エックス・レイ・スペックスのポリー、乳がんのため死去

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1970年代後半に活動した英国のパンク・バンド、エックス・レイ・スペックスの元ヴォーカリスト、ポリー・スタイリンが乳がんのため亡くなった。53歳だった。

スタイリンは18歳の誕生日に見たセックス・ピストルズのライヴに影響を受け、バンドを結成。活動期間は1976~1979年と短く、5枚のシングルと1枚のアルバム(『Germ Free Adolescents』)しかリリースしていないが、1stシングル「Oh Bondage, Up Yours!」は現在でもパンクの代表曲の1つであり、スタイリンも女性パンク・ロッカーのアイコンの1人と見られていた。

セックス・ピストルズのグレン・マトロック(B)は「彼女に最後に会ったのは、それほど前のことじゃない。だから、悲しいよ。またもやパンク・ロック・シーンで若くして亡くなる奴が出た。大きな損失だ」との追悼の言葉を発している。

ビリー・ブラッグは「ロック・ミュージックでは女性はいつも大変だ。でも特に70年代は大変だった。彼女はそれを切り抜けた。彼女のやったこと、作ったものはいつだってオリジナルのパンク魂に忠実だった」と話した。

スタイリンは、エックス・レイ・スパックス解散後、ソロ・アルバム『Translucence』(1980年)『Flower, Aeroplane』(2004年)を発表したほか、2011年3月にはニュー・シングル「Virtual Boyfriend」をリリースしたばかりだった。遺作となってしまったニュー・アルバム『Generation Indigo』は、Amazonによると4月28日の発売が予定されている。

Ako Suzuki, London

◆BARKS洋楽チャンネル
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