5月2日、X JAPANが見せ付けたエポックメイキングな決断

◆5月2日、X JAPANが見せ付けたエポックメイキングな決断 ~写真編~
「お前たち分かってんだろうな。5月2日だぜ。1000倍の気合を入れていけ!」…奇しくもhideの命日となったこの日のライヴがどれほど充実しており、どれほどの気合が蠢いたかは、すでにネットを駆け巡る様々な情報でご存知のことだろう。
この日を境に、X JAPANが大きく変貌を遂げつつあり、奇跡の一歩を踏み出したという事実をお伝えしなくてはならない。ポイントは2つだ。ひとつは、SUGIZOのメンバー化である。そしてもうひとつが新曲の登場だ。

SUGIZOの加入がサウンドに大きな影響を及ぼすということが重大なのではなく、まだ見ぬ新しい生命体として新たな音楽を生成/誕生させる音楽クリエート集団へ変貌を遂げたという事実が重いのだ。HIDEのピースを埋めることがどれだけ困難で、どれだけの風当たりがあるのかくらい、簡単に想像もつくだろう。これまでも説いてきた、HIDEの穴を埋めると表現した部分である。「埋める必要はない。埋めなくてかまわない」…そういう意見も吹き荒れるなかでのX JAPANの決断だ。

リセットされたHEATHの前進パワーと、SUGIZOのメンバー化は完全にシンクロした話であると分析するのが筋というもの。X JAPANの奇跡の再生である。

新曲「jade」は2曲目「WEEK END」でエンジンがかかった後、早々に披露された。リフ・オリエンテッドなヘヴィなビートと、インダストリアルな匂いを携えた「jade」は、ドラマティックで重い作品であった。「弱い自分を“強行突破”だ」と叫んだTOSHIのメッセージをしっかりと受け止めたオーディエンスに、TOSHIは語った。「“強行突破”とは、純粋に生きること」と。
2度のアンコールにわたってたっぷりと3時間半のパフォーマンスは、多くの感動と満面の笑みをオーディエンスに届けて終了となった。
X JAPANが伝えたかったのは“俺たちは無敵だ”と言うこと。“それがX JAPANだ”ということだ。そして“X JAPAN”とは6人のメンバーではなく、X JAPANの作品を愛し彼らの生き様に共感を得る5万5千人のオーディエンスが“X JAPAN”であり“無敵”であることを見せつけた。

「みんな、ありがとう」とTOSHIの絶叫は、幾度も会場に響き渡った。「みんな、ありがとう」は、X JAPANの心の叫びであっただけではなく、これからのネオX JAPANの新たなる活動を約束する契りの叫びでもあった。「公演までにトラブルを解消し、必ず素晴らしいコンサートをする」と明言していたその裏には、新生X JAPANとして生まれ変わることへの覚悟と圧倒的な自信が裏付けとなっていたのだ。
<X JAPAN WORLD TOUR Live in TOKYO~攻撃続行中~>
5月2日~無敵な夜~
SE(THE LAST SONG)
1.Rusty Nail
2.WEEK END
3.Jade(新曲)
PATA'S NAP~hideの部屋
4.CEREBRATION
5.ROSE OF PAIN(アコースティック)
YOSHIKI piano solo
6.Tears
7.DAHLIA
8.紅
アンコール
VIOLET U.K
YOSHIKI Drums solo
9.Without you
アンコール
10.I.V.
11.X
12.ENDLESS RAIN
13.SE(Say Anything)
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