アイドリング!!!11号・森田涼花、卒業。「だから私は、また前を向いて歩いていく」

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アイドリング!!!11号“すぅちゃん”こと森田涼花の卒業ライブ<緊急ライブ!さらば11号すぅちゃんの旅立ちング!!!>が5月30日にお台場Zepp DiverCityにて行われた。

◆アイドリング!!! 画像@2012.05.30<緊急ライブ!さらば11号すぅちゃんの旅立ちング!!!>

2008年春に第二期メンバーとしてアイドリング!!!に加入したのち、グループ内の貴重な「天然・癒し系」担当になっていたすぅちゃん。2012年5月4日にオフィシャルサイトにて卒業が発表され、そのまま駆け足でこの日のライブとなった。

「今日は私、アイドリング!!!11号の最後のライブ、卒業ライブにお越しいただきありがとうございます」

1曲目「baby blue」後、最初の挨拶をとるすぅちゃんに会場から歓声があがる。この日は現役メンバー全員がパステルカラーの衣装で参加したほか、おなじみのフジテレビ森本アナも登場した。どんな時もバラエティ色を忘れないトークはアイドリング!!!の長所だ。メンバーも各々すぅちゃんとの別れを惜しみつつ、絶えずボケ・ツッコミを繰り出してステージを盛り上げていく。

「私たちはアイドリング!!!らしく元気に明るくすぅちゃんを送り出したいと思っておりますので、ここにいるみなさんも元気よく盛り上がってください。よろしくお願いします」

今回のライブはすぅちゃん自らが考えてきたセットリストで進められた。コンセプトは“春夏秋冬”。彼女はひとつひとつの思いを丁寧に伝えようと、一瞬の空気まで噛みしめるように語る。

「私は2008年の春にアイドリング!!!に加入して、それから春夏秋冬と、もう思い思いめぐってめぐってめぐって。みんなとたくさん過ごしてきて、思い出も色とりどり、季節も色とりどりで。その、いろんな色とりどりのものを、いまこの瞬間、この空間のライブに凝縮しました。」

2曲目に披露されたのは「手のひらの勇気」。アイドリング!!!内ユニット“ときめきアイドリング!!!”(遠藤舞、外岡えりか、横山ルリカ、森田涼花、三宅ひとみ、橘ゆりか、大川藍)での披露となった。

リーダーの遠藤舞はすぅちゃんについて「私、すぅちゃんを加入前に見てるんですよね。」と思い出を語る。2期生オーディション前の、1期生のみの最終ライブをすぅちゃんが見に来ていたというのだ。とはいえ、すぅちゃんによるとその時はまだオーディションのことは意識していなかったという。

遠藤が「その時見てて(オーディション)受けたいって思った?」とすぅちゃんに尋ねると、すぅちゃんは「受けたいっていうか、“うわ、キラキラしてる~!”って思って」と表情を輝かせ、遠藤をホッとさせた。

同期の2期生ともなると、話したい思い出は、もはや尺に収まらない。

「みんなですぅちゃんの昔の映像とか写真とか見てたんですよ最近。みんな『あぁすぅちゃん大人になったねー』って言ってたんですけど、(同期で年下の)朝日が『あぁすぅちゃん大人になったー』って。お前が言うなって(笑)。ちょっと上からなんですよね」── 菊地亜美

「こんなに天然な人は生まれて初めて見ました。予想外の言葉が返ってくるのでそのたびに新鮮で。同期で同い年なのでたくさんの刺激をもらいましたね」── 三宅ひとみ

三宅の言葉に、すぅちゃんは「うち天然って言われるんですけど、思ったことがないから。嬉しいのか悲しいのか……」と、つぶやく。すると、すかさず周囲のメンバーが「悲しくないよ!」「いいことだよ!」とツッコミフォローを入れる。

フリフリアイドリング!!!(遠藤舞、横山ルリカ、森田涼花、酒井瞳)での「犯人はあなたです♡」、全員での「eve」と披露した後は、関西アイドリング!!!のメンバー(森田涼花、橘ゆりか、大川藍、倉田瑠夏、野元愛)が集合。

「“どこにいても、空を見上げればおんなじ青で。その先はみんな繋がっているから”」

すぅちゃんが紹介で口にしたこの歌詞、それ自体がこの曲を選んだ理由なのだろう。関西アイドリング!!!による「まけへんで」披露で、本編は終了した。

アンコールの代わりに観客からは、すぅちゃんコールが響き渡る。

やがてコールに応える形で出てきたのは、すぅちゃんと、同期の2期生たち(河村唯、長野せりな、酒井瞳、朝日奈央、菊地亜美、三宅ひとみ)だった。同期の絆はまた特別だ。「顔合わせオーディションの時からいっしょやったもんね」というすぅちゃんの言葉に、思い出の扉が次々と開く。楽しかったことも苦しかったことも含め、分かち合った仲間たち。

「これからは『青春時代は何?』って聞かれたら、『アイドリング!!!で過ごしました』って(言います)」── 森田涼花

全員が再登場しての「モテ期のうた~season2~」「恋の20連鎖!!」披露後は、後輩の野元と、同期で仲の良かった朝日がメンバーを代表して花束を進呈。抱き合って別れを惜しんだ。
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