【インタビュー】MUCC、6人編成の初取材は爆笑必至「ひとつの形にしたモノを近々お届けできると思う」

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MUCC結成15周年期間中に発売されたCD、DVD、グッズ貼付の“15周年シール”は、バンドの15周年を締めくくるビッグな応募企画となっていた。まず、A賞として69名にMUCCオリジナルラーメン丼ぶりセット、B賞は1,000名にメンバーデザイン缶バッチが用意されるというもの。そして注目は特賞にある。なんと当選者2名をMUCCの新メンバーに迎える「MUCCになれる権」なるものだった。

これは、これまでメンバーが歩んできた15年をすっ飛ばして苦労なくバンドに加入できるほか、メンバーがステージネームを付けてくれたり、レコーディングへの参加や撮影、取材など大忙しのMUCCメンバーになれるというファンには堪らぬ特大企画。そして応募者767名の中から、履歴書選考およびニコニコ生放送での最終選考会を経て選出された男女それぞれ1名ずつの新メンバーが決定した。

果たしてこれはキャンペーン期間限定のものか、はたまた永続的なものか。とにもかくにもBARKSは、ステージネーム“DEAN(三味線担当)”と“班長(尺八担当)”を迎えた6人編成のMUCCに初の取材を試みた。爆笑につぐ爆笑の連続となったはちゃめちゃインタビューをお届けしたい。

◆MUCC 拡大画像

■正直なところ、もう4人に限界を感じたので──ミヤ
■俺が最初3人に教えてもらったことも、ちゃんと教えてます──YUKKE
■ずっとこのチャンスを狙ってました──班長

▲逹瑯
▲ミヤ
▲YUKKE
──1997年に逹瑯(Vo)とミヤ(G)を中心に結成されて、1999年の2月にYUKKEが加入、現在の逹瑯、ミヤ、YUKKE、SATOちというオリジナルメンバーになり、今年で16年目を迎えた訳ですけど。ここに来て、2013年の8月17日に新メンバーが加入されたと。リーダー(ミヤ)、これはいったいどういうことですか?

ミヤ:まぁやっぱり、16年もバンド続けてると、正直行き詰まりますよね。

──またはっきり言っちゃいますね(笑)。

ミヤ:はい。正直なところ、もう4人に限界を感じたので、ここは新たにメンバーを入れるという選択肢も視野に入れてみたという。まぁ、16年やってるからアリかなと。

──4人のMUCCには亀裂が入っていたということですね?

逹瑯:うん。

ミヤ:それに、すべてやり尽くしてしまったっていうとこもあったので。他人の力を借りないと、どうもバンドがまわっていかないなと。

──他力本願ですか……。

逹瑯:ううん。グローバルにね!

YUKKE:そうそう。

──まぁ、言い方を変えればですね(笑)。

YUKKE:そうそう(笑)。世界を視野に入れてのこと、とも言えるかな。

──なるほど! 故の、三味線と尺八! 日本という個性もMUCCの個性ですからね。そこをより強化するという意味では。

逹瑯:そうそう。それに、班長はペラペラだからね、英語! 今日のインタビューも全部英語だから、翻訳しながら原稿書いてね。

──いや、それは困るでしょ。

逹瑯:そこんとこよろしく! で、班長はどこの人なんだっけ? 何語が母国語の国だっけ?

班長:ハンガリーです。

──班長は、MUCC初の女性メンバーということで。

逹瑯:もぉね、SATOちがずっと鼻の下伸びちゃってて。

YUKKE:昨日から伸びっぱなし。

SATOち:(鼻の下をわざと伸ばしながら)いやいや、全然伸びてないっすよ。でも、いいなぁ~と思って。新メンバーが入って楽しくなりそうだなって思ってますね。

逹瑯:SATOち、鼻の下、めちゃ伸びてるよ(笑)。カピパラみたい(笑)。

SATOち:マジで!?

──あははは。YUKKE的にはどうですか? 14年目にして後輩が出来た今の気持ちは。

YUKKE:教えられることはちゃんと教えてますよ。アメーバーピグのやり方とか、ブログの書き方とか、いろいろね。あとは、俺が最初3人に教えてもらったこととかも、ちゃんと教えてます。

──最初、何を教えてもらったんですか?

YUKKE:ライヴハウスのマナーとか、挨拶の仕方とか、取材態度とか。

──しゅ、取材態度!? MUCCは取材態度が悪くて有名でしたけどね(笑 ※そんなことは決してなかったです)。

YUKKE:へっ!? そうなの!?

ミヤ:そう。それは有名な話。昔は本当に態度悪かったからね。

逹瑯:やっぱね、“ナメられんな!”ってことで、常に威嚇してたからね。

SATOち:あははは。そうだったの(笑)!?

