【ライブレポート】アレクサンドラ・スタン、セクシーさ全開でファンを魅了@渋谷WOMBLIVE

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“小悪魔ビート・プリンセス”ことアレクサンドラ・スタンが、約2年振りとなる来日公演を7月18日(金)に東京・渋谷WOMBLIVEで開催し、来日を待ちわびていたファンを熱狂させた。

◆アレクサンドラ・スタン~拡大画像~

今回の来日公演は、1年間を通してR&B、ロック、ポップ、HIP HOP、EDM などオールジャンルかつ質の高いアーティストが続々登場するコンサートシリーズ「SOUNDCHECK」の第一弾として企画されたもの。2012年3月にプロモーションとして初来日、同年の<SUMMER SONIC 2012>で多くの音楽ファンを魅了したアレクサンドラだが、日本での単独ライブツアーは今回が初めて。期待感で充満した会場はやはり10代、20代の女性ファンが多く、大箱のクラブでの開催とあって開演前にはかなりの数の観客が列をなしていた。

会場に入るとステージ背後の壁にアレクサンドラはもちろんインナなどの映像を盛り込んだ、「SOUNDCHECK」のイベント告知が映し出され気分を盛り上げる。サポート・アクトのDJ・BABY-Tがテイラー・スウィフトの「We Are Never Ever Getting Back Together」なども織り交ぜたっぷり1時間程プレイしてフロアを盛り上げると、いよいよアレクサンドラ・スタンの出番だ。

MCが観客を煽り一斉に「アレク~!!」と呼び込むと会場が暗転。観客の視線がステージ袖に集中する中、焦らしに焦らしてまずはサックスを抱えたプレイヤーが登場、とくればこの曲、いきなり「ミスター・サクソビート~恋の大作戦~」だ。印象的なサックスのフレーズに乗って、ついにアレクサンドラ・スタンがステージに登場。一気に沸き立つフロアでは先ほどまでゆるく体を揺らしていた観客もステージ前に詰めかけている。

ピンク色のキュートなボブカットのウィッグに着物風(?)の上着を羽織って登場したアレクサンドラは「トーキョー!」と第一声をあげすぐに上着を脱ぎ捨てると、その下はゴールドのレオタード風な大胆な衣装。オープニングからセクシーさ全開で激しく踊りだす。正直ここまで過激なビジュアルを見せてくれるとは思っていなかっただけに、思わず一瞬たじろいでしまうほどであったが、どうやら最新曲「ダンス」のMVでも披露しているコスチュームのようだ。そして両サイドには吊りタイツ姿の男性ダンサーを従え、スタートからパッションに満ちたダンスでフロアの熱気をさらに盛り上げる。

歌い終わると、待ちに待った期待感が爆発したような大歓声が鳴り止まないフロアに向けて「コンニチワ、トーキョー!!」とご挨拶。“コンバンワ”じゃなかったのはご愛嬌。「Thank you so much, I love you!」と感謝を伝え曲は「ワン・ミリオン feat. カールプリット」へ。白いファーコートを羽織りサングラスをかけた“ミリオンダラー・スタイル”でキメて歌い出すものの、しばらくすると再びレオタード姿に戻り妖艶なダンスを見せる。両隣の男性ダンサーが従人となり跪いてアレクサンドラの魅力を引き立てる。観客にサビのコーラス「ミリ・ミリオン・ミリ・ミリオン~」を一緒に歌って!と求め「ワン、ツー、スリー!」と促すと満員の会場中から一斉に「ミリ・ミリオン・ミリ・ミリオン~!」とコーラスのリフレインが広がって行く。みんな実に嬉しそうな表情だ。「I love you!」と言い残しステージ袖に。

