サザンオールスターズ、宮城公演で野外スタジアムツアーファイナル
サザンオールスターズの野外スタジアムツアーが、いよいよ宮城でファイナルを迎えた。
◆宮城スタジアムに浮かんだ人文字 画像
宮城といえば、桑田佳祐にとっては特別な地。ちょうど2年前の9月10日、11日には今回の宮城スタジアムと同じ「グランディ21」内に位置する「宮城セキスイハイムスーパーアリーナ」で、同会場震災後初の、そして自身の病後初のライブを行なった。そして、「必ずこの地に帰ってくる」という言葉通り、2012年のソロツアー<桑田佳祐LIVE TOUR2012 I LOVE YOU -now & forever->では初日公演の会場として同所を選んだ。
そんな桑田にとってゆかりの地である宮城に、2013年はサザンオールスターズとして訪れた。しかもツアーファイナルという特別な日。会場は東北の地への久々のサザン登場に興奮が最高潮に達するとともに、桑田をはじめとするメンバーの東北に対するこだわりの気持ちに触れたことで、ある種の厳かな雰囲気にも包まれることとなった。
他の会場と同様に、ファイナルのステージもヒット曲のオンパレード。リリースされたばかりの「ピースとハイライト」「栄光の男」といった最新曲からデビュー曲「勝手にシンドバッド」まで全33曲が歌われた。そしてこの33曲の中には、ここまでツアーで演奏してきた曲目に加え、この日だけ特別に演奏された「青葉城恋唄」も。アンコール1曲目にこの曲が演奏されると、その美しいメロディと、サザンのメンバーの東北への思いが相まって、会場は大きな感動の渦に包まれた。
そして宮城公演では、茅ヶ崎公演と同様に観客のひとりひとりに「胸熱リストバンド」という名の遠隔操作で光るリストバンドが配られた。後半「蛍」の演奏が始まると、このリストバンドが一斉に点灯し、会場は一気に幻想的な雰囲気に。また本編が終了し、バンドメンバーが一度ステージ上からいなくなると、場内には「このライブツアーのファイナルを祝して「胸熱リストバンド」で一緒に人文字を作りましょう!」という案内がスクリーンに流れた。全員が腕をあげると、会場には「サザン」の文字とハートマーク、そして「東北」という文字が順にきれいに浮かび上がった。それは、東北の地に集まった5万人とサザンメンバーの気持ちがひとつになり、東北への思いを発信した瞬間であった。
また、2011年の<宮城ライブ>、そして2012年の桑田佳祐ソロツアー初日と同じく、今回のツアーファイナルでも会場周辺には「虹の広場」が登場。全国を回ってきた数多くの提灯が宮城に戻ってきて会場を灯し、縁日のような雰囲気や東北各地から集まった35もの出店が並び、ライブ前後のひと時を賑わせた。
なお、この夏に行なわれたサザンオールスターズ野外スタジアムツアーの模様は、WOWOWのスペシャル番組として、11月23日夜7時30分から放送されることが決定している。
◆BARKS ライブレポ
◆sas-fan.net
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