凛として時雨、2010年ツアー<I was music>いよいよスタート

その初日を飾ったのは、1月18日大阪・なんばHatch。2階席まで満員の観客で埋め尽くされ、開演前からすでに熱気が充満していた。客電が落ち、いつものSEが流れた瞬間、場内は歓喜の渦に包まれた。そんなフロアの熱狂ぶりを横目に、颯爽と姿を現したTK(Vo&G)、345(B&Vo)、ピエール中野(Dr)。3人の登場でさらに凛として時雨特有のピリッと緊迫した空気が場内を支配するなか、感触を確かめるようにTKがギターを掻き鳴らすと大きな歓声が上がった。
そして1曲目が演奏されると、早くもオーディエンスのボルテージは最高潮。縦横無尽にモッシュし、攻撃的なサビで一気に爆発した。1曲の中で「轟音」と「静寂」という美しいコントラストを描いた楽曲が次々と演奏されるなか、まず驚いたのは、各楽曲に対するオーディエンスの浸透度がハンパないこと。閃光のような輝きを放つアルペジオの旋律に、ディレイを効かせた鋭利なギターリフに、TKと345のせめぎ合うようなツインボーカルに、破壊力を持ったドラミングに……その都度、地の底から沸き上がるような歓声が起こる。楽曲自体に対してはもちろんのこと、それを形成するフレーズ、サウンド、歌声……どれをとっても狂騒してしまう覚醒的威力を秘めた凛として時雨の音世界をまざまざと観せつけられた。
“新曲をやります”とTK。前ツアー<Tornado Z>で初披露された「replica」に続き、きっと今ツアーを象徴する曲であろう新曲も披露された。凛として時雨の楽曲は、そのプログレッシヴな曲展開から、初めて聴いたときの衝撃度はありつつも、一度聴いただけで理解するのは難しい。しかし、すでにオーディエンスのDNAに刻まれた凛として時雨の音世界に、自然に受け入れられている様子だった。そして、TKの“キラーチューンを…”との言葉通り、今やライブには欠かせない殺傷能力抜群のナンバーが続けざまに演奏された。
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