【イベントレポート】℃-ute・岡井千聖「℃-uteは今一番会えるアイドル」

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℃-uteが、2月6日、ニューシングル「この街」のリリースイベントを池袋のサンシャインシティ噴水広場で行なった。

◆℃-ute 池袋サンシャインシティ「この街」リリースイベント 画像

朝からの降雪で交通網にも影響が出ていた首都圏。しかし、雨を中心として“あいにくの空模様”には、これまでも果敢に立ち向かってきた“部隊”、それが℃-uteファン。この日も準備万端。噴水広場には2000人が詰めかけ、吹き抜けの会場は最上階までぎっしりと観客で埋まっていた。

ファンや一般の買い物客らが見守る中で行なわれたイベントは、発売された新曲「この街」の披露からスタート(ちなみに会場で販売されていた同シングルは本番開始前に完売)。アイドルシーンを見渡しても比類なきダンスパフォーマンスに注目が集まる℃-ute。そんな彼女たちが見せるバラードでの表現力。オリジナルを歌った森高千里とはまた違った魅力で、柔らかく、しなやかに、寒い冬に暖かさを与えてくれるような歌声は会場を包み込んでいく。

一方、メンバー自己紹介後の「よろしくお願いします。」の一言が全員で合わなかったりと、さすがアイドル10年選手、トークはいい感じに緩い(声を合わせることは前もって打ち合わせしておけばどのグループにもできるが、緩さを出していくことは場数を踏まないとできない)。さらに中島早貴は、「℃-uteの20枚目のシングル「この街」、なんと、ほんじちゅ!」と、気合いを入れすぎて大切なところで噛んでしまう。「えー!」と声をそろえる2000人も、そんな肩の力が抜けた℃-uteを前に、実に楽しそうである。

冒頭、楽曲「この街」について、メンバーからいくつか発表がなされた。まずは、同曲の新たなミュージックビデオ制作。矢島舞美から「もうひとつミュージックビデオを作ろうとしています。みなさんが、地元とかで、“いいなぁ”って思った景色を写真に撮ってもらって送っていただくとですね。その中から選ばれた背景が、私たちと合成されて、もうひとつのミュージックビデオができちゃうっていう企画となっています。」とアナウンスがあったように、現在公開されているミュージックビデオとはまた別のミュージックビデオは、ファンとコラボ。自分の撮った風景が、℃-uteの魅力を伝える映像作品の一部になる。

さらに、「この街」の特徴的な部分といえば、オリジナルでは森高千里が熊本弁で語っている台詞。そして今回、℃-uteは、ライブなどで行った地方によって、その台詞を変えることを発表。そして台詞の文言は広くファンから募集する(選ばれた台詞は、<℃-uteコンサートツアー2013春「トレジャーボックス」>の各公演で実際に℃-uteが歌唱する形で発表)。「みなさんの故郷の名産物とか、食べ物の名前とかたくさん応募していただいて、その歌詞ができあがるという……。」と、企画説明する鈴木愛理。ただよく聞いてみると、“名産物”に“食べ物”と見事に食べることばかり。美味しそうな顔をしている愛理が浮かばずにはいられない。

イベントでは、シングル「この街」のカップリングとして収録されている、こちらも森高千里のカバーで「ハエ男」をライブ初披露。そして、℃-uteの真骨頂ともいえるアップテンポなナンバー、「ひとり占めしたかっただけなのに」「まっさらブルージーンズ(2012神聖なるver.)」「都会っ子 純情(2012神聖なるver.)」を、矢島舞美だけでなく、ほかのメンバーも存分に汗をかくほど熱くパフォーマンスしてミニライブを盛り上げた。

終盤、このイベントでMVP的なコメントを残したのは岡井千聖。「ライブにもぜひ来てほしいなと思うんですが、こういうイベントがまだ何日間か続きまして……“今、一番会えるアイドル”だと思うんですよ(笑)。今週一番会えるアイドルだと思うので、みなさんぜひ、会いに来てください。」。そんな岡井のトークに2000人も思わず爆笑。さらに続く中島早貴は、誕生日を迎えたばかりということで、「10代ラストの年なので、℃-uteの足を引っ張らないように、℃-uteを引っ張っていけるような感じで、グイグイ頑張りたいと思います。」と、19歳の抱負を述べて、ファンからの祝福を受けていた。

ミニライブ後に報道陣を集めて行なわれた囲み取材では、「私、朝起きたら外が真っ白だったので『これはあんまり来てくれないかな……』って、不安だったんですけど、全部の階までぎっしりでテンション上がりましたし、もっと℃-ute頑張らないとなって思いました。」と、朝の不安を吹き飛ばすほどの大盛況だったイベントを萩原舞が笑顔で振り返る。そしてメンバーは、ひとりひとりしっかりしたコメントで「この街」をPRしていた……が、鈴木愛理は、「『この街』ということで、“待ち”に待った……」と、この日のダジャレは不発だった様子。カメラと報道陣を前にして、耳まで真っ赤になってしまう愛理なのであった。

そして最後に、ハロー!プロジェクトの双璧をなす“雨女”矢島舞美は、報道陣から今日の天候についてコメントを求められる。矢島は、「今年になって晴れが続いてたんですよ!」と話したところで、岡井や舞姐さんたちから「今年まだ始まったばっかりだよ!」「ほんとだよ!」と総ツッコミ。苦笑いの矢島は「結構、晴れてたから“今日も大丈夫かな”って思ったんですけど、雨どころか雪も降っちゃって……。だからみなさん来てくれて本当にありがたく思ってます。」と、この日集まってくれたファンへの感謝の言葉を述べていた。

そんな“一番会えるアイドル”℃-uteは、この後、関東でのイベントをこなし、2月8日は名古屋入り。そして週末、2月9日には大阪・千里セルシーで、翌10日はLABI1 高崎にてリリースイベントを開催する。


text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
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