吉川友、ツアーができるよう「みなさん、頑張ってくださーい!」と、ファンに呼びかけ。まさかの他力本願に会場大爆笑
「東京公演最後ですよ。だからもう盛り上がるしかないんですよ。あ、じゃあ決めました! あの、もう水を飲んじゃダメです。」
熱中症対策として水分補給をこまめにすることが叫ばされている昨今。そんな中でのきっかのこの発言に、ホール全体は騒然。しかし、きっかがそこまでの覚悟を持ってライブに臨むというのなら、つまり“自分自身もこのライブにおいて、極限状態までソウルを燃やし続ける代わりに、ファンにも同じ覚悟を求める”というのならば、その期待に応えるのがファンとしての姿。誰もが吉川友のライブイベント史上、この日が最も過酷で、最も熱い公演になることを想像し、相当の決意で覚悟を決める。……が、その時、ステージ上のきっかは、というと、DJセットのそばに置いてあったペットボトルの水を手に、ゴクゴクと飲みだす。そして、「いいですか。水は飲まないでくださいよ!」と再度、ファンに念を押す。目の前に広がる信じがたい光景に、ファンは納得がいかない。「こっちの覚悟を返せ!」とばかりに、会場全体から大きなブーイングならぬ“エー”イングが発生。しかしそんな様子を見ながら、きっかは次の瞬間、
「……なによー? いいじゃない! 私、歌ってるんだもん!!」
と、絶叫。“自称、S”なきっかから、“きっか曰く、M”なファンたちへの、なんとも傍若無人で支離滅裂な要求に、もはや客席は大爆笑するしかない。そしてきっかは、「嘘ですよ。水、飲んで倒れないようにして下さい。言ってることとやってること矛盾してますけど。そんな感じでハチャメチャな感じでよろしくお願いします。」と、最初のMCを締めくくった。
ギターのたっちゃんとキーボードのはっちゃんを呼び込んでの「CANDY POP」「水色」「ハピラピ~Sunrise~」と、3曲続くアップチューン。前回<きっかフェス~バンドしてみっか~>でも披露されたこれら楽曲。きっかもその時のことを思い出したのか、「前回の<きっかフェス>って去年のいつでしたっけ? ……去年じゃなくて(今年の)5月ですか? そんな経ちますもう? ……(そんなに期間)経ってないですけどね。」と、曖昧な記憶と行き当たりばったりな発言で、感慨深そうにオーディエンスを振り回す。
さらに会場では、MMD(MikuMikuDance)版「ここから始まるんだ!」のミュージックビデオが上映され、きっかは「ここから始まるんだ!」のミュージックビデオで“未来の吉川友”を演じた際に着用した衣装にチェンジ。「可愛くないですか? “吉川友MMDバージョン”……というか“きっか(仮)”なんですが。じゃあ、きっかと(仮)、どっちが好きですか?」と、答えが決まっている質問を嬉しそうに投げる。すると客席からは「(仮)!」という予想外の声が。「(仮)って聞こえるんですけどやめて下さいよー。あくまできっかメインなんですからね! “えー!”じゃないよ!! じゃあもう、きっか決めました。今度コンサートやる時は、きっかずっと歌わない。もうこの子(MMDバージョン)に歌ってもらう。」と、へそを曲げるきっかに、なぜか歓声で応えるオーディエンス。「喜んでんじゃないよぉー! ほんとにー!」と、すねて口を尖らせるきっかであった。
「会いたくなったら」からのアコースティックパート。バラードにおける、その憂いを帯びた彼女の中域の歌声は、強いてたとえるなら、彼女にとって目標とする人のひとり、後藤真希のその音域、歌い方を彷彿とさせるものがある。氷のような透き通った歌声に帯びる切なさ。しかしただ切ないだけでなく、その奥に微かに感じる強さのようなもの。同時に、どんな会場であろうと、グッと曲の世界に引き込んでしまう、オーラにも似た表現力。生音の揺れの中で、吉川友は、歌詞に綴られたドラマを鮮明に描き出す。ファルセットも多用する広い音域と新曲であること、さらに慣れない生演奏をバックにしたバラードということで、リハーサル時から一番不安がっていた「風のようなメロディー」も、歌詞こそ危うそうな個所があったものの、見事な歌声を披露。誰もがじっと聞き入り、そして歌い終わった後、MCが始まっても鳴り止まない拍手。いかに吉川友のバラードが素晴らしかったかの証明といえるだろう。
