【ライブレポート】SMA40周年企画<SMA AWARDS 2014 ~輝く!日本エスエムエー大賞~>、武道館8000人熱狂の授賞式ライブが豪華絢爛

ポスト

UNICORNをはじめ、YUKIや木村カエラ、西野カナなど、多彩な才能が集まるソニー・ミュージックアーティスト(以下、SMA)が、設立40周年を迎えた。これを記念し、今年1年を通して様々なイベントなどが展開される予定だが、その先陣を切るべく<SMA AWARDS 2014~輝く!エスエムエー大賞~>が日本武道館で開催された。

◆ <SMA AWARDS 2014~輝く!エスエムエー大賞~>出演者 拡大画像

アニバーサリーイヤーの幕開けを告げるキックオフ、つまり景気づけ的な色彩も含むイベントということで、氣志團の綾小路 翔が“特命係長”に任命。式次第の全てをプロデュースしたのだが、翔やんカラー全開の遊び心が溢れ、笑顔いっぱいのハッピーなイベントとなった。

開演予定時間の17時を回ると、歌うお笑い芸人AMEMIYAのギターがおなじみ“冷やし中華~”のメロディに乗せて「開会の歌」で始まりを告げた。そこへ、正装した徳光和夫と渡辺満里奈が司会者として登場。レコード大賞のパロディであることは誰の目にも明らかで、2人が真面目に進行すればするほど、かえってシュールで笑えるのだから面白い。

さて、この日、最初の受賞者は『最優秀スキマ賞』に輝いた氣志團だった。スクリーンに賞とバンド名が映し出されると、会場からは大きな拍手と笑い声が沸き起こった。ジョークが大好きな翔やんにしてみれば、この歓声と笑い声を聞いて、してやったりだったに違いない。

SEの「BE MY BABY」とサイレンを思わせる真っ赤な照明が瞬く中、氣志團が入場。早乙女光がトランペットで「夜明け」を鳴らす、という彼ら恒例のドラマチックなオープニングに、オーディションも大いに沸いた。「Baby Baby Baby」「Blue Boy」とタイトなバンドサウンドをバックに翔やんと光ちゃんが軽やかにステップを踏みながら、左右対称のダンスを踊る。キャッチーでノリのよいサビでは観客も自然と拳を突き上げていた。コール&レスポンスでは「オーライ!?」をどんどんもじって、「オー、サダハル?」「オー、ムラコン?」などと、お遊びが好きな翔やんらしく脱線しまくり。ネタが全て昭和っぽいのもまた彼らしい。

MCでは、「スキマをくぐり抜けて今日までやってきました」と会場を笑わせつつ、「そんな俺たちが、やっと恩返しができます。初めて(フジテレビ系ドラマ)月9主題歌が決まりました」と報告。「本邦初公開だから、全然知らないと思うけど、何となくハンドクラップしてください」と、新曲「喧嘩上等」を披露した。ホーンが華やかさを添えるアップチューンで、誰もが口ずさめる親しみやすいサビも魅力だ。ここで彼らのライブには欠かせないダンサーズが、ベロTシャツを着たスキンヘッドで白髭を蓄えた“原田”に扮して登場。実はこの原田ダンサーズは、現SMA会長の原田公一氏がモデルになっている(イベントの最後にご本人が登場した時は、あまりにそっくりだったので、観客は驚きながらも笑いを禁じ得なかったほど)。そんな内輪ネタで盛り上がれるのも、事務所主催イベントならではで、せっかくなら裏側もみせて楽しんでもらおうという綾小路 翔らしいサービス精神が感じられた。

新曲に続いては彼ら最大のヒット曲「One Night Carnival」だ。あの印象的なイントロと“俺んとこ、来ないか”の決め台詞に場内は大盛り上がりだったのだが、曲の途中、翔やんにはどうやら物足りなかったらしく。「俺ら、この曲だけなの。2階、3階はうつむいてる人がいたよね? もっと歌ってもらわないと、終われない。俺らが長引くと、他の人たちが見れなくなるよ!」と脅しをかける一幕も(笑)。煽るだけ煽ってから、再び同曲のサビに戻るのだから盛り上がらないわけがない。

