スコーピオンズの『狂熱の蠍団~ヴァージン・キラー』、32年たった今問題に
スコーピオンズが1976年にリリースした傑作アルバム『狂熱の蠍団~ヴァージン・キラー』の子供のヌードをフィーチャーしたジャケ写が、30年以上のときを経て議論の的になっている。一般からのクレームを受け、英国のインターネット・サービス・プロバイダー数社がアルバムの写真を掲載するWikipediaのページをブロックするようになったのだ。
警察や政府、プロバイダーと提携しネット上のコンテンツを検閲する団体Internet Watch Foundation(IWF)のもとに先週、一般の人から「違法かもしれないコンテンツに出くわした」とクレームが入ったという。
音楽ファンにはずっと前からお馴染みだったカヴァーが突如として問題になったわけをIWFのスタッフは、BBCにこう話している。「The Protection of Children Act(子供を保護する法律)は1978年からスタートしていますが、アルバムがリリースされたのはそれ以前だったと理解しています。カヴァーが告訴されたことがあるのかどうかは知りませんが、(世界中の)ほとんどの国では禁止され別のものに差し替えられたと聞いています。しかしながら、我々はアルバムのモラルについての議論するつもりはありません。我々は、先週報告があったWikipediaに掲載されたイメージに対し判断を下しているのです」
一方のWikipediaは、「我々には(『Virgin Killer』に対する)記載、およびイメージが違法だったと考える理由はありません」「Wikimedia Foundation(Wikipediaの親会社)は問題解決に向けIWFと話し合いを続けるつもりです」とコメントしている。現在のところIWFは、同サイトに掲載されたイメージのみをブロックするのではなく、『Virgin Killer』に対するWikipedia上のページそのものへアクセスできないようにしている。
Ako Suzuki, London
編集部註:『狂熱の蠍団~ヴァージン・キラー』のジャケット写真は、全裸の幼い女の子が開脚気味に座っている写真のアートワーク。その写真全面に、ヒビの入ったガラスの絵柄が重ねられており、ヒビの中心部が少女の股間に位置することと、そのアルバムタイトルから、児童虐待をイメージするものとして問題視され、世界中でジャケットの差し替えが行なわれたといういきさつがある。
警察や政府、プロバイダーと提携しネット上のコンテンツを検閲する団体Internet Watch Foundation(IWF)のもとに先週、一般の人から「違法かもしれないコンテンツに出くわした」とクレームが入ったという。
音楽ファンにはずっと前からお馴染みだったカヴァーが突如として問題になったわけをIWFのスタッフは、BBCにこう話している。「The Protection of Children Act(子供を保護する法律)は1978年からスタートしていますが、アルバムがリリースされたのはそれ以前だったと理解しています。カヴァーが告訴されたことがあるのかどうかは知りませんが、(世界中の)ほとんどの国では禁止され別のものに差し替えられたと聞いています。しかしながら、我々はアルバムのモラルについての議論するつもりはありません。我々は、先週報告があったWikipediaに掲載されたイメージに対し判断を下しているのです」
一方のWikipediaは、「我々には(『Virgin Killer』に対する)記載、およびイメージが違法だったと考える理由はありません」「Wikimedia Foundation(Wikipediaの親会社)は問題解決に向けIWFと話し合いを続けるつもりです」とコメントしている。現在のところIWFは、同サイトに掲載されたイメージのみをブロックするのではなく、『Virgin Killer』に対するWikipedia上のページそのものへアクセスできないようにしている。
Ako Suzuki, London
編集部註:『狂熱の蠍団~ヴァージン・キラー』のジャケット写真は、全裸の幼い女の子が開脚気味に座っている写真のアートワーク。その写真全面に、ヒビの入ったガラスの絵柄が重ねられており、ヒビの中心部が少女の股間に位置することと、そのアルバムタイトルから、児童虐待をイメージするものとして問題視され、世界中でジャケットの差し替えが行なわれたといういきさつがある。
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