帰ってきたジャミロクワイ、変わった点、変わらない点

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ジャミロクワイがこの秋、ユニバーサル・ミュージック移籍後初にして5年ぶりの新作となる『Rock Dust Light Star』をリリースする。

今作では「すべての音を生で演奏した」と、サウンドに対しこれまでとは違うアプローチをしたそうだ。「今回のアルバム、すべての音を生で録音したんだ。バンドの音を生演奏でね。前作も素晴らしかった…。でもスタジオで分析したりなんかして、“スネアを0.01秒早くしてくれる?”とか、どうしても“作った感”が出てしまった」

さらにヴォーカルも「少し歌い方を変えてみたんだ。前よりレイドバックに、ゆったりめで歌っている。音楽とともに僕も成長してるのさ」と、5年間のブランクを経て、進化した姿を見せてくれるようだ。

その一方、変わらない、変えられない“決め事”もあるそうだ。「ごちゃごちゃした曲なんか作りたくない!“すごくシンプルなリリックだね”って言われるのが1番嬉しいんだ」「ちょっと考えてみて、歴史に残る名曲はどれもシンプルなものばかりじゃない?たとえばスティーヴィー・ワンダーを聴いてみてよ。脳ミソをしぼって聴くような歌詞じゃないよね?でも、ハートにグッとくるんだ。ときに大切なのは“何を歌うか”じゃなくて、“どう歌うか”だと思うよ。たとえ“丘のてっぺんに牛が一頭”って歌詞でも、どう歌うかで名曲にさえなり得る。黄金のルールだ!」

ジャミロクワイ待望のニュー・アルバム『Rock Dust Light Star』は11月発売(日本盤11月24日リリース)。

ジャミロクワイといえば、最近、日本のカップヌードルのCMに「Virtual Insanity」のPVが使用され賛否両論をまねき、「金に困っている」などとの声もささやかれたようだが、彼の名誉のためひと言。ジャミロクワイ(ジェイ・ケイ)の総資産は3,500万ポンド(45億円以上)といわれ、彼は『Sunday Times』紙が毎年発表する長者番付ミュージシャン編の常連。2010年度版でも、前年度より2ポイント下がったが47位に登場。テイク・ザットのゲイリー・バーロウやカイリー・ミノーグと同位につけている。

Ako Suzuki, London
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