【イベントレポート】10回目の℃-ute日ライブ開催。「なんだかんだ言ってつんく♂さんは私たちのお父さん」
9月10日といえば、一般社団法人 日本記念日協会が公式認定する「℃-uteの日」。2015年、℃-ute通算10回目の℃-uteの日ライブが、Zepp DiverCityにて開催され、日本レスリング協会公認ソングとなっている通算28枚目のシングルリリース、および新曲初披露が行なわれた。
◆℃-ute新曲歌唱時の画像
開演前に行なわれた囲み取材で、メンバーは“10周年の℃-uteの日”を迎えての感想と、これから始まる<℃-ute Cutie Circuit 2015 ~9月10日は℃-uteの日~>への意気込みを口にする。
「10周年を迎えて、今回はZeppということで、どういうセットリストにするかメンバーとスタッフさんとたくさん考えたんですけど、10周年を迎えての“新しいセットリスト”になったんじゃないかなって思います。」── 萩原舞
「10周年といっても、℃-uteの日は9回目なんですよ。(メンバーから「10回目」の総ツッコミ) あ、10回目?(報道陣爆笑) あ、そうか、11年目で10回目なんですよ。だからまだ1回少ないんです。だから来年も頑張れるように、今年が踏切台…じゃなくてなんだっけ?(全員から「踏み台」の総ツッコミ) 踏み台になるように頑張りたいと思います。」── 岡井千聖
「“9月10日は℃-uteの日”っていうのは、もともと℃-uteっていうのが9と10の語呂合わせで……っていうスタッフさんの思いつきから始まったイベントだったんですけど、しばらく経ってからそれが記念日として認定されて、今は、“9月10日は℃-uteの日”って胸張って言えるので、それを10回も続けることができて嬉しいなって思いますし、9と10という数字をみたら“℃-uteだ!”ってたくさんの人に思ってもらえるように浸透していけばいいなって思います。」── 鈴木愛理
「初めて℃-uteの日をやった時に、囲み取材も初めてで、当日すごい緊張したのを覚えてるんですけど、いまだに緊張はするんです。こうやって10回目にしてもたくさんの人が集まってくれるのはすごい嬉しいですし、毎年、team℃-uteのみなさんと過ごせることが、感謝の気持ちでいっぱいです。10回目ということで、ちょっとスペシャル感があるので、楽しみにしていてほしいなって思います。」── 矢島舞美
「℃-uteの日は、℃-uteのメンバーもすごい大事にしていて、結成日の6月11日よりも℃-uteの日のほうが、「℃-uteの日だねー!」ってテンションが上がるので、今日のライブはこのテンションのまま成功できたらいいなって思います。」── 中島早貴
そして、今回の公演は、彼女たちの最初のコンサートを再現するというテーマで実施。これに矢島は、「私たちも振り返ってみようじゃないですけど、1stコンサートの映像を観て、(中島早貴の家で保管されていたビデオで)フリの起こしとかもして、MCまで全部再現しています。昔から応援してくれている人は懐かしんでほしいし、最近ファンになってくださった方には、こんな℃-uteの時代もあったんだっていうのを新鮮な気持ちで観てもらいたいなって思って。」と、企画意図を明かした。
もっとも、実際のこの日のライブはというと、当時そのままのMCなどある一方で、冒頭の中禅寺ナキ子の寸劇などは2015年の℃-ute仕様にアップデート。中島早貴演じる中禅寺ナキ子が、劇中で「ちゃんと歌が歌いたい!……うた、ちゃんと歌いたい。うた、ちゃんと。」と言ってみたり「うたが好き」「(歌を歌えないことから)うたロス」などなど台詞があったり。ハロー!プロジェクト最年長グループ℃-uteだからこそできる、℃-uteではなければできないような、一言で言えば“やりたい放題”で、観客は驚きと爆笑の連続だった。
また10月28日リリースの両A面シングルに収録されている新曲は、ともに日本レスリング協会公認ソング(「ありがとう~無限のエール~」は選手団讃歌、「嵐を起こすんだ Exciting Fight!」は、応援ソング)。これに関連し、℃-uteのメンバーは、全日本女子レスリングの合宿にも体験入学ならぬ参加体験。そのことを訊かれると、「私たちも10年間のうちでたくさん努力したと自分たちで思う部分もあったんですけど、私たちの努力も比にならないなって。」と岡井。「スパルタ加減とか。私たち全然アマちゃん。甘いよね。私たち、担いでいただいたりして。」「おんぶの上におんぶの上におんぶ。それで走って坂を登る。みたいな。」と、過酷なトレーニングが行なわれていたことを振り返る。そして岡井は「10年間、腹筋、背筋たくさんやってきたんですけど、合宿でトレーニングを受けてから、さらに頑張るようになってます。もっと私たちも頑張らなきゃって。」と、℃-uteのメンバーたちにとって、さらなる高みを目指すいい刺激になったことを明かした。
「歌詞にいっぱい気持ちが込められているので、選手のみなさんの力に慣れたらいいなって思うし、背中を押すことができたら。」── 矢島舞美
また、10周年で思い出に残っていることを訊かれると、「今まで関わってきてくれたみなさん、つんく♂さんもそうだし、すべての気持ちを出しきりました、そこで。また新たな一歩を踏み出せたと思います、その日から。」と、6月11日に行なわれた横浜アリーナ単独公演を挙げる。また、「10年で面白かったことは?」という質問には、様々ある出来事の中で「一昨年くらいのハロー!プロジェクトの公演で、つんく♂さんの子どもが℃-uteの楽屋に来て、「ズルい女」を歌い始めた時はびっくりしました。さすがつんく♂さんの娘だなって。つんく♂さんは自分の曲を聞かせてるんだって。」と、つんく♂ファミリーの話を紹介した。
そんなつんく♂は、まさにこの日、発売した著書『「だから、生きる。」』の中で、ハロー!プロジェクトの総合プロデューサーを卒業したことを明かしている。報道陣からそのことについて訊ねられると、「今まで曲をたくさん作ってもらったので、またいつかつんく♂さんの曲を歌いたいねって℃-uteで話してます。」と矢島。中島も「なんだかんだ言ってつんく♂さんは私たちのお父さん。そのイメージが抜けないので、これからも大きいお父さんの存在でいてほしいなって思います。」と語り、5人は「卒業と言っても、私たちはつんく♂さんに曲を書いてもらうのが一番だと感じているので、いつでもつんく♂さんに書いてもらえるように私たちも頑張っていきます。」と結んだ。
text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
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