「スマイレージには最大6人追加。」つんく♂、新メンバー面接会場で語る
スマイレージの新メンバー募集が6月4日からスタート。プロデューサーのつんく♂も渋谷に設置された面接会場に姿を見せるなど、今、最も勢いのあるハロー!プロジェクトのフレッシュなアイドルグループのオーディションは、初日より熱を帯びたものとなった。
◆スマイレージ 新メンバー募集面接の様子(画像)
午前11時から始まったオーディションには、多数の中高生たちが足を運んでいた。参加者は、一様に緊張した面持ちで順番を待つ中、番号が呼ばれ、そして面接が行なわれる別室に入る。するとそこにはプロデューサーのつんく♂が座っているというのだから、本人の緊張は計り知れない。よくみると、緊張のために手や足が震えている女の子もいる。
張り詰めた空気の中、候補者の女の子たちは、つんく♂から直接いくつか質問を受け、さらに目の前でアカペラを披露する。時間にして5分程度の時間。しかし彼女たちは、そんなわずかな時間に、自分自身の魅力をアピールしなければならない。世間には可愛かったり魅力的な女の子はたくさんいる。しかし、そんな自分の魅力をわずかな時間、いや瞬間に発揮して、相手に興味を持たせる。これこそが“アイドル”としての前提条件なのだろう(思い浮かべるなら握手会。あれこそが自分の魅力を瞬間的にファンへ伝える場だといえる)。
「今日も何人かいましたね。感覚的には山手線の座席に隙間があって、そこにグリグリって入ってきてくれるような。おばちゃんパワーじゃなくて、自然と入ってくるような娘がいましたね。」
候補者の第一次面接を終えて、つんく♂は報道陣を前に、初日の手応えを語る。そもそも今回のオーディションは、ハロー!プロジェクト史上初の書類選考がなく、いきなりの第一次面接からスタート。この形式はつんく♂にとって新たな刺激があったようで、「最初の水準が高くて、歌が上手いんですよ。これまでのモーニング娘。のオーディションともまた違って、“勇者”が集まっている印象。」と、充実感を滲ませた笑顔が思わずこぼれていた。
ところで、どういう点を審査のポイントとして見ているのだろうか。
「僕もオーディションたくさんやってきましたが、最終的に決める時は、理屈はない。ウマが合うとか、インスピレーションとかあるんです。でもまぁ、基本的には歌。上手い下手は……もちろん上手いに越したことはないのですが、それより、こっちに耳を傾けさせるようなパワーを持っている娘がいるんですよね。そういう、つかみの0.何秒、長くて3秒くらいで心に飛び込んでくる歌や自己紹介をする娘がいるんで、その娘との出会いを楽しみにしてますね。」
スマイレージに関して、結成時よりメンバーの増員や削減があるとコメントしていたつんく♂。今回の新メンバーオーディションもタイミング的には遅いくらいで、当初は「第52回 日本レコード大賞」最優秀新人賞を彼女たちが受賞した時くらいを考えていたのだという。では、増員するにあたって、どんな新メンバーを望んでいるのだろう。
「スマイレージたちにとって、そしてハロー!プロジェクトにとって刺激になるようなメンバーを。まあ、(ハロプロ)エッグの中からも引き上げるかもしれませんが。」
「エッグの中からも(スマイレージ入りは)考えてはいます。でも、基本的には一般公募。ただ、『この娘が(一般公募で)入るから、エッグからあいつがきたらいいな』っていうのがあったりすれば、その時はバランスを考えて。」
ところで、気になるのが増員人数。つんく♂は「多くて6人。少なくて1人。」「サブメンバーで3、4人いて、正規メンバーが1、2人とかでもいいかな。」「6人を加入させて、一旦は全員サブメンバーでも、逆にひとりだけグッと飛び抜けている娘がいたら、ひとりだけ正規メンバーでもいい。」と、人数については柔軟に考えている様子だ。スマイレージは現状4人なので、最大増員を図ると、一気に10人組グループになる可能性もある。
ただ、記者がその場で話を聞きながらあらためて感じたのは、つんく♂プロデューサーの中では、現状、スマイレージ増員は既定路線である、ということ。「スマイレージは4人のままで」という選択肢は、結成後しばらくの段階ではもちろんあったのかもしれないが(という内容の言葉を実際につんく♂は会見でも口にしていたが)、今、現在の彼の頭の中にはない、ということだ(もっとも、増員がないのであれば「スマイレージ新メンバーオーディション」を行なう必要性はない)。
スマイレージのメンバー募集は6月いっぱいまで(6月25日、26日の第一次面談も追加決定)。今、勢いに乗るアイドルグループの新しいメンバーとして、そしてアイドルとしての人生を踏み出したい女子中高生には、またとないチャンスだ。
「我こそは! と思う人は、面接会場にきてください。全員、面談します。“書類見てもらえなかったのでは……”なんてことはないですから。あなたの才能を見抜く力とパワーを我々は持っています。あとはあなたの勇気ひとつで、日本が明るくなる! そんなふうに思っていますんで、チャレンジしてください。」── つんく♂
text and photo by ytsuji a.k.a 編集部(つ)
◆スマイレージ オフィシャルサイト
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