【ライヴレポート】VAMPS、全米ツアー初日に「SIXX:A.M.に感謝！」

VAMPSが4月8日、サンフランシスコ公演を皮切りに全米ツアーをスタートさせた。これは3月23日に世界リリースされた『BLOODSUCKERS』のインターナショナル・エディションをひっさげて行われるものだ。

◆VAMPS 画像

このステージは2013年12月に行われたニューヨーク公演から約1年半ぶりのアメリカ公演となるもの。前回は世界デビュー・アルバム『SEX BLOOD ROCK N’ ROLL』のリリース後の公演だったが、今回はVAMPSにとってリリース後のツアーのみならず、より意味深いツアーとなる。というのもHYDEがリスペクトをしてやまない、モトリー・クルーのニッキ―・シックスが率いるSIXX:A.M. との帯同ツアーだからだ（フィンランドの実力派ロック・バンド、Apocalypticaも参戦）。

2013年以降、海外活動により重点を置く姿勢を強化してきたVAMPSだが、その海外との交流をより具体的な形で提示したのが2月18日および19日に日本武道館で開催した＜VAMPARK FEST＞だ。同フェスにはSIXX:A.M.を招き、“夢の共演”も果たした。ニッキー・シックスは、「VAMPSは僕らに日本の多くのロックファンの前でパフォーマンスさせてくれるチャンスをくれたんだ。今度は僕らが彼らをアメリカ・ツアーに招待して、御礼をしたいと思っている」と対談でも話していたが、今回はVAMPSがSIXX:A.M.に“招待”される形で実現するものとなる。

これに加えてニッキーは、＜VAMPARK FEST＞から帰国後に、いくつかのラジオ番組出演などでVAMPSの素晴らしさをたびたび発言するなど、ニッキー、モトリー、SIXX:A.M.ファンに必見というメッセージを発信していた。

そして迎えたツアー初日公演は、サンフランシスコ。会場となるRegency Ballroomを埋め尽くしたロックファンを前に、VAMPSがトップとして切り込み、いつもの大音量とともに「EVIL」で幕を明けた。日本からやってきたロックバンドを目の当たりにしたオーディエンスは興味津々といった表情でステージに目をくばる。会場にはもちろんVAMPSファンBLOODSUCKERSも姿を見せており、まわりのオーディエンスを巻き込む勢いでVAMPSの登場を喜んでいた。

「Hello! San Francisco! We’ve been looking forward to this tour and now here we are! Thank you, SIXX:A.M. Thanks so much, GUYS!（ハロー！　サンフランシスコ！　おれたちはこのツアーを本当に楽しみにしていたんだ、そしてついに来たぜ！　このツアーを実現してくれたSIXX:A.M.に感謝、そしてみんな、本当にありがとう！）」

とHYDEがコメントすると、オーディエンスがビビッドに反応した。

海外メディアからも定評のある「WORLD’S END」で攻撃的なパフォーマンスをみせ、続く「LIVE WIRE」では会場を巻き込み大合唱させるパフォーマンスを披露。思い切ったモトリー・クルーのカヴァーはHYDEの狙い通りの展開になった。そしてラストはロック・アンセム「SEX BLOOD ROCK N’ ROLL」。全7曲、約30分のステージを一挙に駆け抜けた彼らは、VAMPSのサウンド、そしてパフォーマンスをアメリカンロックファンにみせつけ、熱狂的に受け入れられた。

「今日はちょっと頑張り過ぎちゃったかな。ツアーは始まったばかり、ここからひとつひとつの会場で確実にファンを増やしていけるよう頑張っていきたい」とはHYDEの発言。ツアー初日の手応えを噛み締めながら、今後長く続くツアーへの意気込みをみせた。

VAMPSに続いて登場したApocalyptica、そしてトリのSIXX:A.M.まで3時間を超える公演は午後11時を超えて終了。3組のアーティストたちは休む間もなく次の公演地ラスベガスに向かう。まさにロックなツアー＜SIXX:A.M. The Modern Vintage Tour＞は4月29日のシルバー・スプリングまで続く。






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