【密着レポ】藍井エイル、全国ツアー4本目広島「自然と笑顔になっちゃう」

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藍井エイルが6月4日(木)、ナミキジャンクションにてワンマンツアー<Eir Aoi LIVE TOUR 2015-BEYOND THE LAPIS->の4本目となる広島公演を開催した。ライブ当日の模様を、“リハーサル密着レポ”、“サポートドラマーの楠瀬タクヤ(ex.Hysteric Blue)インタビュー”、“ライブレポート”、“終演後の藍井エイルインタビュー”と内容盛りだくさんでお届けしたい。

◆藍井エイル 画像

全国9公演の規模で行われる<Eir Aoi LIVE TOUR 2015”BEYOND THE LAPIS“>は、配信サイトで9冠を達成したほか、レコチョクアニメチャートで3週連続で1位獲得、配信サイト「mora」では総合月間チャートで1位を記録するなど、絶好調の最新シングル「ラピスラズリ」を携えて行われるもの。2015年11月には日本武道館単独公演を控える彼女が今、至近距離のやりとりが楽しめるライブハウスでツアーを行なうプレミアムなものでもある。さらに、ツアー直前には「Bright Future」を先行配信したほか、ツアー中の6月24日には3rdアルバム『D’AZUR』をリリースするなど、上昇気流を描き続ける藍井エイルの現在進行形が凝縮されたものになるはずだ。BARKSはその9公演すべてをご紹介する。

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■【密着レポート──広島ナミキジャンクション】
■「楽しい打ち上げになりますように」

前回の金沢 vanvan V4公演から中3日。ツアー4本目となる舞台は広島県・ナミキジャンクションだ。JR広島駅から路面電車に乗り換えて約10分。市内最大の繁華街の中心部に位置する同ライブハウスは創業29年の老舗であり、これまで数多くの著名アーティストを輩出してきた場所でもある。藍井エイルはライブ前日となる6月3日から広島入り。19時よりアニメイト広島にて『D'AZUR』リリースイベントを行なった。1人1人の目をしっかり見て色紙を渡す光景はこのイベント恒例となったが、いつも変わらぬ笑顔に彼女自身が心底ファンとの交流を楽しんでいることが分かる。その後、新天地のお好み焼きに舌鼓を打ちつつ、<ひろしまフラワーフェスティバル>出演以来約1ヶ月ぶりの広島を満喫した。

迎えたライブ当日は平日にもかかわらず、開場前から会場周辺にファンの姿が見受けられた。サウンドチェックは15時にスタート。藍井エイルも客席フロアで身体をほぐしている。ドラムの楠瀬タクヤから始まったサウンドチェックだがツアー4本目ながら、メンバーの表情は真剣そのもの。楠瀬タクヤやローリンこと黒須克彦のベースサウンドチェック中に、ギタリストの土屋浩一がエレキギターはもちろんアコースティックギターやガットギターの点検を繰り返し、同じくギタリストの新井弘毅はスウィープやタッピングなどメカニカルな速弾き運指練習やブルージーでエモーショナルなサウンドを響かせて余念が無い。それを見つめる藍井エイルの眼差しも頼もしげで誇らしそう。エイルバンドのコンディションはこの日も抜群だ。

バンマス重永亮介(Key)のサウンドチェックが終了すると、いよいよリハーサルへ突入した。まずはバンドメンバーのみで2曲を演奏して音のバランスを整える。「失礼しまーす!」という挨拶と共に藍井エイルもステージへ。メンバーと軽く昨晩の話題で盛り上がったところで、低音からファルセットまで幅広い声域が要されるナンバーをフルボリュームで歌い上げた。のっけからこんなに全力で大丈夫か!?と心配になるほど全身全霊のリハーサル。また、その進行は藍井エイルと相談の上、重永が「次は「ラピスラズリ」やりまーす」などと進められるのだが、その合間に喉の調子を図るためか、藍井エイルがふいにある曲の冒頭を歌った。その瞬間、メンバーも自然とその曲を奏でるという絶妙の呼吸は、パーマネントなバンドでもなかなかできるものではない。

エイルバンドのリハはいつも真剣だ。ツアーだからセッティングはいつも同じかといえば、当然会場によって音の響き方が変わってくる。その音質特性に合わせた微調整は毎公演必要なのだ。また、曲と曲とのつながり、演出上の決めごとやタイミングなど、ステージ全体の流れのチェックも重要事項。ツアーをこなしていく中で、新しい動きやタイミングの変更は当たり前のように出てくるものだ。オープニングの確認を含め、ライブ演奏曲の半数近くを演奏したリハーサルは1時間以上にもおよんだ。その後も舞台監督を交えて、ステージ上手から下手までの可動範囲確認、照明の位置調整など、会場の大小にかかわらずディテールまで手を抜くことのないリハーサルに、スタッフを含めたチームのプロ意識の高さをみた。そしてリハーサルの締めはもちろん、あのキメ台詞だ。

「<Eir Aoi LIVE TOUR 2015-BEYOND THE LAPIS->4公演目です。思いっきり楽しんで、全力を出し尽くしましょう! 楽しい打ち上げになりますように、がんばりましょう! せーの、“エイエイルー!”」。

ちなみにこの日の藍井エイルの昼食は、「俵むすび」で有名なむさしの「若鶏むすび弁当」。広島県が太鼓判を押す“ザ広島ブランド”に認定された同弁当は広島に行ったらぜひとも食べたいもののひとつである。梅と昆布のおむすび、大きいなからあげ3つ、ウインナ、キャベツ、枝豆、漬物、りんごと栄養バランスもGOODな一品だ。サウンドチェック前に食し始めた藍井エイルは猛烈な勢いで平らげてしまった。

リハーサル終了後も藍井エイルを含むメンバーはフロアに残って、思い思いに談笑のときを過ごしている。BARKSは今回、サポートドラマーの楠瀬タクヤにミニインタビューを試みた。タクヤは元Hysteric Blueのドラマーであり、現在は清春をはじめ、MEGや武藤彩未などのサポートを務める実力者。Hysteric Blueが好きだったという藍井エイルが絶対の信頼を置くミュージシャンのひとりだ。

◆【インタビュー──ドラマー:楠瀬タクヤ】へ
◆【ライブレポート──広島ナミキジャンクション】へ
◆【インタビュー──藍井エイル】へ
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