本編ラストは、たっちゃん&はっちゃんのふたりに加えて、DJ KiMJUNもステージに。「KiMJUNさんも帰ってきたってことは、きっかBANDのはじまりですかー! それではバンドバージョンの“きょ!”…… 間違った!! 間違ったよー! 気を取り直して、それでは、バンドバージョンの『ハコの中のブルー』聞いて下さい。」と、“DVD収録が入っているので噛まない”と宣言した後に、堂々と言い間違いをしつつ、マイクスタンドを使ってロックに「ハコの中のブルー」、そして元気に「きっかけはYOU!」を聴かせた。
アンコールでは、さらに会場のボルテージは高まり、そしてきっかの適当なトークは加速していく。
<きっかフェス ~Episode 3~>の、世界で1枚しかないきっかバージョン(ピンク)のTシャツに着替えた吉川友。グッズとして販売されているのは黒のTシャツのみだったため、会場の女の子たちから「ほしいー!」という声が飛ぶ。
「ほしいですか? スタッフさんとは、またこういうライブがあった時に、グッズで女の子向けのSサイズのピンクを作ろうかなって話してたんですけど。男の子も着たいですか? しょうがないなぁ~(きっかご満悦)。じゃあピチピチでもいいから着てくださいホントにー。Sね、S。女の子はS、待っててください。ピンク必ず作るんで。」
きっかの「ピンクのSサイズTシャツを必ず作る」という責任感溢れる発言に驚きの声が響き渡る。しかし、きっかは続ける。
「ちょっと言っちゃったけど、結局、口だけだから……。あんまり期待しないで!!(笑)。ごめんね本当に。……一応、期待しといてください。」
もはやこのトーク、無茶苦茶である。
熱中症対策として水分補給をこまめにすることが叫ばされている昨今。そんな中でのきっかのこの発言に、ホール全体は騒然。しかし、きっかがそこまでの覚悟を持ってライブに臨むというのなら、つまり“自分自身もこのライブにおいて、極限状態までソウルを燃やし続ける代わりに、ファンにも同じ覚悟を求める”というのならば、その期待に応えるのがファンとしての姿。誰もが吉川友のライブイベント史上、この日が最も過酷で、最も熱い公演になることを想像し、相当の決意で覚悟を決める。……が、その時、ステージ上のきっかは、というと、DJセットのそばに置いてあったペットボトルの水を手に、ゴクゴクと飲みだす。そして、「いいですか。水は飲まないでくださいよ!」と再度、ファンに念を押す。目の前に広がる信じがたい光景に、ファンは納得がいかない。「こっちの覚悟を返せ!」とばかりに、会場全体から大きなブーイングならぬ“エー”イングが発生。しかしそんな様子を見ながら、きっかは次の瞬間、
「……なによー? いいじゃない! 私、歌ってるんだもん!!」
と、絶叫。“自称、S”なきっかから、“きっか曰く、M”なファンたちへの、なんとも傍若無人で支離滅裂な要求に、もはや客席は大爆笑するしかない。そしてきっかは、「嘘ですよ。水、飲んで倒れないようにして下さい。言ってることとやってること矛盾してますけど。そんな感じでハチャメチャな感じでよろしくお願いします。」と、最初のMCを締めくくった。
ギターのたっちゃんとキーボードのはっちゃんを呼び込んでの「CANDY POP」「水色」「ハピラピ~Sunrise~」と、3曲続くアップチューン。前回<きっかフェス~バンドしてみっか~>でも披露されたこれら楽曲。きっかもその時のことを思い出したのか、「前回の<きっかフェス>って去年のいつでしたっけ? ……去年じゃなくて(今年の)5月ですか? そんな経ちますもう? ……(そんなに期間)経ってないですけどね。」と、曖昧な記憶と行き当たりばったりな発言で、感慨深そうにオーディエンスを振り回す。
