X JAPAN、LAの空を切り裂いた未曾有のシューティング

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ロサンゼルスの空を真っ黒のヘリが飛び交い、コダックシアター屋上には特設ステージ。火を噴き、スモークが焚かれ、輝く光が交差する。そしてそれを仰ぐように見守るのは、LAのブルーブラッド達だ。

◆vol.1 X JAPAN MUSIC VIDEO SHOOTING in Hollywood画像
◆vol.2 X JAPAN MUSIC VIDEO SHOOTING in Hollywood画像
◆vol.3 X JAPAN MUSIC VIDEO SHOOTING in Hollywood画像

アメリカ進出第一弾として、X JAPANの本格的なPV撮影がロサンゼルスで行なわれた。YOSHIKIの頸椎椎間孔切除手術後、始めてメンバー6人が集まることになった今回、そのまま非常に大がかりな撮影の決行となった。

撮影に当たって、面する片側2車線のうち1車線ずつが閉鎖された。撮影には、炎の演出以外にも花火が使用されたが、実のところ独立記念日以外での花火の使用が許可されたのは異例な事であるという。

偶然にも隣接するHELLO KITTY SHOPには大勢のファンが詰めかけるハプニングも。当然のように「yoshikittyはないのか」と、問い合わせが殺到していた。

まだまだ決して万全ではないと思しきYOSHIKIだが、大きな山を乗り越え着実に完全復活への歩みを見せているのは、写真に写るにこやかで明るい表情に見て取れるだろう。パフォーマンスを撮りおろす緊迫感よりも喜びに満ちたその充足感は、YOSHIKIの周りを包む穏やかさと輝きを増してきた未来への可能性を、容易に想起させてくれる。

「X JAPAN MUSIC VIDEO SHOOTING in Hollywood」と題された今回の撮影では、「Rusty Nail」「Jade」「紅」「ENDLESS RAIN」「I.V.」といった楽曲の映像が収録されている。1月6日には、L.Aセンタースタジオにて「Rusty Nail」が撮影され、「Jade」に関しては1月7日と8日の2日間にわたってL.Aシアターで撮影となった。そして1月9日の現地時間16:00からスタートしたのが、このコダックシアター屋上特設ステージでのシューティングだ。ここでは「ENDLESS RAIN」「Rusty Nail」「Jade」、そして「I.V.」のシーンも撮影されている。

そして1月12日から14日にかけては、「紅」の撮影が行なわれる予定だ。

既存の尺では計りきれない桁違いのスケールで動くX JAPANだが、実際のところ1月9日に行なわれたコダックシアター屋上特設ステージでの撮影では、全てにおいてL.A史上初の規模となる大掛かりなものとなったようだ。以下がその詳細データだが、「Rusty Nail」「Jade」「紅」「ENDLESS RAIN」のビデオを作る監督も曲ごとにすべて違うという点にも、その徹底したこだわりと相変わらずのストイックさが表れている。

・総入場者数:8,000人
・総スタッフ数:800人
・警備スタッフ:100人
・警察・消防:常時100人待機
・総制作費:5億円
・機材車:11tトラック20台24時間稼動
・ステージサイズ:幅10m / 奥 10m / 地上高20m
・張り出し部分:幅10m / 奥2.5m
・許可申請先:HOLLYWOOD CITY/LOS ANGELES CITY/POLIS DEPARTMENT/FIRE DEPARTMENT
・総カメラ数:クレーン3台/ヘリ2台/他カメラ20台
・花火の数:300発

監督データ
「Rusty Nail」:AARON PLALT
「Jade」:DEAN KARR
「ENDLESS RAIN」:RUSSELL THOMAS
「紅」:NATHAM FOX

22万部を突破した書籍「YOSHIKI/佳樹」も、台湾・香港で中国語(繁体字)翻訳版が1月27日から発売となり、韓国・中国・アメリカでも刊行の準備が進んでおり、X JAPANのワールドワイド戦略は、着実に世界中のX JAPANファンへ届き浸透し始めている。
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