パフォーマンス後には、徳光&満里奈による受賞セレモニーが待っていた。受賞コメントを求められた翔やんは、「自作自演みたいになってすみません」と再び会場を笑わせた後、「みなさんの人生の調味料になれれば嬉しい」という言葉で、このイベントやSMAという事務所が持つ精神を代弁した。これには会場から温かな拍手が贈られた。

それにしても、この日はサプライズの連続だった。事前に告知されていた出演者だけでも十分豪華だが、“こんな人まで!? ”と思わせる華やかなゲストが次々と現れたのだ。その筆頭がPUFFYであり、各賞のプレゼンターだろう。また、奥田民生はUNICORNとしてだけでなく、ソロでも『最優秀名誉顧問賞』という賞を与えられたのだが(「賞じゃなくて、単なる肩書きだよね」と受賞コメントしていた)、それに続いて『アジア最優秀純真賞』を受賞したのが、このPUFFYだった。

奥田民生、PUFFYともに受賞パフォーマンスでは、この日のためだけに結成されたスーパーバンド“桜井秀俊とザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)”がバックを務める。メンバーは、バンマスでギターの桜井秀俊、ギターのROLLY、ベースのハマ・オカモト(OKAMOTO’S)、キーボードの渡辺シュンスケ、パーカッションのASA-CHANG、ドラムのたちばな哲也、コーラスの土岐麻子と川端 要の計8名の超実力派軍団だ。彼らのサポートを得て、まずは奥田民生が「イージュー★ライダー」を熱唱。ド頭のシャウト一発で観客の心を鷲掴みにする様は、さすがのひと言。これぞロックスターと思わせる風格があった。加えて、プレゼンターとして登場した倉科カナが民生の受賞に華を添えた。

誰もが民生節に酔いしれていると、続いてPUFFYがド派手な着物をモダンにドレスダウンした独特の衣装で登場。この師弟関係ともいえる2組のアーティストが同じ舞台に立つのは、実に8年ぶりだという。軽やかで心躍る「渚にまつわるエトセトラ」にて、奥田民生の生バックコーラスを聴けるなんて、それだけでも十分スペシャルだ。そんな特別な時間にも関わらず、PUFFYに向かって民生が言い放ったのは、「長持ちしてるね(笑)」。それが照れ屋らしい彼からの精一杯のお祝いの言葉だったのだろう。

和やかでゆるりとしたムードの序盤から、突如、空気を変えたのはフジファブリックだった。受賞した賞こそフジ繋がりでの『SMA世界文化遺産認定賞』なる謎めいたものではあったが(笑)、ただひたすらに真摯に自らの音と向き合う彼らのライブパフォーマンスはいい意味で、中だるみしがちな中盤をギュッと引き締めてくれた。

ドラマ『モテキ』主題歌として広く知られる「夜明けのBEAT」を皮切りに、山内総一郎が奏でるエッジーなギターや魂の叫びのようなボーカルはそれまでとはまるで異なる熱い空気を会場にもたらした。「LIFE」では金澤ダイスケが、時にパーカッシブに鍵盤を弾いたかと思えば、時にムーディーなジャズテイストを鳴らすなど、表情豊かなキーボードが彼らのサウンドに華やぎと目くるめく色彩を与えていた。スケールの大きな「STAR」では、太く存在感のあるベースラインが深く潜航しながらも、突如浮上しては楽曲にうねりを与える。それぞれの楽器や歌声が、せめぎあうように混ざり合うカオティックな独自の空気感が会場を飲み込んでいた。

MCでもおどけることなく真面目さを通したフジファブリックの3人。2015年で結成から15周年、今年でデビュー10周年を迎えつつも現体制になってからはようやく5年が過ぎたところ。彼らはずっとこのひたむきさで、どんな逆境も乗り越えてきたのだろう。この11月には単独としては初となる日本武道館に立つことも決まった。きっと秋にも素晴らしい勇士を見せてくれるに違いない。

濃密な音楽体験をしていたとき、“ところで、今、東京は何時?”とアナウンスが流れ、スクリーンにはデジタル時計が表示された。見れば、夜7時の数秒前。観客が自然とカウントダウンをはじめ、それに合わせて野宮真貴がピチカート・ファイヴの名曲「東京は夜の7時」を歌いながら、ステージ上にせり上がってきたではないか。また、『SMAベストドレッサー賞』を受賞した野宮のプレゼンターを任されたのはミッツ・マングローブ。2人のゴージャスな衣装の競演も観客の目を大いに楽しませてくれた。

