スコーピオンズ、黄金期8作品がデラックス盤となって再登場

スコーピオンズの1970～1980年代の黄金期8作品が、デラックス盤となって11月4日に発売となる。日本先行でのリリースだ。

◆スコーピオンズ画像

ザ・ローリング・ストーンズに次ぐ最長寿バンドのひとつとして数えられるスコーピオンズも、なんと結成50周年である。アルバム累計セールスは1億枚以上を記録する、生きるレジェンドだ。


ドイツのハノーファーでルドルフ・シェンカー（G）が中心となって結成したのが1965年。アルバム『恐怖の蠍団～ロンサム・クロウ』でデビューした1972年から数年間は世界的には無名に近かったが、1975年の3作目『復讐の蠍団～イン・トランス』あたりから高評価を獲得し始め、1977～1978年に大きな転機を迎えることになる。77年の5作目『暴虐の蠍団～テイクン・バイ・フォース』は、ウリ・ジョン・ロートが最後に参加したオリジナル・アルバムで、このアルバムを引っ提げてのツアーを記録したスコーピオンズ初のライヴ・アルバムが、翌1978年の『蠍団爆発！！スコーピオンズ・ライヴ～トーキョー・テープス』である。この作品はタイトルからも分かるとおり、当時ドイツ以外でいち早く人気に火がついていた日本での初来日公演を録音したもので、ウリ・ジョン・ロートがスコーピオンズを脱退する直前という意味でも貴重な音源としてファンの間では認知されている。日本のファンによる熱狂的な支持と、そのお返しにと「荒城の月」を日本語で特別に披露するなどした“伝説のジャパン・ライヴ”が、世界的なバンドへと彼らが飛躍する最初期の証となっており、50年という長いキャリアの中でも特に重要な意味を持っているのだ。

当時、ライヴ動員は順調に増やしていたもののなかなかアルバム・セールスに繋がらなかった彼らだったが、このライヴ・アルバムが世界中のロック・ファンの間で話題を呼んだ結果、1979年のアルバム『ラヴドライヴ』で念願の米・英での初チャート・インを果たし、そして『蠍魔宮～ブラックアウト』（1982年）と『禁断の刺青～ラヴ・アット・ファースト・スティング』（1984年）で、ワールド・ワイドでの本格的なブレイクに結実することとなる。

記念すべき初の全米TOP5入り作品となったのは1988年の『サヴェイジ・アミューズメント』だ。これらを発表した約10年間で、代表曲「ロック・ユー・ライク・ア・ハリケーン」「スティル・ラヴィング・ユー」「ビッグ・シティ・ナイツ」「ノー・ワン・ライク・ユー」「ブラックアウト」といった名曲が生まれている。

そんな、まさにスコーピオンズの黄金期と呼ぶにふさわしいカタログ群がこの8作品だ。8枚のデラックス盤には、未発表曲や名曲の別ヴァージョン、ラフ・ミックス、ライヴ音源／映像、TVパフォーマンス映像など（DVD付は8アルバム中5枚）、各タイトルごとに様々なボーナス・コンテンツが用意されている。これらはバンドが半年かけて秘蔵アーカイヴからセレクトしたもので、すべてのタイトルが最新リマスター盤かつ日本盤は高品質のBlu-spec CD2仕様、封入ブックレットもレア写真などが掲載された50周年記念仕様となっている。

また、CDとアナログ・レコード（180g重量盤、初版スリーヴ復刻、ナンバリング入り）が同梱されたスーパー・デラックス・ボックス・セット（輸入盤のみ／完全生産限定）もあわせて発売される予定だ。現在も作業中につき、全ての収録詳細は明らかになっていないが、4作品については下記の通り発表された。

スコーピオンズ（50周年記念デラックス・エディション）
『暴虐の蠍団～テイクン・バイ・フォース』（77年）[CD]
『蠍団爆発！！ スコーピオンズ・ライヴ～トーキョー・テープス』（78年）[2CD]
『ラヴドライヴ』（79年）[CD+DVD]
『電獣～アニマル・マグネティズム』（80年）[CD]
『蠍魔宮～ブラックアウト』（82年）[CD+DVD]
『禁断の刺青～ラヴ・アット・ファースト・スティング』（84年）[CD+2DVD]
『ワールド・ワイド・ライヴ』（85年）[CD+DVD]
『サヴェイジ・アミューズメント』（88年）[CD+DVD]

最新リマスター／ボ―ナス・コンテンツ付／Blu-spec CD2仕様／完全生産限定盤
2015年11月4日　日本先行発売













◆スコーピオンズ・オフィシャルサイト

◆LINE MUSIC「Scorpions 66曲」プレイリスト