ユニバーサルミュージック、超高音質LPレコード「100%Pure LP」を発売

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ユニバーサルミュージックが、世界で初めて新配合無着色のヴァージン・ヴィニールを採用したという、超高音質LPレコード「100%Pure LP」を発売することを発表した。まずは、ロック/ポップス、クラシックの名盤全15タイトルが12月12日に登場する予定だ。

100%Pure LPは、マスター・素材選びからプレスまで全工程において徹底的に音質管理にこだわったという世界で初めてのハイエンドなLPシリーズで、アナログレコードならではの温かみのある音質をそのままに、更なるクリアで奥行きのあるサウンドが再生可能だという。

一番の特徴は、新配合の無着色ヴァージン・ヴィニール(180グラム重量盤)の採用で、通常のレコード(黒盤)の材料には、主原料となる塩化ヴィニールの他に再利用の観点から、カーボンなど着色のための染料が添加されているが、このピュアLPには、音に影響を与える着色物をすべて排除し、成型の安定性と音質を考慮し低重合度のストレート塩化ヴィニールが特別に配合されているという。やや黄色がかった透明のLP盤は原料のヴィニールそのままの色となる。

そして、メタルマスターからダイレクトにプレスするのも特筆ポイントだ。通常レコードを量産する場合、カッティング後にラッカー盤(凹)メタルマスター(凸)メタルマザー(凹)スタンパー(凸)の4工程を経てプレスに至るが、100%Pure LPはメタルマザーとスタンパーの2工程を省き、メタルマスターからダイレクトにプレスしてしまうことで、より忠実な溝の成形を目指している。

もちろん音源も高音質だ。マスター音源には2010年より発売されているSA-CD(Super Audio CD)~SHM(Super High Material)仕様の高音質CDシリーズにも使用されているDSDファイルが採用されている。アナログ・テープからのフラットトランスファーを基本にしながらも、経年によるダメージ部分は可能な限り修復した望みうる最高のデジタル・マスターが用いられ、音の鮮度とダイナミックレンジを重視した、マスターに忠実な再生が期待できる。

リリースとなるタイトルは以下の通り。価格や商品に関する詳細はまだ発表されていない。

発売予定タイトル
・ザ・ローリング・ストーンズ『スティッキー・フィンガーズ』
・ザ・ローリング・ストーンズ『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』
・ザ・フー『フーズ・ネクスト』
・ブラインド・フェイス『スーパー・ジャイアンツ』
・エリック・クラプトン『461 オーシャン・ブールヴァード』
・マイク・オールドフィールド『チューブラー・ベルズ』
・ダイアー・ストレイツ『悲しきサルタン』
・レインボー『バビロンの城門』
・エイジア『詠時感~時へのロマン』
・スティーヴィー・ワンダー『インナーヴィジョンズ』
・ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビイ』
・ビル・エヴァンス『ポートレイト・イン・ジャズ』
・ソニー・ロリンズ『サキソフォン・コロッサス』
・アート・ペッパー『アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション』
・ウェス・モンゴメリー『インクレディブル・ジャズ・ギター』
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