【イベントレポート】まさに“ドリームハロプロエッグ”。アップアップガールズ(仮)、THE ポッシボー、吉川友が対バン
アップアップガールズ(仮)、THE ポッシボー、そして吉川友による対バンイベント<THE ポッシボーvs.吉川友vs.アップアップガールズ(仮) ~吉川友とポッシポッシガールズ(仮)~>東京公演が2月6日、新宿BLAZEにて開催された。
◆<THE ポッシボーvs.吉川友vs.アップアップガールズ(仮) ~吉川友とポッシポッシガールズ(仮)~>東京公演 画像
2013年11月24日に赤坂BLITZで行なわれたTHE ポッシボーのツアーファイナルにおける「果たし状」騒動(という小芝居)から2ヶ月ちょっと。各ライブイベントで乱入を繰り広げていた3組が、同じステージ上でぶつかり合うというこのイベント。フロアにはそれぞれのファンが入り乱れて超満員。熱気は開演前から最高潮。そんな中、オープニングでは全員が煌々と照らされたステージへと姿を現した。
■ 順番決め
「ということで、新宿BLAZEにお集まりのみなさん、こんばんは! THE ポッシボーと」
「吉川友と」
「アップアップガールズ(仮)です!」
3組が声をそろえての挨拶。止むことのない歓声が巻き起こる。これから始まる死闘を前に、オーディエンスの熱狂は相当なもの。期待をぞんぶんに含んだ空気が早くもフロア前方までグッと押し寄せる。もちろん出演者たちも「すごいね!」「盛り上がってますねー!」「パンパンじゃん。きっかの今日の衣装みたいじゃん!」と、目の前に広がった光景に興奮を隠せない。さらに、この3マンツアーが全公演ソールドアウトしたという報告もあって歓声は常にフル10状態。なお、「元々、アップアップとポッシボーが2マンライブという形でやっているんですけど、盛り上がらないから吉川友が。」と、今回の3マンライブについて説明したきっか。「こら!」とアップアップガールズ(仮)、THE ポッシボーから総ツッコミを受けて、「最初から出しゃばり過ぎた。」と苦笑いだ。
そしてきっかといえば“ワガママBODY”。ところが今回のステージには、雑誌『ヤングアニマル』の企画「NEXTグラビアクイーンバトル セカンドシーズン」で優勝した“マシュマロBODY”の仙石みなみ(アップアップガールズ(仮))に、デビュー当時は隠していたけど最近は開き直ったという“爆弾BODY”のはしもんという男性陣の熱いパトスを刺激する3人が揃い踏み。「個人的にはBODY対決で頑張りたい。」と、きっかは意気込みを語るも、胸を寄せてのはしもんのセクシーアピールの前には、為す術もなく、その姿を見つめるのであった。
この3組の中で、一足早く6月1日に中野サンプラザ公演開催を決めたアップアップガールズ(仮)。「私、これTwitterで知ったんですけど……私もやりたいな。」と呟くロビン。仲間として祝福する気持ちと、先を越されて悔しい気持ち。間違いなく彼女の胸にはふたつの思いがあった。ちなみに2013年4月、「ここにいるみんなと見たい、中野サンプラザでの景色がある。」という彼女の涙まじりの宣言が行なわれた場所も、新宿BLAZEだったことに触れておきたい。
一方、アップアップガールズ(仮)にも、悔しい想いをしている人がひとり。自分たちだけ闘争本能を剥き出しにして向かっていくものの、いつもポッシボーときっかに流されることを話しつつ、「正々堂々ぶつかってほしいの!」と、古川小夏が咆える。やっぱり若干暑苦しい。しかもそんな古川の必死の訴えを、きっかは「みんな仲良しなんだから。そんなこと言いながらほんとにー。」と、やっぱり流すのであった。
そしてイベントを進めるにあたって、この3組の順番決めのじゃんけんに。代表してじゃんけんをするのは、アップアップガールズ(仮)は佐保明梨、THE ポッシボーはごとぅー、そしてきっか。まさかの黄色対決。その結果、じゃんけんに負けてわめいているアップアップガールズ(仮)に「アプガ、アプガ、うるさいっ!」とロビンが叱り飛ばしながら、吉川友、アップアップガールズ(仮)、THE ポッシボーの順番でライブが披露されることになった。
■ 吉川友
客席のサイリウムが黄色に変わって、トップバッターは吉川友。他2組がグループということで、人数的なハンデがあるものの、それを物ともしないパフォーマンスを見せていく。そしてステージ上で孤軍奮闘する彼女を友フレの熱く激しいコールが後押しする。
トークでは、もちろんいつもどおりの破天荒ぶり。「3マンライブがついに始まったわけですが、みなさん楽しんでますか? 」と切り出すものの、フロアの上手側に設置された女性専用エリアのほうに足を運んで「きっかのイベントにはない女子コーナー。ここだけはフローラルの香りですよ! こっちは猛獣ですけどね。」と、テキトウなことを言い始める。さらに、トップバッターを狙っていたことを明かしながら、「みんな、最後、「ケツを拭く」じゃないけど、「ケツじめ」じゃなくて、なんて言うんだろ? ……あ、トリね!」「アプガのファン、ポッシのファンの心に大きなダメージを負わせたい。」とか「まずは、吉川友(カリ)で。ま、カリはカリでも“狩る”ほうね、ハンティング。こっちの狩りのほうで、今日は友フレを作って帰りたいなって。」とか、ちょっと上手いこと言いながらも、基本は無茶苦茶な発言を連発して会場を爆笑に包んでいく。「きっかは現代版のジャンヌ・ダルクのように、先陣を切って、みんなを引っ張っていきたい。」と語っていたが、引っ張られるアップアップガールズ(仮)とTHE ポッシボーのことを考えると不憫でならない。
とはいえ、キメるところはちゃんとキメてくる吉川友。自身の東名阪ツアーが前週に終了したばかりであり、期間から考えて、喉も本イベントに向けての準備もきっと万全ではなかったはず。それにも関わらず、セクシーな新曲「URAHARA テンプテーション」や「こんな私でよかったら」で、しっかりと盛り上げ、超満員のフロアの視線を釘付けにしていく。グループアイドル全盛の中で、吉川友は、ソロとしてその重圧や責任を一身に背負い、いかなるコンディションであれ、ステージに立ち、常に客席を楽しませるエンターテインメントを提供する。そして時に、ハプニングやミステイクも自身の武器に変えてしまうという恐るべき力。
やはり彼女は“アイドル界のモンスター”なのである。
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