汗だくの男性ダンサー2人が4つ打ちのトラックに乗せてフロアを煽ると、サックス奏者がセンターで激しくブロウ。アレクサンドラがステージに戻ると新シングル「チェリー・ポップ」を初披露。ユニークでセクシーなMVを彷彿とさせるバトミントンのラケットを使いながらのパフォーマンスが楽しい。「一緒に歌って!」とコーラス部分でコール・アンド・レスポンス。久々の日本でのライブということもあり、観客と積極的にコミュニケーションを取ろうという気持ちが伝わってくる。ミディアム・テンポのシングル曲「レモネード」では前に乗り出し観客に手を伸ばしてレゲエ調のリズムに合わせて体をくねらせながら歌い、後半では左手を左右に振りながらフロアと一体化する。見れば両サイドの男性ダンサーはいつの間にかブリーフ1枚になっているではないか!?アレクサンドラだけじゃなくステージ上の開放感がハンパない。

7月16日に配信リリースされ、「チェリー・ポップ」に続きiTunesダンスチャートで1位を獲得した最新曲「ダンス」を早速披露。イントロのシャリシャリとしたアコースティック・ギターの音色が心地よい楽曲は新境地ともいえるもので、アルバムの内容がどんなものになっているのか、ヒントが隠されているのかもしれない。

ダンサーを紹介、続いてサックス奏者を「ミスター・サクソビート!」と紹介すると曲のフレーズを吹いてみせ、アレクサンドラがボーカルを合わせていく。本日2回目の「ミスター・サクソビート~恋の大作戦~」へ。この日最高の盛り上がりを見せる観客たち。みんな腕を掲げ飛び跳ね、フロアが大きく揺れている。

最後は8月27日リリース予定のアルバムに収録されるであろう新曲を披露。激しくダークなメロディに合わせ観客と一緒に跳ねながらプチョヘンザ。クラブらしい大きな盛り上がりで幕を閉じた。「Thank you so, so much! I love you Tokyo!」と感謝を述べ両手でハートを作り観客に向けてニッポン・ラブをアピールすると、大きな拍手が贈られた。最後は「ン~、チュッ!」と投げキッスをして男性ファンも女性ファンも悩殺!久しぶりの日本でのライブを終えてステージを後にした。


「まだまだ足りない!もっと見たい!」という観客の声も聞こえるほど非常に短いセットではあったものの、アレクサンドラがそれだけ期待度が高い世界的なアーティストに成長したともいえる。10月1日に開催される日本最大級のファッション&音楽イベント<GirlsAward 2014 AUTUMN / WINTER>で早くも再来日することが発表されたアレクサンドラ。8月27日にリリースされる待望の2ndアルバムとともに、再来日でどんなパフォーマンスを魅せてくれるか今から楽しみにしていよう。

取材・文 岡本貴之


アレクサンドラ・スタン「ダンス」
2014年7月16日~ レコチョク、iTunes他主要サイトにて配信中
http://recochoku.com/imp/alexandra/
https://itunes.apple.com/jp/album/dance-single/id895341121

アレクサンドラ・スタン『タイトル未定』
2014年8月27日発売
VICP-65252 ¥1,900+税

<GirlsAward 2014 AUTUMN / WINTER>
2014年10月1日(水)
@国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区神南2-1-1)
15:30開場 / 17:00開演 (予定)
出演アーティスト:Alexandra Stan / May J. 他
出演モデル:有末麻祐子 / 石田ニコル / 浦浜アリサ / オードリー亜谷香 / 大石参月 / Ka-Eun(AFTERSCHOOL) / 筧美和子 / 加藤夏希 / 河北麻友子 / 木津玲奈 / 木下優樹菜 / 佐久間由衣 / 里海 / 立花恵理 / トリンドル玲奈 / 中村アン / Nana(AFTERSCHOOL) / 菜々緒 / 野崎萌香 / 藤井リナ / 堀田茜 / マギー / 松井愛莉 / 水原佑果 / 宮城舞 / 宮田聡子 / 三吉彩花 / メロディー洋子 /八木アリサ 他(50音順)
※出演者は予告なく変更になる場合がございます
チケットに関するお問い合わせ:キョードー東京 http://kyodotokyo.com/ 0570-064-708 (平日12:00~18:00/土日祝10:00~18:00)

◆<GirlsAward 2014 AUTUMN / WINTER>オフィシャルサイト
◆アレクサンドラ・スタン・スペシャル・サイト
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