【インタビュー】アレクサンドラ・スタン「自分のベストな部分も最悪な部分も正直にさらけ出すのが良いんじゃないかな」

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「ミスター・サクソビート~恋の大作戦~」のメガ・ヒットで一躍世界的なポップ・アイコンとなったルーマニア出身のシンガー、アレクサンドラ・スタンが初めてのツアーのため2年振りに来日した。日本でもシングル「チェリー・ポップ」「ダンス」が立て続けにiTunesダンスチャート・ランキング1位を獲得するなど、音楽ファンの絶大な支持を得ている彼女。8月27日にリリースする2ndアルバム『アンロックド』は、デビュー時から歩みを共にしてきたプロデュース・チーム、マーン・スタジオを離れたことで制作体制も一新され、人気プロデューサー、エリック・リボムと組んだことも話題となっている。今回ハード・スケジュールの中、新作の話を中心にインタビューに応えてくれた。

◆アレクサンドラ・スタン~拡大画像~

■日本のみんなは私がJ-POP的な曲をやることを気に入ってくれているんだと思う
■もっとJ-POP的な曲をやっていくべきだと思って今回のアルバムにも入れたつもり


──東京でのライヴ(7月18日渋谷WOMB)を拝見させて頂きましたが、とてもセクシーでエキサイティングなショーでした。

アレクサンドラ・スタン:本当!?どうもありがとう!

──2012年のサマーソニック以来の日本、そして単独ツアーは今回が初めてということでしたが、実際ライブをやってみていかがでしたか?

アレクサンドラ:今回<チェリーポップ・ツアー>として日本に来る前にもカンクンで、その後トルコ4会場でライブをやって、日本に来てからは東京2回・大阪2回(アフター・パーティー含む)でのライブをやったんだけど、この後またトルコに戻って2回ライブをやる予定なの。凄くハードなスケジュールだし、疲れもするけどとてもエンジョイして楽しんでいるわ。

──本当にハードそうでしたけど、日本は梅雨の時期で湿気も多いので体調を整えるのが大変じゃなかったですか?

アレクサンドラ:確かに大変だった(笑)。日本に来る前はイスタンブールにいて、日本について空港から2時間くらいかけて車に揺られて、その日の夜にはもうライブだったから。眠れるときに寝る感じで、車の中とか空港の待ち時間に睡眠をとっていたわ。あとは日本茶、緑茶をいっぱい飲んでエネルギーをもらっていたかな。それとライブが終わってアフター・パーティーに行くまでの間に、ホテルでマッサージを受けるの。そうするとリフレッシュして元気に歌えるから。

──ライブでは「ワン・ミリオン」や「チェリー・ポップ」でお客さんとコール・アンド・レスポンスをしていましたが、久しぶりの日本でお客さんと交流したい気持ちが強かったんでしょうか。

アレクサンドラ:そうね。特に「チェリー・ポップ」に関してはiTunesでリリースしてから2時間後にはチャートのナンバー1になったということで、ビックリだったわ。たぶん、日本のみんなは、私がJ-POP的な曲をやることを気に入ってくれているんだと思う。だからもっともっとそういったJ-POP的な曲をやっていくべきだと思って、今回のアルバムにも入れたつもり。「チェリー・ポップ」はプロデューサーのエリック・リボムと制作したんだけど、彼は日本のさまざまなアーティストの曲を手掛けているし、曲もビデオも良い感じになったから、これからも彼とこうした方向でやるべきだということをマネージメントとも話しているの。

──1stシングル「チェリー・ポップ」と2ndシングル「ダンス」は2曲とも日本のiTunesダンスチャートでナンバー1を獲得しましたね。おめでとうございます。

アレクサンドラ:どうもありがとう!TOP20にも入ったみたい。

──もともとエリック・リボムが手掛けたJ-POPの曲を聴いていたんですか?

アレクサンドラ:聴いたことはなかったんだけど、エリックとは今年の2月に出会ったの。ソングライターやアーティストが集まって、曲を作って交流するという「フォノグラム・スタジオ・キャンプ」という催しが10日間ほどあって、その2回目に私も参加したの。キャンプ自体は毎日レコーディング・セッションを2つずつやっていくというもので、その後にパーティーが開かれて、みんな知り合ったり交流を深めてたり。そこに顔を出してみたら、色んなアーティストやプロデューサー、モデルの方なんかが来ていて、そこにアンドレアス・カールソンという、日本のアーティストも手掛けている方が来ていたの。エリックは彼の友人で、もともとエリックはそのパーティーに来たくなかったみたいだけど(笑)、アンドレアスが無理矢理連れてきたみたいで、そこで初めて知り合ったわ。その2週間後くらいにはルーマニアに来て3曲一緒に作って、その中の1曲が「チェリー・ポップ」というわけ。残りの2曲は今度のアルバムに入っているわ。

──「ダンス」もエリック・リボムのプロデュースによる曲ですか?

アレクサンドラ:この曲は違って、自分でメロディー・ラインを書いた曲。オフでドイツに行っていたときにシャワーを浴びていたら「ダンスダンスダンス~♪」って鼻歌ですごくファンキーなフィーリングが出てきたの。さっき話したフォノグラム・スタジオ・キャンプのセッションが最初におこなわれたときに、その鼻歌のアイデアをアレクサンドラ・コトイというプロデューサーに聴かせたら、「凄くいいね!」って言ってくれて、形にしようという話になって。それで、いつもステージでサックスを吹いている“ミスター・サクソビート”を呼んで、サックスのラインをレコーディングして完成したのよ。

──この曲は凄く良い曲ですよね。アコースティック・ギターのイントロがとても印象的です。

アレクサンドラ:ありがとう!あれはアレクサンドラ・コトイが弾いているの。(ギターを弾くジェスチャーをしながら)彼はギターも弾くから。

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