ジョン・ライドン「愛することを学べ、それが俺からのメッセージだ」
自伝『Anger is an Energy: My Life Uncensored』を出版したジョン・ライドンは、幼少時代を振り返り、辛い思いをしたという。病気が原因で記憶を失っており、きちんと思い出させない両親に対し申し訳なく思っているそうだ。
◆『Anger is an Energy: My Life Uncensored』画像
ライドンは7歳のとき、髄膜炎を患い1年間入院。長いこん睡状態を経験し、頭痛や吐き気、幻覚に悩まされた。英国のTV局チャンネル4のインタビューで、彼はこう話している。「子供の時、いろいろ問題があった。本ではそのことを取り上げている。例えば、髄膜炎が治ったとき…、治ったと言えるのであれば…、記憶を取り戻すのに4年かかったんだ」
「自分の両親のことを覚えていないっていうのは痛いよ。子供のときに戻り、その痛みと向き合わなきゃいけなくて、疲れ果てた」「とても父や母に孝行できたとは思えない。彼らはもういないわけで、胸が張り裂ける思いだよ。彼らがどんな人だったか覚えてないって時点で、償いどころじゃない」
「俺の音楽には、お互いをちゃんと愛することを学べってメッセージが込められてる。チャンスは1回しかないんだから」と話し、「涙が出る」と対談を終えた。
『Anger is an Energy: My Life Uncensored』は、ユーモアに満ち機転がきいており、セックス・ピストルズやPiLのファンでなくても楽しめると評判は上々。テンポのいい会話調で執筆されているため、読みやすく、親近感を抱くという。
Ako Suzuki
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