【ライブレポート】<きっかフェス 5?>開催。第1部はピチピチパンツを恥ずかしがる吉川友

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この秋、日本だけでなく、アメリカ、フランス、ベルギーをも混乱(?)と熱狂に陥れた吉川友。そんな彼女が11月7日にリリースされたアルバム『ボカリスト?』購入者を対象としたライブイベント<きっかフェス 5?>を、11月17日に新宿BLAZEで開催した。

◆吉川友 画像 <第1部:きっかフェス 5 ? ~バンドでカバーしてみっか?~>

2回公演を予定しているこの日の公演。<第1部:きっかフェス 5 ? ~バンドでカバーしてみっか?~>は、ギター“たっちゃん”とキーボードの“はっちゃん”、そしてDJの“NONさん”を従えたバンド形式。アルバムジャケットの“黒きっか”と同じ、スタジャン風ジャケットにパンツ、さらにオールバックからのポニーテールというロックなファッションで「イェーイ! 帰国子女イェーイ! みなさんこんな朝っぱらからなにしてるんですかー! なんですかー? 3時ですよー! 忘れてたよー! 」と、よくわからないテンションとともに登場したきっか。衣装で初のパンツを履いたことに「ピチピチ過ぎてすみませんー! あんま見ないでくださーい!」などと自由奔放に客席を振り回しながら、「私がオバさんになっても」「恋しさと せつなさと 心強さと」「少女A」といった『ボカリスト?』でカバーした楽曲の数々を披露した。

中盤にはトークコーナーも。今回の司会は、いつものさわやか五郎……ではなく、サミットクラブ・静恵一。「五郎じゃない!」という意味のブーイングが客席から巻き起こる中、寄せられた質問からいくつか回答していくきっか。「冬の季節の楽しみ方(クリスマスの過ごし方)」については、セットリストをステージ上で決めるという2部<~その場でセットリスト決めてみっか?~>の、スタッフからの無茶ブリ過ぎる企画に触れて、「逆にここで(私からスタッフに)プレッシャーを与える! 言ってやれきっか!」と、バスツアーからのアコースティックライブを提案。発言を受けて、ステージ袖にいたマネージャー氏がゆっくりと両手で大きく×を掲げると、「じゃあ約束してください。」と、なぜかサミットクラブ・静に指切りを求める。さらに「すみません! カメラさん撮っといてください!!」と、今度はステージ脇にいた記者に、指切りしているところを写真に撮るよう要求。証拠となる写真は押さえたものの、はたしてきっかは(サミットクラブ・静は?)、約束通りクリスマスにバスツアーからのアコースティックライブを実施する(大人たちを動かす)ことができるのだろうか。まぁ、きっと今から準備しても間に合わないのだけど、強引に約束したのだから、今後の推移を見守りたい。



MCコーナー中には、今頃になってピチピチのパンツを「ピチピチ言わないでくださいよ。ひどーい。もう出れなーい!」と、急激に恥ずかしがったり、質問の箱にヒジを入れて抜けなくなるという地味なハプニングを起こしたりと、今回も、まったくもって目が離せない吉川友だったが、コーナー終了後は、ステージ上にスツールが運び込まれてのアコースティックコーナーに。トークとはうってかわって、「secret base ~君がくれたもの~」や「17才」を、ギターと鍵盤の音色をバックに生歌でしっとりと聴かせることができるのは、さすが、と言わざるをえない。その歌唱力を高く評価されている吉川友が情感豊かに歌い上げる楽曲の数々に、会場に集った約800人のファンも、じっくりと耳を傾ける。静寂の中に響くきっかの歌声は、時に、CDでは味わえない感動をもたらしてくれたことだろう。

本編終了後には、「(アンコール、アンコール)」と、囁くようにアンコールを要求しながらステージを降りたきっか。そんな行動に大爆笑しつつ、会場からは大「きっか」コールがもちろん発生。そしてアンコール。「ブランド名は絶対言っちゃいけない。」という、“何かの5番”をオマージュした<きっかフェス 5?>のライブTシャツ姿で登場したきっかは、オリジナル曲から「ハコの中のブルー」を披露。最後に熱く激しく盛り上げて、<第1部:きっかフェス 5 ? ~バンドでカバーしてみっか?~>を締めくくった。

なお、この日は夜から<第2部:きっかフェス 5 ? ~その場でセットリスト決めてみっか?~>も開催。アルバム『ボカリスト?』のジャケットと同じ赤のドレス姿で登場した吉川友は、歌う曲が直前までわからない状態というスリリングなライブに挑戦した。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆BARKSかわいこちゃんねる
◆吉川友 オフィシャルウェブサイト
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