フィル・スペクター、殺人で有罪に

ポスト
“ウォール・オブ・サウンド”と呼ばれた独自のレコーディング・テクニックやザ・ビートルズの作品で知られるプロデューサー、フィル・スペクター(68歳)が月曜日(4月13日)、第2級殺人で有罪判決を受けた。

スペクターは2003年3月、LAの自宅で女優のラナ・クラークソンを銃で殺害した容疑で逮捕された。2007年、ロサンゼルス地裁の陪審団が評決不可能との判断を下したものの、検察が控訴。今回、ロサンゼルス郡地裁の陪審により有罪評決が下された。

この後、5月29日に予定されている判決公判で、スペクター被告には18年から無期懲役の刑が言い渡されるだろうといわれている。

BBCによると、陪審団は30時間、審議を重ねたという。スペクターは、評決が読み上げられる間、始終無言で無表情だったそうだ。

スペクターの弁護士は「正当な裁きがなされたとは思えない」とコメント、控訴するつもりだという。

スペクターが銃を乱用するのは業界では有名な話だったという。TVプレゼンター、ポール・ガンバチーニはBBCにこう話している。「スタジオでジョン・レノンに向け、一発放ったのは有名だ。レナード・コーエンには弓を放ったし、ラモーンズには自分が満足するまで繰り返し同じコードをプレイさせるため、何時間も銃を向けていたことがある」

Ako Suzuki, London
この記事をポスト

この記事の関連情報