マーキュリー・プライズ、ノミネート発表

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英国、アイルランドのアーティストの最も優れたアルバムに贈られるマーキュリー・プライズの2010年のノミネート作品が発表された。

2010年は、7年前デビュー・アルバム『Boy In Da Corner』で同アワードを受賞したディジー・ラスカルの『Tongue n'Cheek』、ポール・ウェラーの『Wake Up The Nation』、コリーヌ・ベイリー・レイの『The Sea』ら12作品が候補に。ディジー・ラスカルはこれで3度目、ウェラーは1994年以来2度目のノミネートとなる。

セールスやジャンルにとらわれない同アワードらしく、アコースティック・ジャズのトリオKit Dones Trio、アイルランドの新人バンドVillagersなど一般にはあまり知られていないアーティストも挙がっている。2009年も、カサビアンやフローレンス&ザ・マシーン、ラ・ルーらを押しのけ、無名の女性ラッパーSpeech Debelleのデビュー・アルバム『Speech Therapy』が受賞した。

UKで最も栄誉あるアワーズといわれているが、そのノミネートおよび受賞作品の発表ではいつも賛否両論が巻き起こる。

マーキュリー・プライズ2010のノミネート作品は以下の通り。

ビッフィ・クライロ『Only Revolutions』
コリーヌ・ベイリー・レイ『The Sea』
ディジー・ラスカル『Tongue n' Cheek』
Kit Downes Trio『Golden』
フォールズ『Total Life Forever』
アイ・アム・クルート『Sky At Night』
ローラ・マーリング『I Speak Because I Can』
Mumford & Sons『Sigh No More』
ポール・ウェラー『Wake Up The Nation』
Villagers『Becoming A Jackal』
Wild Beats『Two Dancers』
The XX『XX』

受賞作は9月7日に発表される。公式賭け屋Ladbrokesでの1番人気はいまのところThe XXだという。

Ako Suzuki, London
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