“HIVと共に生きる”ということを考える
▲福原美穂
TOKYO FMによって行なわれた当イベント、その主旨に賛同した著名人やアーティストが集まり、HIV陽性者やその家族・恋人たちが書いた手記の朗読や、音楽ライヴを通じて、HIVの現実を知り、自分の身近に実際におきていることとして深く考えるきっかけとなった。
このイベントの司会をつとめた箭内道彦は「HIVというと、つい構えて考えてしまいがちだけど、このイベントが、そんな見えない心の鎧をはずすきっかけになってくれればと思います。」とコメント。手記の朗読には、菊川玲や椿姫彩菜、お笑いコンビ「品川庄司」の品川祐らが参加した。
~アフリカのHIV孤児のためのボランティアに参加したHIV感染者の手記を朗読して~
「自分もアフリカの難民キャンプを支援する活動をしていて、1人ではどうしていったらいいのか、わからなくなることがある。でも、他の人たちと一緒に何ができるか考えていくことで、知ること、伝えることに、繋がっていったりする。HIVの問題にも、近いことが言えるのではないかと思う。遠い出来事に見えても、実は身近で、毎日が“LIving Together”なのだと思う。」──菊川玲
▲椿姫彩菜 |
「自分も性同一性障害で、そういう境遇になったことを受け入れられない時期もあった。でも、どんな人も一寸先は闇で、一寸先は光だと思う。一度きりの人生、自分らしく、前向きに生きたいと誰もが思っていると思う。当事者の想いというのは、誰かが伝えていかない限り、道は開かれない。そうした意味で、今回朗読したHIV感染者の方々の手記は、立派なものだと思う。私自身も、朗読することで、勇気をもらいました。」──椿姫彩菜
~HIVで恋人を亡くした人の手記を朗読して~
「何回読んでも泣きそうになってしまう。怖いな~と思いながら生きていくのも嫌だし、ちゃんと検査を受けてみるところから始めてみるのが大事。自分は笑いを仕事にしているが、笑わせることを控えるような場所(病院、戦場など)ほど、実は、本当は笑いが必要なのではないかと思っています。」──品川祐
ライヴゲストに登場した童子-Tは「もう一度…feat.Beni」など4曲を披露し「2008年は『12 Love Stories』というアルバムを発表して、自分自身“Love”をテーマに活動してきたので、このようなイベントに参加できて嬉しい。思いやりや優しさというのは、最も大事にしなきゃいけないことだと思っています。ポエトリー・リーディングと、HIP-HOPは、言葉に乗せてメッセージを伝えるという点で共通しているので、HIP-HOPという音楽を通じて、そんなことを伝えていけたらと思います。」とメッセージ。
▲福原美穂 |
また、最新シングル「優しい赤」を披露し、「この曲は、1年前、上京を決意した時の想いを歌詞にした曲。当時は“捨てる”という言葉を使わなければ次に進めないほどの想いがあった。それだけ、“つながり”があったとういこと。それは、Living Togetherの精神にも通じる。歌は常に自分にとって誰かに宛てた手紙のようなもの。」と思いを語った。
他に、内田春菊、Saigenjiが出演したこの日の模様は、2009年1月4日(日)19:00~19:55放送のTOKYO FMサンデースペシャル「TOKYO FM×Living Together ポエトリー・リーディング Think About AIDS」と題して、放送となる。
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