【対談】逹瑯(MUCC) × 松岡充(MICHAEL)、異種格闘技対談-Ring 番外編「「Believe」歌いますからね」

MUCCの逹瑯が、異なるジャンルのアーティストとトークを繰り広げるBARKS異種格闘技対談連載が『Ring2』だ。同コーナーは2009年9月の田村淳(ロンドンブーツ1号2号)対談を皮切りに、2012年8月の櫻井敦司(BUCK-TICK)まで、特別編を含めて全25回の熱戦を展開した。そして2014年8月。MUCCは、七ヶ月間連続で毎月異なる全6種類のツアーを各9公演ずつ行なうライヴプロジェクト＜SIX NINE WARS –ぼくらの七ヶ月間戦争-＞を開催中であり、同プロジェクトは8月から、各公演ごとにビッグネームを迎えたツアー＜Episode 6.「ARMAGEDDON」＞へ突入している。それも音楽スタイルの異なる猛者ばかりとの対バン形式だ。

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逹瑯とBARKSは、異種格闘技対談-Ringをここに復活。数々のビッグネームとの2マンツアー＜Episode 6.「ARMAGEDDON」＞出演アーティストをゲストに迎え、“番外編”として対談を連載掲載していく。今回のお相手は、8月26日、Zepp DiverCity公演の対バンとなるMICHAELのヴォーカリスト松岡充だ。逹瑯曰く、「SOPHIAのレアアイテムを所有している」ほか、「カラオケでは「Believe」も歌う」という憧れ対談に近いものがここに実現した。ライヴ当日のセッションも約束された大盛り上がりのトークセッションをお届けしたい。

■俺、「Believe」のデモテープ持ってましたもん
■『BOYS』と『GIRLS』を買うと貰えるカセットテープです──逹瑯

──今回はMICHAELの松岡充さんにお越しいただきました！　松岡さん、普段訊かれないようなこととか訊かれるかもしれないですが、なんとか対応していただき。

松岡：あははは。なんか普通の対談とは違う振りだね（笑）！

逹瑯：そうなんですよ、すいません（笑）。いつもそんな感じでやってるんで、どうぞよろしくお願いします。

松岡：はい。よろしくお願いします！

──はじめましてになりますか？

松岡：はい。そうですね。

逹瑯：ですよね。ここ最近、知り合いになった人たちや先輩たちとのツイッターとか見てたりすると、だいたいどの人とどの人が仲がいいとか、そういう交友関係って見えてくるんです。けど、松岡さんってまったく見えてこないので、あるとき、（SOPHIAベースの）黒柳さんに、「松岡さんの交友関係ってまったく見えないですね！　どのあたりで呑んでたり、どんな人たちの仲がいいんですか？」って聞いたら、“わかんない”って言ってて。あ、メンバーですらわからないんだ！って思ったんですよ！

松岡：あははは。僕はね、本当に夜とかめったに出歩かないんですよ。それでもたまに呑みに行ったりするんですけど、本当にたまになんで。そんなに社交的じゃないし。だから、ご飯食べたりお酒呑んだりするのは、本当に親友って呼べる人としか行かなくて。にしても、年に１回か２回くらいかな。それくらいの頻度でも、そういう人たちとは繋がっていけてるからね。すごく深い仲なんだと思う。

逹瑯：へぇ！　上半期に１回下半期に１回ですね！　やっぱりそうなんですね。ミュージシャン仲間みたいなのっていないんですか？

松岡：（河村）隆一くんと西川（貴教）さん。最近では、キリショーかな。

逹瑯：へぇ！　そうなんですね！

松岡：うん、そうそう。西川さんって、関西で一度Luis-Maryってバンドでデビューしてるんですけど、そのLuis-Maryのローディバンドに、Luis-Maryがデビューした後、僕一回入ったんですよ。それが、ルナティックモードってバンドだったんだけど、そこでうちのギターのジル（豊田和貴）と一緒やったんです。Wikipediaを見るとね、俺がLuis-Maryのローディだったことになってるんですけど、正しくは、Luis-Maryのローディーやってたバンドに加入したって感じです。その当時に２～３回会ったかな。