おしゃれな空気に包まれる中、続く受賞者がUNICORNだと発表されるとオーディションのテンションは再びMAX状態に。1991年にリリースされた彼らの楽曲名にちなんで『スターな男達賞』を受賞。曲名うんぬんを抜きにしても、彼らをスターと呼ぶことを誰も咎めはしないはずだ。

揃いのつなぎを着た5人衆をオーディエンスが諸手を挙げ、大歓声で迎え入れた。そして、阿部義晴改めABEDONの気合い注入のシャウトから、骨太のロックンロール「KEEP ON ROCK'N ROLL」へ。民生の「東京~!」という呼びかけ一声で、場内の一体感が急速に増し、普遍的なメロディラインと無駄を削ぎ落としたパワフルなサウンドに誰もがグイグイと引き寄せられていった。ご機嫌なナンバー「スターな男」では、観客は飛び跳ねながら、これに応戦。ABEDONの即興的ながら、時にジャズフィーリングを覗かせる鍵盤プレイや、手島が随所に挟み込むメランコリックなギターソロ、そして華麗なタッピングといったいぶし銀なプレイからは、25年余を数えるキャリアの厚みが感じられる。その一方で、「あなたが太陽」では民生と手島が陽気にボックスステップを踏み、楽しげに躍ったりとやんちゃぶりを見せる場面も。

「WAO!」では民生がカウベルを手に牧歌的な音を鳴らしながら、ABEDONがマイクスタンドをクルクルと操りながら歌った。「夢見た男」ではEBIが甲高い声で「準備はいいか~!?」と呼びかけたのだが、その“超”が付くほどのハイテンションぶりにメンバー同士が顔を見合わせて苦笑いするほど。とにかく自らが全身でライブすることを心から楽しんでいることがひしひしと伝わってくる。ロック史に残る名曲「大迷惑」では、疾走感溢れるバンドサウンドと畳み掛けるようなエネルギッシュな歌声で圧倒。オーディエンスたちは両手を高々と上げては広げ、渦巻くそのエネルギーを享受していた。

圧巻のステージを披露した後の授賞式では、誰が記念の楯を受けるかをじゃんけんで決めるなど、まるで子供のような自由ぶりを発揮。主催側はABEDONに手渡すことを予定していたようだったが、手島がじゃんけんに勝ってしまう。そのため「ABEDON様へって書いてありますが……」と楯を受け取り、場内を沸かせた手島。かと思えば、民生は「賞をいただきましたが、16年間は(活動休止していて)貢献してませんけど」とコメントするなど、とにかく気ままだ。歳を重ねて音楽への情熱はより純度が増す一方で、何にも縛られない自由なムードにも磨きがかかっている。そんな真似できないカッコよさに、今も多くの人々が惹き付けられるのだ。

ここでようやく、受賞者たちのライブパフォーマンスを支えてきた桜井秀俊とザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)による、スペシャルアクトの時間がやってきた。

まずはソウルフルな歌声でコーラスに厚みを与えていた川畑 要が、自身のユニットCHEMISTRYのヒットバラード「You Go Your Way」を情感たっぷりに歌い上げた。

続いて、キュートなガーリーボイスで隠れCM(ソング)女王とも言える土岐麻子が、CMでおなじみの「Gift~あなたはマドンナ~」をスインギーで大人なバンドサウンドとともに、飛び切り愛らしく歌ってみせた。

三番手はSMAの誇るギターレジェンドにして生粋のエンタティナーROLLYがボーカル&ギターを。「Hey! Baby!」と叫ぶや否や、すかんちの名曲「恋のマジックポーション」のイントロがROLLYのギターから奏でられると、多くの観客が歓喜の声を挙げる。大胆でキャッチー、そしてハッピーかつ非常に計算されたロックナンバーは、まさにROLLYそのもの。ちなみに、この曲は1991年に放送がスタートしたテレビ番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』初代テーマ曲でもあり、幅広い世代が埋め尽くした客席を熱狂させた。

