【ライブレポート】真野恵里菜がハロプロ卒業後初ワンマンライブ。「聴きに来てくれるみんながいる限り、歌い続けたい」
現在劇場公開中の実写版パトレイバー『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』にて主役の泉野 明を演じるなど、女優として大活躍中の真野恵里菜が、6月8日、ハロー!プロジェクトを卒業後、初めてのワンマンライブをZepp DiverCity(TOKYO)にて開催した。会場には、昼夜公演ともにマノフレ(真野恵里菜ファン)が大集結。昼公演では、支えてくれる多くの人たちを前に、真野ちゃんが思わず涙を落とす一幕も見られた。
◆<真野恵里菜コンサート2014「again~ライブハウスで燃え尽きよう!~」>東京公演 画像
2013年2月にハロプロ卒業後、イベント出演や、2014年1月に行なわれた<真野恵里菜 カジュアルディナーショー ~マノカジュ2014 Happy New Year!~>などで歌唱する機会はあった真野ちゃん。しかし、ワンマンライブと銘打たれた形での公演は今回が初めてとなる。
時に、真野ちゃんのワンマン開催が発表された時、マノフレの誰もが、“過去の経験”から6月8日の関東地方が雨になることを知っていた。現に、この数日前から関東地方の天候は大荒れで、ライブ前日(6月7日)の土曜日には、平年の6月一ヶ月間ぶんの降水量を記録する地域まで出るほど。そう、見事なまでに雨。降水確率は100%のはずだった。
が、しかし、ライブ当日。驚くべき事態が発生する。雨が降っていないのである。あいにくの曇り空、今にも雨が降り出しそうな空ながら、肝心の雨が降っていないのだ。「まさか、真野ちゃんのワンマンライブに傘を持って行かない日が来ることになるとは!」と、思ったマノフレもいたことだろう。
いや。マノフレはむしろ、いつも通り傘を持って出かけたはずだ。
ハロー!プロジェクト在籍時代、屈指の雨女ぶりを発揮していた真野ちゃん。主演した実写版パトレイバーのマスコミ初お披露目発表会の時にも雨を降らせている真野ちゃん。1月のディナーショーでは、自ら「6月です。ま、雨降るかもしれないけれど(笑)」と語っていた真野ちゃん。そんな彼女の、ハロプロ卒業後初ワンマン。しかし、(昼公演の開始タイミングで少しぱらついたという話もあるが)夜公演も含めて、結局この日、会場に集ったマノフレは雨に濡れることはなかったのである。もうこれだけで、ハロプロ卒業後の真野恵里菜はこれまでとは違う、と断言するのに十分だった。
<真野恵里菜コンサート2014「again~ライブハウスで燃え尽きよう!~」>のオープニングを飾ったのは、バンドサウンドをまとった「春の嵐」。そう、1月のディナーショーに引き続き、今回の公演も生バンドを従えてのパフォーマンス。しかもこれまでの真野ちゃん作品にディレクターとして携わっていた、たいせい(シャ乱Q)も今回、バンドメンバーとしてステージに登場。久しぶりの真野ちゃんの相変わらずの可愛さ……よりも気になってしまいそうな存在感で、真野ちゃんとのライブ初共演をはたした。
ちなみに余談だが、「春の嵐」は真野恵里菜メジャー6枚目のシングル作品として2010年2月にリリースされた。本作のミュージックビデオには、先日中野サンプラザ公演を即完で大成功させたアップアップガールズ(仮)の佐保明梨と関根梓、7月に日本武道館公演を控えるスマイレージの竹内朱莉、そしてもはやその絶好調っぷりは語るまでもないモーニング娘。'14のサブリーダー・譜久村聖がバックダンサーとして出演。今になって思うと、真野ちゃんも含めて、ものすごいキャストが勢ぞろいしたミュージックビデオだったりするのである。
「みなさんこんにちは、真野恵里菜です! 本日は、<真野恵里菜コンサート2014「again~ライブハウスで燃え尽きよう!~」>にお越しくださいまして、どうもありがとうございます! ハロー!プロジェクトを卒業して初のソロライブです。みなさん、待っててくれましたかー!」
四方八方から飛んでくる「真野ちゃーーん!」「恵里菜!!」の歓声に、真野ちゃんは満面の笑み。そして彼女自身、マノフレと同じようにライブを開催できる嬉しさに満たされていることは、その声を聴けば明らかだった。
ステージ袖ですごい緊張していたという開演直前。ステージインして、パーソナルカラーである赤いサイリウムの光が埋め尽くした空間を目にした瞬間に、少しうるっときたと真野ちゃんは話す。“うるっときた”というフレーズに沸き返る客席に向かって、次の瞬間、「泣かないですよ、まだ。まだっていうか、今日は泣かないですよ! 卒業しましたから!」と、ピシャリ。まぁこの言葉が、真野ちゃんの単なる強がりだったということは、アンコールの時にしっかりとわかってしまうのだけど。
中島卓偉が作曲した名曲「My Days for You」のカップリングとして収録された「10カラットの煌めき。」や、ハロプロ研修生の小川麗奈、野村みな美も登場した「ごめん、話したかっただけ」などが披露された前半(ちなみに「10カラットの煌めき。」はライブ初披露となる)。トークではもちろん、パトレイバーの話題に。
「7月には第三章が公開と、ほんとすごいんですよね。来年の1月まで七章の公開がありまして、来年の5月あたりに劇場版・長編が公開。直接会える機会は減っちゃったけども、パトレイバーのおかげで、なんとか2ヶ月に1度くらいは(笑)スクリーンを通してではあるけども、私を観てもらえるってのは、みんなも忘れないんだろうなっていう。忘れてない? ほんとに? ふふっ。」
2週間限定イベント上映中の『THE NEXT GENERATION -PATLABOR- / 第二章』で、ゲーム『鉄拳』に出てくるシャオユウの格好をしたというトピックでは、思わず客席から興奮の声が上がる。
「この間もね、舞台挨拶でその衣装を着たんですけど、まさかもう一回着る機会があるとは思ってなくて。“ももちじゃないか?”って言われたりとか(笑)。ももちよりも高い位置でやったので、あれはももち結びではありませんね。はい。(客席から広がる謎の失望感)……え? でもね、今、ちょうどももち結びをするのに適した長さだと思うんです。や、やらないけどね。だって私に得ある?(笑) いやいや、悪いことしてないから(「許してにゃん♡」って)謝らないよ! 『えー!』じゃないです! 」
さらに女の子のマノフレからの「可愛い!」の声に反応した真野ちゃんは、「この衣装が恥ずかしくってさー。なかなかないでしょ、こういうの。スマイレージ並にスカートが短いの。……ま、こうやってみなさんが喜んでくれるなら、着るかいがあります。」と、途端に照れた表情を浮かべる。
そして、真野ちゃんの一挙手一投足に大興奮続きの会場では、マノフレ注目の新曲「Ambitious!」も初披露。「わかる方はぜひ、一緒に歌ってもらえたら嬉しいです。」という言葉とともに、伸びやかに、気持ちよさそうに歌い上げる真野ちゃん。しかしながら、この「わかる方はぜひ、一緒に歌ってもらえたら嬉しいです。」のフレーズが、のちに彼女を恥ずかしがらせるための伏線になろうとは、会場の誰もが予想していなかったはずだ。
なお、『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』のテーマソングとなっている「Ambitious!」は、パッケージとしては、現在、サントラ盤に収録されているのみ。劇場およびスター・チャンネルか、サントラかでしか聴けない楽曲だ。
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