ロンドン・オリンピック開会式、英国流のシニカルな選曲も

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「これはコンサートじゃないんだ。オリンピックだよ!」と、開会式のダニー・ボイル総監督。9月27日に開催されたロンドン・オリンピック開会式は、まさにイギリスを象徴する“ブリティッシュ・ミュージック”のオン・パレードとなった。シンガー・ソングライターのビリー・ブラッグは、Twitterで「北京の開会式は印象的だった。でも、彼らには演奏すべき偉大なポップ・ミュージックが1曲もなかった」と誇らしげに語っている。

ザ・フー、クラッシュ、マイク・オールドフィールド、ザ・ジャム、ザ・ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、デヴィッド・ボウイ、クイーン、エリック・クラプトン、ユーリズミックス、ブラー、ピンク・フロイド、ザ・ビートルズ、と、ブリティッシュ・ロックを彩ってきた数多くのアーティストたちによる名曲がまさに目白押し。ボイルは音楽監督にアンダーワールドを起用し、シニカルでウィットに富んだ、イギリス人らしくエッジの効いた選曲となったが、驚きの一つはセックス・ピストルズの「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」が演奏されたこと。王室を批判した同曲でさえ、イギリス音楽史の1曲としてリストに加わったのだ。ただ、女王に敬意を払い、演奏されたのはエリザベス2世が入場する前だった。(編集部註:プレイバックされたのは「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」ではなく、「Pretty Vacant」でした。ここに修正するとともに誤情報をお詫びいたします。2012年8月2日)

また、204か国チームが行進した際にも、ペット・ショップ・ボーイズからアデルまで数多くの曲が採用され、イギリス・チームが入ってきた時にはボウイの「ヒーローズ」が、また花火の演出時にはピンク・フロイドの曲が流れた。そして、ビートルズの「ジ・エンド」と共にポール・マッカートニーが登場し、続く「ヘイ・ジュード」の大合唱は、この豪華なロンドン・オリンピック開会式にもっとも相応しいフィナーレとなった。

◆ニュース提供:ビルボード
◆BARKSビルボード・デイリーニュース・チャンネル
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