【イベントレポート】譜久村聖、道重の卒業発表に「私たちの世代でモーニング娘。を終わらせるわけにはいかない。」
モーニング娘。'14のメンバーが主演するミュージカル『LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇-』の制作記者発表会が5月2日、都内で行なわれ、譜久村聖、鞘師里保、鈴木香音、石田亜佑美、佐藤優樹、工藤遥、小田さくらが出席した。
◆ミュージカル『LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇-』制作記者発表会 画像
会見中、「LILIUMってどんな意味ですか?」と不意をつかれて、思わず時が止まる鞘師里保(リリー役 / 主役)。「ラテン語みたいですけど?」「みなさん白い衣装を着ていますけど、何か花の名前とか?」と、矢継ぎ早に報道陣からヒントが繰り出され、最終的には「ユリだそうです。」という回答までも飛び出す。そしてあらためてコメントを求められると、「ポスターにある花もユリなんですけど、私の解釈では、私のリリーという名前からきていると思います。そう思ってました。」と、自分なりの解釈で演じていく意気込みを述べた。
さらに、今回彼女たちはヴァンパイア役ということで、「噛むのと噛まれるのとどちらが好きですか?」というユニークな質問も。笑いが起こるメンバーの中で、石田亜佑美が「それを言っちゃったら噛むほうがいいですよね。」と一言。ヴァンパイアがヴァンパイアを噛むと、噛んだ相手を操ることができるから、というのがその理由だそうだが、続く鞘師は「私は噛まれたいです。たとえば亜佑美ちゃんに噛まれて、言いなりになりたい。」と、パッと聞いただけだとなんだかとても妖しい発言。ちなみにその理由は、「普段見た目から気が強そうって思われてて。構ってもらうことが好きなので、噛まれたい。」からだそうだ。
報道陣からの質問は、もちろん秋ツアー最終日を持ってモーニング娘。'14およびハロー!プロジェクトから卒業を発表したリーダー・道重さゆみについても。
「(道重から卒業の)話を聞いた時には、どっきりかと思って。道重さんがいない状況を考えられなかったので。でも、道重さんは『頼もしくなった』って後輩のことを言ってくれたんですよ。だから、その言葉を信じて。私たちに足りない部分は、卒業までにたくさん学んで、私たちの力にしたいです。」── 鞘師里保
「衝撃的だったなって。でも、道重さん本人から、メンバーには事前に知らせておきたいって言ってくれたのが嬉しくて。道重さんが『後輩が頼もしくなった』って言ってくれた言葉に甘えずに頑張っていきたい。ご卒業されるのが秋ツアーの最終日ということで、日程は決まっていないんですけど、思ったより早くて動揺しているっていうか。あまり考えたくないなって思うんですが、それまでの期間が、私たちがもっともっと成長できる期間だと思うので、一日を無駄にせずに。」── 譜久村聖
「道重さんがいないモーニング娘。'14がちょっと浮かばなくて。でも、道重さんが卒業するからって、めげず……めげず? ポキってならないように。道重さんが今まで作ってくれた9期さん10期11期をダーンって。道重さんが卒業しても、こう、ポキって、ポッキー。ポッキーじゃなくて、なんですかね、(工藤「折れないで?」)折れないで、100点まで(工藤「突き進む?」)突き進んで、“今のモーニング娘。は、すごいんだぜ”って言われるような……(工藤「グループにね」)グループにしていきたいと思います。」── 佐藤優樹
「道重さんが卒業ときいて、私の中でグループの中に先輩がいなくなるんです。9期として一番上の立場になるんですけど、同期4人でこのモーニング娘。'14を支えていければ。」── 鈴木香音
「道重さんがひとりいるだけで、モーニング娘。っていう。ザ・モーニング娘。という感じがする、すごい存在で。テレビで観ていた期間のほうが長くて。今でも、同じグループにいても雲の上の存在くらいの感じなんです。卒業までの半年間、道重さんの“モーニング娘。のため”っていう心を学びたい。」── 小田さくら