さらに会場では、MMD(MikuMikuDance)版「ここから始まるんだ!」のミュージックビデオが上映され、きっかは「ここから始まるんだ!」のミュージックビデオで“未来の吉川友”を演じた際に着用した衣装にチェンジ。「可愛くないですか? “吉川友MMDバージョン”……というか“きっか(仮)”なんですが。じゃあ、きっかと(仮)、どっちが好きですか?」と、答えが決まっている質問を嬉しそうに投げる。すると客席からは「(仮)!」という予想外の声が。「(仮)って聞こえるんですけどやめて下さいよー。あくまできっかメインなんですからね! “えー!”じゃないよ!! じゃあもう、きっか決めました。今度コンサートやる時は、きっかずっと歌わない。もうこの子(MMDバージョン)に歌ってもらう。」と、へそを曲げるきっかに、なぜか歓声で応えるオーディエンス。「喜んでんじゃないよぉー! ほんとにー!」と、すねて口を尖らせるきっかであった。
「会いたくなったら」からのアコースティックパート。バラードにおける、その憂いを帯びた彼女の中域の歌声は、強いてたとえるなら、彼女にとって目標とする人のひとり、後藤真希のその音域、歌い方を彷彿とさせるものがある。氷のような透き通った歌声に帯びる切なさ。しかしただ切ないだけでなく、その奥に微かに感じる強さのようなもの。同時に、どんな会場であろうと、グッと曲の世界に引き込んでしまう、オーラにも似た表現力。生音の揺れの中で、吉川友は、歌詞に綴られたドラマを鮮明に描き出す。ファルセットも多用する広い音域と新曲であること、さらに慣れない生演奏をバックにしたバラードということで、リハーサル時から一番不安がっていた「風のようなメロディー」も、歌詞こそ危うそうな個所があったものの、見事な歌声を披露。誰もがじっと聞き入り、そして歌い終わった後、MCが始まっても鳴り止まない拍手。いかに吉川友のバラードが素晴らしかったかの証明といえるだろう。
本編ラストは、たっちゃん&はっちゃんのふたりに加えて、DJ KiMJUNもステージに。「KiMJUNさんも帰ってきたってことは、きっかBANDのはじまりですかー! それではバンドバージョンの“きょ!”…… 間違った!! 間違ったよー! 気を取り直して、それでは、バンドバージョンの『ハコの中のブルー』聞いて下さい。」と、“DVD収録が入っているので噛まない”と宣言した後に、堂々と言い間違いをしつつ、マイクスタンドを使ってロックに「ハコの中のブルー」、そして元気に「きっかけはYOU!」を聴かせた。
アンコールでは、さらに会場のボルテージは高まり、そしてきっかの適当なトークは加速していく。
<きっかフェス ~Episode 3~>の、世界で1枚しかないきっかバージョン(ピンク)のTシャツに着替えた吉川友。グッズとして販売されているのは黒のTシャツのみだったため、会場の女の子たちから「ほしいー!」という声が飛ぶ。
「ほしいですか? スタッフさんとは、またこういうライブがあった時に、グッズで女の子向けのSサイズのピンクを作ろうかなって話してたんですけど。男の子も着たいですか? しょうがないなぁ~(きっかご満悦)。じゃあピチピチでもいいから着てくださいホントにー。Sね、S。女の子はS、待っててください。ピンク必ず作るんで。」
きっかの「ピンクのSサイズTシャツを必ず作る」という責任感溢れる発言に驚きの声が響き渡る。しかし、きっかは続ける。
「ちょっと言っちゃったけど、結局、口だけだから……。あんまり期待しないで!!(笑)。ごめんね本当に。……一応、期待しといてください。」
もはやこのトーク、無茶苦茶である。
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