ダン・ル・サック vs スクルービアス・ピップ、最新リミックス

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名だたるバンド連中を「ただのバンドだ!」とばっさばっさと斬り、UKの音楽専門誌「NMEを読むなかれ」と堂々批判し、当のNMEからおまえら最高と絶賛された、シングル「汝、つねにキメるべし~Thou Shalt Always Kill~」で一躍有名になったダン・ル・サック vs スクルービアス・ピップ。

そんな彼らのアルバム『アングルス』からのシングル第2弾は、レディオヘッドの楽曲「Planet Telex」(『The Bends』収録)を大胆にサンプリングした「レター・フロム・ゴッド・トゥ・マン」となっているが、アルバムに収録されている当曲とは別に、“レディオヘッドの第6のメンバー”とも呼ばれ、U2、OASIS、TRAVISなどのプロデューサーとしても知られるナイジェル・ゴドリッチがこの曲をリミックスしたという話題が持ち上がって入る。

そもそも、トム・ヨーク自身が彼らの音楽的才能に惚れ込み、サンプリングを快諾したということ自体が大きな噂になっていたが、今更ながら、実際レディオヘッドから許可をもらうのには随分時間がかかったのだという。

「最終的にOKをくれたから良かったよ」ダン・ル・サックは言う。「許諾をもらうのに10ヶ月もかかった。レディオヘッドとコンタクトとるのはホント大変だったんだよ!最初全然メールに返信してくれなくて、なんで返事をくれないんだろうって思ってた。それから10日後くらいに『In Rainbows』のダウンロードを発表したのを知って、あーなるほど、音楽業界に革命を起こすのに忙しかったんだなって納得したんだ。」

その後、無事にトム・ヨークからの許可が下りてからは、レディオヘッドは随分と協力的だったらしい。

そして、その曲を今度はナイジェル・ゴドリッチがリミックスをするという。

「僕達にとっては凄いこと。だって彼はリミックスはほとんどやらないから」ダン・ル・サックは言う。確かに、グラミー受賞プロデューサーとして、ナイジェル・ゴドリッチは、レディオヘッド、U2、Travisから、ポール・マッカートニー、Beckまでをプロデュースこそしてきたものの、リミックスとなるとU2やAirなどのごく一部のアーティストを担当してきたのみである。そのため、今回のリミックスは極めて異例、また稀少なもの。

ダン・ル・サックはゴドリッチが手掛けたリミックスは、Aphex TwinとPortisheadをかけあわせた感じの仕上がりだ、と言う。しかしながら、ウソかホントかこんな発言も。

「本当はレディオヘッドにリミックスをお願いしようかな、なんて話もあった。でも、お願いしたところで結局「Planet Telex」のオリジナルを渡してくるだろうって話になって(笑)、このアイデアは却下!」

どこまで本気なのかちっとも分からないが、おもしろい連中であることには間違いない。ナイジェル・ゴドリッチによるリミックス「レター・フロム・ゴッド・トゥ・マン」の発売に関しては、現在詳細未定である。
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