スペシャルアクトの最終兵器として登壇したのは、『最優秀会いたい賞』に輝いた西野カナだ。プレゼンターのお笑い芸人バイきんぐから楯を受け取った際に「うわ、会いたくて会いたくて震えるって書いてある! すごいですね」と喜びを口にしていたように、受賞を大きく引き寄せた代表曲「会いたくて会いたくて」を披露。それも打ち込みのトラックではなく豪華先輩陣が奏でる生演奏をバックに歌うというレアなセッションで、伸びやかな歌声を会場いっぱいに響かせていた。

宴も終盤に突入し、映画『レザボア・ドッグス』で知られるハードボイルドなナンバー「Little Green Bag」をSEに、東京スカパラダイスオーケストラの屋台骨、茂木欣一が現れた。ダイナミックでパワフル、それでいてセンシティブなドラムソロがイントロダクションとなり、残る8名の伊達男たちもステージに揃い踏み。「盛り上がろうぜ!」と谷中敦が呼びかけ、これより、灼熱の“男祭り”が展開されることとなった。

「最高の夜にしようぜ。闘いを楽しんでくれ!」と谷中がシャウト。ジャズの大家、大野雄二が手がけた「ルパン三世'78」のカバーでは、オリジナルに最大限の敬意を払いつつ、ロックスピリッツ香るダンサブルなライブアンセムへ昇華させたアレンジに誰もが体を揺らしていた。それにしても、タイトなスーツに身を包みながらもメンバー全員の運動量と言ったら半端ではない。トロンボーンの北原雅彦は演奏しながらステージの端から端までクルクルと回ってみたり、ギターの加藤隆志もジャンプの連続。もちろん、そんなもので音がヨレるほどやわではない。骨の随までスカのリズムが染み付いているのが彼らなのだ。ステージ上の乱痴気騒ぎにオーディエンスも感化され、武道館がまるでクラブイベントのフロア状態。これほど観客が好き勝手に体を動かし、手を上げ、飛び跳ねる光景も珍しい。

「コラボ好きな我々は、今までにないコラボをやりたいと思います」と、ライブ後半はゲストを招いてステージを展開。まずは、フジファブリックの「Surfer King」だ。フジファブリックの3人もスカパラ風スーツに身を包んで登場したのだが、ダイスケはサングラスまでかけてすっかりスカパラの一員になり切っていた。肩を組み合ったりハイタッチをしたりと沖祐市との連弾も実に楽しげで、コラボを心から楽しんでいるようだった。

続いて、奥田民生だ。彼をゲストボーカルに迎えた2002年の大ヒット曲「美しく燃える森」は、メロディアスだが大人の色気も漂うダンディズム満載のスカナンバー。厚みのあるサウンドにも決して負けることのない民生の歌声とのコラボレーションに、思わず肌が粟立った。豪華な共演を魅せつけながらも、民生は例の調子で飄々と、「何度も(出てきて)すいません。衣装も古くてすみませーん」ととぼけて、会場を笑いに包んでいた。

コラボのラストは特命係長、綾小路 翔だ。彼が歌った「めくれたオレンジ」は、スカパラの“歌ものコラボ”の礎となった田島貴男とのナンバーで、スカパラの存在をより広く知らしめた大切な楽曲。太く男っぽい歌声で知られる田島のボーカルに代わり、永遠のティーンエイジャー翔やんのボーカルが乗るなんて! このミスマッチとも思える選曲に正直驚愕したが、結果から言えばこれが大成功だった。田島のイメージとは180度違う歌声が乗ることで、まるで翔やんために作られた楽曲のように新しく響き、それがまた非常に馴染んでいたのだ。歌い切った開放感からか、「楽しかったけど最高に緊張しました。しかも民生さんの後だからムチャクチャやりにくかった(笑)」と告白。だが、ここで終わらないのが綾小路 翔という男だ。観客の好反応に気を良くしたのか、スカパラのメンバーに向かって「次のシングル、僕でどうですか?」としっかり売り込むことも忘れない(笑)。最後に交わされた熱いハグからは、彼らの絆の強さが伝わってきた。

そんな感動的で極上のコラボの連打が繰り広げていた間も、観客は躍ることを一切止めなかった。その光景を目の当たりにしたとき、スカパラが世界で求めら続ける真の理由を垣間見た気がした。そんな彼らに『最優秀世界周遊賞』が与えれるのは納得。授賞式で谷中は、「ただ無我夢中でやってきただけ。身内からの賞ですが素直に嬉しいです」と素直に感激していた。どこまでも熱い男たちである。