逹瑯：じゃぁ、直系の先輩って感じなんですね。

松岡：そうだね。隆一くんには、東京に来たときに世話になってたって感じかな。

逹瑯：へぇ～！　LUNA SEAのアルバムで言うとどの辺りですか？

松岡：どのあたりだろ？　「ROSIER」が入ってるくらいかな。

逹瑯：あ、じゃぁ『MOTHER』（1994年10月26日にリリースされた4thアルバム）の頃だ！

松岡：あ、そうそう。『MOTHER』かな。ちょうどそのリリースあたり。

逹瑯：ってことは俺が中3くらいの頃だ。俺が高１くらいのときに、友達の家で『BOYS』（1995年10月2日リリースのメジャー1stミニアルバム）と『GIRLS』（1995年11月１日リリースの2ndミニアルバム）を聴かせてもらって買ったんですよ。

松岡：おぉ～ありがとう！

逹瑯：俺、「Believe」（1996年11月11日リリースの3rdアルバム）のデモテープ持ってましたもん。

松岡：すげぇ～っ（笑）！　え!?　でも待って。デモテープ!?　デモテープって何？

逹瑯：『BOYS』と『GIRLS』を買うと貰えるヤツです！　カセットテープだったんです！

松岡：あ、そう！　特典ってこと？

逹瑯：はい。スタジオの中に鼻歌を歌いながら入ってくるっていうシュチュエーションから録音されてるヤツです！

松岡：あははは。そんなんやったっけ（笑）!?　ありがと～。嬉しいなぁそういう話。俺、その「Believe」のテープ持ってないよ！

逹瑯：ピンクの紙のジャケットでしたよ。

松岡：あ、それちょっと覚えてるかも！　あったあった！　ピンクと青バージョンがあったかも！　コピー機で作ったんだよ、たしか。

──すごいレアなモノを持ってるんだね。対バン当日、サインしてもらったら？

松岡：ぜひ持って来て。

逹瑯：マジっすか!?　すっごい嬉しいんですけど、実家にあるなぁ～それ。

松岡：逹瑯くん実家はどこ？

逹瑯：茨城です。

松岡：水戸？

逹瑯：はい。水戸です。

松岡：水戸といえば、LIGHT HOUSEだね。

逹瑯：はい。でも、ウチらがちょうどバンド始まった頃、LIGHT HOUSEが改装しててなかったんですけど、１年くらいしたら復活して。その頃と店長が変わっちゃったんで、最近はそんなに頻繁に出てないですけど、ホームはそこでしたね。

松岡：MUCCは結成した頃から、ずっと今のメンバー？

逹瑯：最初に結成したときはベースが違って、１年後にベースが辞めて、今のベースが加入したんです。初期のベースは、一目でLUNA SEAのJさん大好きっていうのがわかるベーシストで、次に入った今のベースは、一目でGLAYのJIROさんが好きってのがわかるルックスで。LUNA SEAからGLAYに変わった！みたいな（笑）。それが1998年の頃かな。そこからはずっと一緒のメンバーです。

松岡：なるほどね。結成は何年なの？

逹瑯：1997年です。

松岡：メジャーデビューは？

逹瑯：メジャーデビューは、24歳くらいの頃だから、2003年くらいだったかな？　たぶん。22歳の頃に今の事務所に入っているんで。

松岡：なるほどね。ってことは、俺とほぼ同じくらいの流れだね。僕らも24～25歳くらいでデビューだったからね。

──1995年でしたよね、デビュー。

松岡：うん。

逹瑯：そっかそっかぁ～。いや、ウチらくらい世代までだと思うんですよ、メジャーデビューが“重大発表”だったのって。

松岡：あははは。そうだね、よく聞いたよね、そのフレーズ（笑）。今はインディーズとメジャーの境目みたいなのがないもんね。

逹瑯：そうなんですよね。当時はとにかくメジャーレーベルからデビューするのがすごくステイタスだったというか。

松岡：うんうん。メジャーに行っちゃったら、もう私たちのモノじゃなくなっちゃう！みたいなね！

逹瑯：はいはいはい（笑）。みんなメジャーデビューを重大発表扱いする時代だったから、そういう大々的な発表の仕方は絶対にやめよう！って言って、ぬるっとメジャーデビューしたんで、自分たちがいつデビューしたのか、あんまり覚えてないんですよ（笑）。ぬるっと行き過ぎちゃって（笑）。

松岡：あははは。なるほどね！　ってことは、MUCCも長いね。

逹瑯：17年ですね。

松岡：だよね、長いね。そんなに変わらないじゃん、俺らと。だって、SOPHIAが2013年活動休止したところまでで、ちょうど結成19年だからね。

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