HIDE+HIDE、尺八と中棹三味線で激しく響くバンドライブ<BURN DRIVE!!>

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2013年11月22日、恵比寿天窓.switchで開催されたHIDE+HIDEのライブ。HIDE+HIDEは、尺八の石垣秀基と中棹三味線の尾上秀樹による、まさに“秀”と“秀”のユニットだ。そして、尺八と中棹三味線と聞けば、純邦楽をイメージする方が多いだろう。しかし、彼らのステージは、1曲目から総立ちになる激しさで、ロックそのものだった。

◆HIDE+HIDE画像

今回のワンマンライブは、2013年9月27日、11月22日、2014年1月19日の3回シリーズの2回目。ドラム、ピアノ、ベースを迎えた、まさに<バンドライブ=BURN DRIVE!!>だ。

アップテンポな「百里風」が始まると、会場からが手拍子が起こる。洋楽器とキャッチボールをするように木管楽器の尺八が歌い、中棹三味線が絡んでいく。この時点で、音楽をジャンル分けする意味がない、と感じ始める。彼らが手にしている楽器は日本の伝統楽器だが、発せられるメロディは今の時代そのものだ。

アルバムタイトルでもある「邂逅~encounter~」は、しっとりと始まりテンポを上げていく。オリジナル曲に続きカバーへ。ペール・ギュントより「山の魔王の宮殿にて」からの「In The Hall of the Mountain King」は、聴きなれた曲だが、新たな印象として残る。

HIDE+HIDEはこれまでロシアに15回行っており、ロシア国際コンクールで第一位及び特別音楽賞受賞をしている。MCでは、そのロシアについて、大陸に行くからこそ感じる島国である日本についての誇りを語る。

緩急のある曲構成。CDには収まりきらないライブならではの音の厚み。そして、会場との一体感は、この2人だからこそできる演出だ。

本編を終え、アンコールのラストは、異国の地から日本を見たときに生まれたという「ZIPANG」。伝えるものが明確なライブは、迷いのない音が真っ直ぐに身体に入ってくる心地良い時間だった。次回は2014年1月19日。ますます熱い時間になるだろう。

HIDE+HIDEメンバー:石垣秀基(尺八)、尾上秀樹(中棹三味線)



<BURN DRIVE!! 2013年11月22日>
1.百里風
2.亜熱帯SPLASH
3.UNISON
4.魁!!
5.邂逅~encounter~
6.In The Hall of the Mountain King ペール・ギュントより「山の魔王の宮殿にて」
7.うたかた
8.Symphony No.2 交響曲 第2番
9.DARK EYES
10.Sailing off!!
11.春ナワスレソ
12.不知火
13.颯
EC-1.竹に雪、絹に露
EC-2.Supercharger(新曲)
EC-3.ZIPANG

<HIDE+HIDEワンマンライブ「BURN DRIVE vol.3」>
2014年1月19日(日)
@恵比寿天窓.switch
OPEN:18:30/START:19:30
前売4,000円 当日4,500円(D別)

『Encounter』
TMPF-3008 2,000円(税込)

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/

◆HIDE+HIDEオフィシャルサイト
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