エレファントカシマシ、聖地・日比谷野音で完全復活。「耳は本当によく聴こえる。」
宮本浩次の急性感音難聴のため2012年10月14日の日比谷野外音楽堂でのライブ以降、活動を休止していたエレファントカシマシが、2013年9月14日、約1年の月日を経て、彼らとファンにとって聖地である日比谷野音のステージに再び立ち、2時間30分にわたる渾身のパフォーマンスを披露した。オフィシャルのレポートをお届けしよう。
◆エレファントカシマシ 2013.09.15 日比谷野音 画像
「絶対戻ってまいりますので。また会おう!」という言葉は約1年の歳月をかけて実現することとなった。
2012年9月に発症した、ヴォーカル宮本浩次の急性感音難聴のためライブ活動休止していて以来、復活が待たれていたエレファントカシマシ。ついに、復活の日がやってきた。その舞台はエレカシの“聖地”日比谷野外大音楽堂。24年連続立ち続けるこのステージで、休止以来初めてファンの前に立ち、復活の報告をすることとなった。チケットはもちろん即日SOLD OUT。それどころか、復活を祝したいファンが会場の外に集まり、その数は1000人を超えるちょっとしたお祭り騒ぎとなった。
18時、おかえりの声の大歓声の中メンバーが登場。1曲目からパワフルなバンドの楽曲。それに負けない、ライブ活動休止前よりもはるかにパワーアップしている宮本のヴォーカルが夜の日比谷公園に響き渡る。
「みんなの前に立つとしょっちゅうライブしているような気になるけど、1年ぶりくらいなんです。こんなに休んだことないってくらい休みました。夏休みよりも長い休み。休んでいる間は、ここぞとばかりに論語読んだりしてました。どうでもいいかこんな話」と、ライブ活動休止中のエピソードも。
そして、代表曲「悲しみの果て」など名曲の数々を張りのあるボーカルで次々とパフォーマンス。さらには、『たっぷり休養してその後、曲作り始めてバンドでやって、すごく楽しいです。改めて曲作るのがすごい好きみたいです』と、音楽活動を再開できる喜びを本音で語り、新曲も数曲披露する。
このステージでは、『歌詞を丁寧に聴いてください』と新曲「あなたへ」も初披露。なお、この楽曲は11月20日に復活第一弾シングルとしてリリースされることが終演後、発表された。
宮本は「耳は本当によく聴こえる。イヤモニは耳のガードのためにつけているだけ。」と心配するファンに完全復活を宣言。その後も「ズレてるほうがいい」、「俺たちの明日」などを次々と披露し、全27曲、2時間30分にわたる完全復活を印象づける渾身のパフォーマンスを披露。
そしてアンコールでは、「顔は見えないけど、みんないい顔してるぜ。」「でっかいこと一緒にやろうぜ、エブリバディ!」とファンに対するメッセージを次々と放ち、「今宵の月のように」など人気曲を立て続けに披露。『日比谷の野音―!ありがとう!! サンキュー! エブリバディ!!』と絶叫し、ファンのいつまでも鳴り止まない大歓声がこの日をいかにみんなが待ち望んでいたかを表していた。
このライブは全国19館の映画館にて同時生中継され、約5000人のファンがライブビューイングを楽しんだ。
エレファントカシマシは、今後、10月13日と14日に大阪城野外音楽堂にてライブを開催(チケットはすでにソールドアウト)。そして2014年1月11日には、さいたまスーパーアリーナにて<エレファントカシマシ デビュー25周年SPECIAL LIVE>を行なう。
◆BARKSライブレポート
◆エレファントカシマシ オフィシャルサイト
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