「12期メンバーのオーディションを今していて。道重さんの卒業と12期メンバーの加入が入れ違いとかになってしまったら、私たちが今まで道重さんに教わってきたモーニング娘。への愛だとかお仕事のこと、すべてに関してを、私が教える立場になっていきたいと思うので、この半年間の間に、道重さんについて、もっともっと学んでいきたい。」── 工藤遥
「私たちも驚きだったし、ファンのみなさんも驚きだったんだろうなって思う。できることなら、私たちがヴァンパイアとなって、世界中の人を噛みにいって、モーニング娘。のファンにさせたい。だから、世界中の人たちが知って、応援してくれるようなパフォーマンスをできるようになりたい。」── 石田亜佑美
そして譜久村聖からは、「卒業が決まった今は、私たちの世代でモーニング娘。を終わらせるわけにはいかない。そういう気合いで頑張ってます。」と、頼もしい発言も。現在、サブリーダーという立場でもある彼女には、報道陣から次のリーダーについての質問も投げかけられる。ただ、譜久村自身、まだつんく♂さんとも話していないので何も聞いていないと話し、「早くつんく♂さんを噛んで知りたいですね。」と今回のミュージカルに絡めたコメントを返していた。
「もし自分がリーダーに指名されたら?」と振られると、鞘師里保は「メンバーみんなキャラが立っていたり、役割、得意分野があるので、それに支えてもらいつつ……難しい。」と、考えこみながらも、「ダンスが魅力的に見えるチームを作っていきたい。」と、フォーメーションダンスという武器をさらに追求していくようなモーニング娘。にしていく構想を語る。リーダー最有力とされる譜久村聖は、「アイドルといったら“可愛い”だと思うんですけど、モーニング娘。はカッコいいも含まれてるし、中毒性のある面白さもあると思うので、モーニング娘。らしい、ウォウウォウイェイイェイした感じの(笑)。明るくて楽しくてハマっちゃうのがモーニング娘。だと思うので、そういうグループを作っていけたら。」と、現状分析からの“可愛いだけではないモーニング娘。”を目指すと意気込む。そして鈴木香音は、「もしリーダーになったら、鞘師が言ったみたいにメンバーひとりひとりのよさは個々にあるので、みんなが個々に頑張っていけば大丈夫だと思うんですけど、もしひとつだけルールを作るとしたら、『ご飯は残さず美味しく食べましょう。』というルールを作ります。」と、まさに鈴木香音として100点満点の回答。まーちゃんの瞳も思わず輝く。
「もし2014年に『紅白歌合戦』出場となったら?」という質問で、メンバー全員「道重さんを呼びたい。」と意見が一致(道重は秋ツアー最終日をもって卒業するため)。「道重を呼んで何がしたい?」と訊かれると、まーちゃんは「道重さんにソロを歌ってもらいたいです。」とポツリ。「年末の代名詞的番組のひとつである『紅白』で、まさかの『さゆーじあ』か!?」と、密かに色めき立った報道陣も中にはいたかもしれないが、最終的には、「一番いい席を用意して、自分たちのパフォーマンスを観てもらいたい」という意見に全員落ち着いたようだ。
最後に、2年前のモーニング娘。主演舞台『ステーシーズ』の稽古中に佐藤優樹が楽屋でお菓子を食べていて怒られていたというエピソードから、「今回は大丈夫?」と、Billboard JAPANの平賀編集長が問いかける。これにまーちゃんは、「食べたくなったら食べちゃうかもしれないですけど」と前置きしつつも「舞台の意味がやっとわかった。」と、なんだかいぶし銀の演技で観客を唸らせるベテラン俳優のような発言を。思えば冒頭、舞台・ミュージカルというものについて「なかなか見せない自分を見せる場所。」と、定義づけていたまーちゃん。確かに掲載したフォトセッションの写真を見ても、鈴木香音に今にも噛み付こうとするような、そんな気迫の伝わってくるポーズをひとりキメている。
彼女は今回、どんな演技で魅せるのか。熱い眼差しが今、注がれようとしている。
ミュージカル『LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇-』は、6月5日から池袋サンシャイン劇場にて上演される。
text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆BARKSアイドル
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