芸能界の“酸いも甘い”も体験可(?) つんく♂×志倉千代丸がアイドル育成型エンタメカフェをオープン
ご存知、総合プロデューサーのつんく♂と、水樹奈々や“NOVAうさぎ”からゲームまでを手がけ、アキバ系を中心としたカルチャーを牽引するマルチクリエイターの志倉千代丸がタッグを組み、秋葉原にあるAKIBA カルチャーズ ZONEの6階にアイドル育成型エンターテイメントカフェ「AKIHABARAバックステ←→ジpass(以下、バックステージpass)」をオープンさせる。オープン前日となった12月23日には、プレス向けの発表会が行なわれた。
◆AKIHABARAバックステ←→ジpass プレス発表会 画像、フードメニュー画像など
お店にいるアイドルキャストたちのプロデューサーとなって、アイドルたちを応援・育成していく── 。それがバックステージpassでの楽しみ方だ。この育成型エンターテインメントに参加するには、まず社員証カード発行料300円を払って、架空の芸能事務所「ル・アイド芸能社」の社員(最初はアシスタントプロデューサー)になることからスタート。お店で様々なサービス(飲食に限らず、ライヴチケットやグッズの購入といったお店のレジを通過するすべてのサービス)を利用すると、その合計金額に応じて「プロデューサーズ・バリューポイント(PVポイント)」が付加され、このポイントを貯めていくことでアシスタント プロデューサーからジュニア プロデューサー、チーフ プロデューサーなどなど、ル・アイド芸能社内で出世していく。
一方、自分のお気に入りアイドルキャストを“推す”には、来店して飲食したり、プロデューサーサイトに1日1回ログインすることで手に入る「クレジット」が必要。このクレジットの数と、自身のプロデューサーとしての肩書きラングをかけ合わせた数値が、お気に入りのアイドルの「推されポイント」となり、このポイントが高いキャストには、メディア露出やCDデビューなど、アイドルとして飛躍するチャンスが与えられる。
この日の発表会には、バックステージpassを企画したつんく♂と志倉千代丸、そしてお店で働くことになるアイドルキャストたち、さらにTHEポッシボー、アフィリア・サーガ・イーストの選抜メンバーらが参加。
そもそものきっかけは、CD不況の昨今に、音楽が本来持っている生で観て楽しむライヴスペースをつんく♂が探していた、ということから。そんな中で志倉千代丸とテレビ番組で出会い、意気投合。「だったら秋葉原でしょう。」という志倉の提案もあり、秋葉原でこのカフェを開店することになった。志倉は、「今はお客さんの声が大きい時代。その声に僕らがダイレクトに反応して、お客さんに応える仕組み。」と、バックステージpassについて説明すると、つんく♂は、「この空間の中には、エンターテインメントが、そして夢が詰まっている。メイドさんの手作り感覚がウリのよくあるコンセプト系のカフェよりは、しっかりフォーマットを作って、演出したものを提供したい。このエンターテインメント空間のライバルは、ディズニーランド、ディズニーシー。」と、日本にある“夢の国”をライバルとして挙げた。
秋葉原といえばAKB48劇場があることから「AKB48もライバルなのでは?」と報道陣に訊ねられたつんく♂は、「大きな意味ではライバル。でも秋葉原は僕のほうが先にいましたからね。たこ焼き屋さんもやってましたし、大好きでよく行ってましたし。それを途中からぱっと……」と、笑いへと変えてみせる。しかし、「でも、今は競ってるとか云々より日本を守らないといけない。AKB48が今年のベスト10の上位を占めてくれたからよかったけど、AKBがいなかったら、K-POPだらけになっていたかも。それは彼らのよさが認められていることなのでいいことなんだけど、日本人のクリエイターとしては悔しがらないと。日本のアーティストを育てていかなければいけない。みんなで日本のJ-POPを盛り上げていきたい。」と、今の日本の音楽シーンが直面している“危機”への団結を呼びかけた。
また、モーニング娘。のオーディションと同じ形の面談を行なって選んだというキャストについては、「この中からモーニング娘。のメンバーが決まってもいいと思う。いろんなコラボレーションの可能性はある。」と、レベルの高い娘が集まったことに自信をみせる。一方で、「途中で女の子にお金持ちのスポンサーが(プロデューサーとして)ついたり、スキャンダルもあるかもしれない。でも、それは芸能界でもよくあること。そんなリアルも体感してもらえるのもこのカフェ。」と、芸能界の酸いも甘いも体験できる(?)エンターテインメントスペースであることを予感させた。
「AKIHABARAバックステ←→ジpass」で、一体どんなドラマが待っているのだろうか。主人公は、お店のアイドルキャストたちと、そして社員証を手にしたプロデューサーひとりひとりだ。
text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆AKIHABARAバックステ←→ジpass 公式サイト
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