YUKKE:そこだったの!? 取材には来ないし、ずっと寝てるし、遅刻だし、みたいなのは全部計算だったってこと!?

SATOち:すげぇなそれ(笑)。知らなかった(笑)。16年経った今知るっていうね(笑)。

──あははは。ところで。DEANと班長を選んだ流れとしては? オーディションだったんですか?

ミヤ:それはもぉ、厳選なる書類審査で。

逹瑯:あのねぇ、バンやろ(※過去にあった『BANDやろうぜ』という雑誌のこと)のメン募で見つけたの。“ヤンキー×、デブ×”みたいな。

──当方なになにってヤツですか?

逹瑯:そうそう。当方完全プロ志向ってやつね(笑)。

──雑誌のメン募というウソは置いておいて。

YUKKE:何人応募来たって言ってたっけ?

DEAN:767人です。

逹瑯:おぉ~すげぇじゃんDEAN、覚えてんだ! DEANはね、記憶力担当でもあるからね。

──じゃぁ、まず新メンバーに自己紹介してもらいましょう。

DEAN:はい。MUCC新メンバーに選ばれましたDEANです。よろしくお願いします。

──担当楽器は?

ミヤ:今、三味線やってもらってますね。

逹瑯:あと、記憶力ね。

SATOち:俺、すぐに忘れちゃうから、俺の分まで、記憶力担当なの。

──なるほど。なにやら、DEANさんは、ファッションモデルとかデザイナー、DJなんかもやられているとか。

一同:そうなの!?

DEAN:いえ。やってません……。

──あれ? ウィキペディアで調べてきたんですけどね……。

ミヤ:あぁ~。最近ウィキペディア情報を真に受けてる人多いんですよね。でも、間違ってる情報もあるんで。たまに、ライターさんでも居るんですよ、ウィキペディア情報をメンバーに言っちゃう人。

──まさに今の私じゃないですか……。

逹瑯:ダメなヤ~ツ(笑)!

SATOち:あはははは。めっちゃ面白い!

YUKKE:でも、すごいね、そのウィキペディア書いた人、そんな情報どこで調べたんだろ?

ミヤ:まぁでも間違ってたけどね(笑)。

YUKKE:じゃぁ、班長のとこにはなんて書いてあったの?

──“班長=班のリーダー”って書いてありました。

逹瑯:間違ってない(笑)!

YUKKE:なるほど。ここに居る班長のことじゃなく、純粋に、班長の説明だったんだね(笑)。うん、その説明は正しいね(笑)。でも、せっかくだから、今、この場で本人たちからいろいろと濃い情報を聞き出して下さい。

──はい。そうですね。では、DEANさん、応募したきっかけは?

DEAN:MUCCのメンバーになりたいなぁと思って。

YUKKE:……深い! ほらね、やっぱり実際に聞くと深いこと聞けるでしょ(笑)。

──あ、はい……。ということは、DEANさんも班長さんもMUCCのファンでいらしたと?

DEAN:はい。大好きです!

班長:私も昔からMUCCは大好きでした。

YUKKE:班長は昔フィンランドでMUCCのライヴ観たことあるんだよね?

班長:はい。初ライヴはそうでした。

逹瑯:へぇ~。MUCCって、ハンガリーは行ったことあるっけ(班長の出身はハンガリー)?

班長:はい。来たことありますよ。

YUKKE:ブタペストってハンガリーだもんね。

逹瑯:へぇ~そうなんだ。

SATOち:ほら、お湯が出なかったホテルあったじゃん!

──記憶力いいじゃないですか、SATOちくん!

SATOち:マジで~!?(一同爆笑)

──班長さんも、MUCCが大好きだからこそ、自らメンバーになって、さらにMUCCを盛り上げようと?

班長:はい。ずっとこのチャンスを狙ってました。

逹瑯:つか、普通ねぇよ、メンバー募集のチャンスなんて(笑)。それを班長はずっと狙ってたんだよ! そんで、そのチャンスがあって、そこに受かったんだよ! それってすごくね?

SATOち:持ってるね~!

逹瑯:持ってるでしょ、確実に!

YUKKE:あのね、このオーディションに、5歳の男の子が応募してくれたの。その子のお母さんからツイッターでメッセージが来てたんだけど、今回落ちちゃったから、また来年頑張るって言ってるって(笑)。

逹瑯:来年もあるんだ(笑)!

ミヤ:だんだん増えてっちゃうね(笑)。

逹瑯:AKBみたいなもんだな。

──ところで、班長さんの担当パートは?

ミヤ:尺八。

YUKKE:いいの!? マジで尺八でいいの!? 女性で尺八かぁ……。ん~……。

逹瑯:ちょっと下ネタっぽいんだけど。ギリギリだよ!

──ギリギリアウトです(きっぱり)。

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