NO」と息をつく暇もないくらいのパフォーマンスに会場は序盤とは思えないほどの熱気に包まれた。「裏の裏」ではイントロと共に大歓声、オーディエンスと一緒に大合唱をするほどの盛り上がり。
MCで成田は「ついにこの日が来ました、本当にありがとうございます!凄い…景色。極楽は極めて楽しいと書きます、最後まで楽しんでいってください」と挨拶をし、大胡田も「今日という日が皆さんにとって極めて楽しい特別な日になりますように」と話した。
そして、まるで海の中にいるような照明の光に包まれると「トーキョーシティ・アンダーグラウンド」で一気に幻想的な世界に。続けて「蜘蛛の糸」では妖艶な雰囲気の世界へ誘っていく。「名前のない鳥」ではジャケットにもなっている大胡田が描くイラストの女の子が躍動感あふれる姿でスクリーンに映し出された。
楽器陣のみで披露されたsessionタイムを終えると、ステージ上方にはお面をつけた3人の姿が…。最新アルバム『娑婆ラバ』のリード曲「つくり囃子」と同アルバム収録の「術中ハック」がアクロバットなダンサーと共に繰り広げられ、パスピエワールドは全開に。その勢いのまま、今度はステージに登場した大きなドラを大胡田が鳴らすと、続く「チャイナタウン」でそこはもはや異世界のようであった。終始手拍子と掛け声が鳴りやまないフィーバータイムから、そのまま楽曲「フィーバー」へ突入し更にボルテージを上げていく。「脳内戦争」ではイントロが流れた瞬間、悲鳴にも近い大歓声がおこった。
途中MCでは、いつも小難しい言葉や独特な表現を歌詞に込めている大胡田が「胸がいっぱいで言葉が出ないです…本当にありがとうございます」とシンプルな言葉で感謝の意を伝えた。そしてライヴは終盤に。「シネマ」で会場がちょっと大人なパスピエ流のダンスフィールドに早変わりしたかと思えば、「MATATABISTEP」でさっきまでの熱が再燃。「パスピエにとって本当に大切な曲です」と紹介した「素顔」で本編を締めくくった。
再びアンコールで登場すると、「武道館ラスト行くよー!!」という大胡田の元気な掛け声で「S.S」が始まり、跳ねる、叫ぶ、の大盛り上がり。「またお会いしましょう!今日は本当にありがとうございました」と、最後に披露された「最終電車」ではオーディエンスの手拍子や声と、パスピエの楽曲とが一体となり、とても感動的な空間が生み出された。
最後まで拍手が鳴りやまない中、パスピエ初の日本武道館公演はこうして幕をとじた。この日、日本武道館に集まった人々にとって今日という日が“GOKURAKU”となったことは言うまでもないだろう。
パスピエ 日本武道館単独公演 <GOKURAKU>
[セットリスト]
1.電波ジャック
2.トロイメライ
3.贅沢ないいわけ
4.YES/NO
5.裏の裏
-MC-
6.トーキョーシティ・アンダーグラウンド
7.蜘蛛の糸
8.名前のない鳥
9.花
10.Session 武道館
11.つくり囃子
12.術中ハック
13.とおりゃんせ
14.チャイナタウン
15.フィーバー
16.脳内戦争
-MC-
17.手加減のない未来
18.ワールドエンド
19.シネマ
20.MATATABISTEP
21.トキノワ
22.素顔
-アンコールー
EN1. S.S
EN2. 最終電車
◆パスピエ オフィシャルサイト