【イベントレポート】<リスアニ!CIRCUIT>春奈るな、GARNiDELiAら4組の競演に会場が熱狂

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10月4日、新宿BLAZEにてアニメ音楽誌『リスアニ!』がプロデュースするイベント<リスアニ!CIRCUIT Vol.07>が行なわれた。本イベントの東京での開催は約1年ぶりとなる。

◆イベント画像

オフィシャルから届いたレポートを掲載する。

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<リスアニ!CIRCUIT>は“近距離戦”をテーマとした、ライブハウスでのアニソンアーティストによる対バン形式のライブイベント。今回出演したのは、綾野ましろ・GARNiDELiA・春奈るな・REVALCY(以上50音順)の4組。対バン形式となる今回のイベントで、この4組はどんな歌声やパフォーマンスを届けてくれるのか。そんな期待を象徴するかのように、開演前の場内は満員。しかもアーティストグッズを身にまとった観客の数はさほど多くなく、むしろ「全アーティストが楽しみ」という想いが強く感じられた。

さていよいよ開演時間。ここで前説として、なんと春奈るなが登場。実は2年前に同会場にて開催された本イベントでも前説を務めた彼女は、その際はカミカミに終わってしまったとのことで、今回はリベンジに燃える。しかもGARNiDELiAのメイリア(Vo)を助っ人として呼ぶという用意周到ぶりだ。

そんな前説の和やかなムードをぶち破って会場を興奮へと導いたのは、この日のトップバッター 綾野ましろ。1曲目として披露した最新ナンバー「infinity beyond」などのシングル表題曲で会場のボルテージを高める一方、2曲目として歌唱したバラード「邂逅」はしっとりと聴かせ、デビューからの1年間での成長を示す。攻め攻めのナンバーでも、押し出す強さに加えて引く際のビブラート等の巧みさが身につき、一方でファンとコミュニケーションを取る余裕も生まれていた彼女。さらなる成長がより楽しみになる、そんなステージングだった。


続いて2組目に登場したのはREVALCY。いきなりキラーチューン「WHITE of CRIME」で、彼らの真骨頂を見せつける。このふたりだからこそ奏でられる絶妙なバランスのハーモニーと、そのうえでどちらも曲中で主旋律を取れるという地力を、まずは1曲に凝縮しておみまいしてくれた。そんな力強い響きに呼応したのか、観客はペンライトよりも拳を突き上げて盛り上がる。そのほか最新シングル「EXIT」ではファンと一緒に「WOW! WOW!」の大合唱も決めるなど、MCで自称したように「お祭り男」としてのステージを全うした。


ここでGARNiDELiAが登場。8bitサウンドに乗せて登場したふたりは、まず『リスアニ!』誌上でプレデビューを飾った楽曲「True High」でごあいさつ。間奏で上手・下手それぞれのお立ち台に足を掛ける姿は、まさしくロックだ。だがこの日のGARNiDELiAの曲目には実はシングル表題曲が少なく、しかもダンサブルなナンバー揃い。挑戦的にも感じられる攻めのセットリストだったが、それでも会場を乗せ切るステージングには思わず拍手してしまった。しかも最後には「次にバトンを渡せるよう、盛り上げていきます!」と、しっかりとキラーチューン「BLAZING」も披露。彼らのド真ん中を期待していたファンも裏切らない、バランスの取れた構成だった。


そして、トリを飾ったのは春奈るな。前説とは違いドレスアップした姿で登場した彼女は、対照的にキラーチューンを次々と繰り出してくる。まずは「君色シグナル」からの3曲で観客のボルテージを直球勝負でグイグイ引き上げていく。そしてMCで11月にミニアルバム『Dreamer』の発売に触れると、その中から「Sweet Fantasy」を初披露。楽曲中のヒロイン像のかわいらしさもさることながら、とにかく振り付けがキュートなこの曲。リリースが、そしてミニアルバムのコンセプトである“クリスマス”のシーズンまでに楽曲が浸透していくさまが楽しみだ。そしてラスト2曲に、「アイヲウタエ」から「Overfly」と、手加減なしの代表曲コンボでみずからの出番を締める彼女。その歌声は、最後までフロアを埋め尽くしたグリーンのペンライトとともに、きらびやかな輝きを放っていた。


最後に、この日登場したアーティストが全組登場。それぞれ観客へ感想とメッセージを伝え、これにて無事ライブ終了…と思いきや、春奈が「実は私から、もう1個あるんです」と切り出す。2年前、この場所で実現した藍井エイルとのコラボに続いて、この場でのコラボを熱望、全員揃ってFLOWの「GO!!!」をカバーすることに。誰もが一体となって盛り上がれるこの曲は、カーテンコールにはもってこい。実際曲が始まってしまえば、老若男女・演者もファンも関係なく、ただただ楽しく跳ねて歌い、叫んでいた。

思えば、この日集ったアーティストは、それぞれまったく違った個性を持った4組だった。それがぶつかり合うステージに、アニソンファンが魅了されないわけがない。四者四様の魅力を体感したこの日の観客が、それぞれの良さを広めてくれることを、心から願わずにはいられない。

「トップバッタードキドキでしたが、皆さんのおかげで素敵な時間を過ごすことができました」──綾野ましろ

「ここにいるみんなが本当に温かくて……最高でした!最高です!」──TAKUMI(REVALCY)

「今日は“リスアニ!CIRCUIT”史上いちばん盛り上がったと思います。またこのみんなと一緒にライブを作っていきたいので、絶対また会いにきてください!」──メイリア(GARNiDELiA)

「本当に会場のみんながアツくて、その中でトリを務めることができ、とても光栄なステージでした!」──春奈るな

■セットリスト

綾野ましろ
M1. infinity beyond
M2. 邂逅
M3. ideal white
M4. ハーフムーンフラワー
M5. vanilla sky

REVALCY
M1. WHITE of CRIME
M2. 君なんだ
M3. Nothing’s too late
M4. EXIT

GARNiDELiA
M1. True High
M2. Gravity
M3. ORiGiNAL
M4. Steps
M5. PiNK CAT
M6. BLAZING

春奈るな
M1. Prologue ~Candy Lips~
M2. 君色シグナル
M3. Startear
M4. るなティックワード
M5. Sweet Fantasy
M6. アイヲウタエ
M7. Overfly

Encore
FLOW「GO!!!」

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