会場が最高の熱気に覆われる中、しかし宴はまだまだ続く。ここで“永遠の会員番号8”として元おニャン子クラブの国生さゆりがプレゼンターとして登場したのだ。司会の満里奈とはおニャン子解散イベント以来、実に27年ぶりの共演だった。そのトピックは即日ネットニュースを騒がせたので、ご存知の方も多いだろう。

国生から楯が贈られたのは、『最優秀兄弟賞』を受賞した真心ブラザーズだ。もはや賞の意味は、ブラザーズという名前に掛けたと思われることくらいしか分からないが、そこはご愛嬌。なんといっても、綾小路 翔プロデュースなのだ。「桜井さんとテキトーに組んだユニットが25年も続いた」とシャイなYO-KINGらしい受賞コメントだったが、長年SMAを支えてきた功労者であることは揺るぐことなき事実。イベント中、バンマスとして不慣れなタキシード姿でスペシャルバンドを率いてきた桜井も、ビシッと正装で決めたYO-KINGと共に並べる喜びで一段と笑顔を輝かせていた。

桜井秀俊とザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)に、スカパラからNARGO(トランペット)、北原、GAMO(テナーサックス)、谷中といった4人のホーン隊=スカパラホーンズが追加招集され、さらにスペシャルなバンドが実現。この豪華バンドを背にYO-KINGが歌うはファンキーで飛びきりご機嫌な「ENDLESS SUMMER NUDE」だ。同曲は1995年にリリースされた「サマーヌード」を2年後にセルフカバーしたもので、その際に大胆なホーンセクションが導入された。つまり、スカパラホーンズが参加するのにぴったりな楽曲なのだ。映画やドラマで幾度もフィーチャーされるなど、多くのクリエイターからも愛されるこの曲を、YO-KINGは伸びやかで力強い歌声で高らかに歌い上げた。ファンキーで程よい軽やかさが心地よいバンドサウンドに、観客もまたリラックスしながら身をゆだねていた。

これで大団円の予定だったが、「まだ大賞が発表されていない」ということから、急遽大賞を選出。そこで、5時間にもおよぶ長丁場を支え続けた桜井秀俊とザ・キラーストリート・スライダーズ(仮)に大賞が贈られることになった。授賞式では一日を乗り切った桜井が安堵の表情を浮かべながら、「あっという間でした」と述べると、すかさずYO-KINGが「俺はすごい長かったよ、待ち時間が(笑)」と続けて、会場を笑いに包んだ。

アワードの締めくくりと大賞を祝うため、この日登場した全てのアーティストが再びステージに集結。場内はますます華やかに煌めき、最高潮に達した。最後に、SMAの“顧問”を務める奥田民生とYO-KINGから、9月20日および21日の2日間、日比谷野外大音楽堂で40周年記念イベント<YO-KING&奥田民生presents 「顧問豊作」>を開催することが告知された。キックオフを兼ねた武道館公演が、この充実ぶりである。秋のこの祭りもきっと音楽を多角的に楽しめるものになるだろう。そんな期待感が勝手にどんどん膨らんでしまうくらい、この夜は密度の濃い時間を過ごすことができたのだった。

取材・文◎橘川有子 

■<SMA 40th YO-KING & 奥田民生 presents 顧問豊作>
2014年9月20日(土) YO-KING day
OPEN 16:00/START 16:30
日比谷野外大音楽堂
2014年9月21日(日) 奥田民生 day
OPEN/START 15:00
日比谷野外大音楽堂
※出演者後日発表
※雨天決行/荒天中止
指定席¥5,500(税抜)
40周年記念40席限定2日通し指定席¥10,000(税抜) ※オリジナルデザインチケット付
※3才以上 チケット必要(3才未満でお席が必要な場合はチケットを御購入下さい)
SMA☆アーティスト先行受付期間:4月19日(土)21:00~4月27日(日)23:59
[問]ディスクガレージ:050-5533-0888 (平日12:00~19:00)/HOT STUFF PROMOTION:03-5720-999 (平日 12:00~18:00)


◆SMA40周年特設サイト
この記事をポスト

この記事の関連情報