アーバンギャルド、「病めるアイドル」でアイドル戦国時代にバンド側から宣戦布告か?

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時代の闇を照らし出すトラウマテクノポップバンド・アーバンギャルドが“病めるアイドル”を名乗り、サウンド、ヴィジュアル、そしてプロモーションも“アイドル”をコンセプトにしたニューシングル「病めるアイドル」を6月20日にリリースする。メインビジュアルが解禁となった。

このシングルには、アイドル業界の光と闇を歌ったタイトル曲のほか、ぱすぽ☆をフィーチャーした「萌えてろよ feat.ぱすぽ☆」を収録するなど、アイドル戦国時代にバンド側から宣戦布告をするような不敵な内容となっている。

リーダー・松永天馬からのコメントは以下のとおり。

  ◆  ◆  ◆

アイドルの時代だ。我が国の音楽シーンは今や、完全にアイドルに侵食されている。
かつて「地下アイドル」と呼ばれ、テレビよりもネット、キャンペーンよりもライヴハウスでの活動をメインとしてきた彼女たちは、幾多のバンドがそうしてきたように、アンダーグラウンドからオーヴァーグラウンドへと一気に駆け上がった。オケだからとか、ソングライトしていないとか「アーティスト」然としたバンド側が彼女たちをあげつらうことは幾らでも出来るだろう。

しかし正直なところ現在のシーンにおいて、バンドはおおよそ、アイドルにおされている。売上や知名度だけでない。恐らく楽曲のクオリティ、ライヴの熱量においても、だ。

彼女たちは既存のアイドルというカテゴリーをも拡張しつつある。そして、例えばバンドブームの時代に邦ロックが有していた熱狂になぞらえることで、バンド自体の在り方も揺るがすだろう。

アーバンギャルドはそもそも、バンドなのかすら分からない場所から出発した集団だ。
時にはバンドと見なされないことに対し、ジレンマだって感じてきた。
しかしようやくバンドとしての立ち位置を築き始めたいま、再びそのあり方を問うてみたいのだ。我々はバンドなのか。アイドルになりたいのか。どちらでもあり、どちらでもない、音楽そのものであり続けたいのか。
バンドをやめる気なんて、さらさらない。しかしいつだってバンドは「病める」。自己と作品のはざまで「病める」。

アイドルとは、偶像であり、邪神を意味する。
自ら偶像を作り上げ、叩き壊したい。
決してスポットライトに照らされることのない、闇の=病みのアイドルに、我々がなってみせよう。

◆アーバンギャルド オフィシャルサイト
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