スコーピオンズ、活動終了宣言を撤回「辞めるには楽し過ぎる」

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2010年「新作をリリースし3年間ツアーをやった後、活動を休止する」と宣言したスコーピオンズだが、ラスト・ツアーがあまりにも楽しくて、辞めるのを止めたそうだ。

◆スコーピオンズ画像

シンガーのクラウス・マイネは『Deutsche Welle』にこう話した。「3年に渡るファイナル・ツアーをスタートしたとき、長いことあるって思った。でも、その長いはずの時間は思っていた以上に早く過ぎた。ゴールが近づくにつれて…、2012年12月のミュンヘンだったな、俺たちまだ終わってなんかいないって思いが強くなった。俺らの中にいろんなイメージや感情が湧き上がってきた」

「2010年から2012年にかけて200公演で俺たちが経験したことは、全てすごくパワフルだった。ステージに立ち、たくさんのファンを目にし、その中には若い世代もいた。彼ら、夢中になって“すごくかっこいい、初めて観た。今度はいつ戻って来るの?”って言うんだ。3世代の前でプレイするなんて刺激的だし意欲が湧くよ。ギターを置くにはあまりにも楽し過ぎる」

ルドルフ・シェンカー(G)も同意見だ。「ラスト・ツアーの成功には驚いた。18、19、20歳っていう若い世代がいっぱいいて、あらためて刺激を受けた。俺らがラスト・ツアーを発表したのは、みんなが望むものを見せてやれないのにステージに立っているなんて嫌だって思ったからなんだ」

そして、スコーピオンズは2015年、50周年を迎えることになった。クラウス・マイネは「強力なアルバムをリリースしたい」という。「この数週間、スタジオに入っているんだ。2011年に始めたものを続けている。このプロジェクトは“Outtakes”って呼んでいる。引き出しをひっくり返し、アーカイブを見直し、1980年代からの曲を聴き返してるんだ。たくさんの曲を見つけた。未発表のもの、完成してないもの…。それに新曲も収録する。本当にエキサイティングなプロジェクトだよ」

バンドは2010年1月、「スコーピオンズの偉大なキャリアを最高の状態で終わらせたい」と活動休止を宣言。ラスト・アルバムになるといわれた『Sting In The Tail』をリリースし、ラスト・ツアーに乗り出した。

Ako Suzuki, London
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