神尾真由子、Sony BMGとレーベル契約

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全世界で高い評価と注目を浴びている女性ヴァイオリニスト、神尾真由子のデビュー作「PRIMO(プリモ)」が、2008年6月にBMG JAPANのレーベル<RCA レッドシール>からリリースされることに決定した。

また一人、世界にはばたく日本人女性アーティストの誕生だ。

2007年6月に行なわれた第13回チャイコフスキー国際コンクール・ヴァイオリン部門の覇者、神尾真由子が、Sony BMG Masterworks(Sony BMG Music Entertainment[本社NY]のクラシック部門)とレコーディングに関する専属契約を結んだことにより、全世界で神尾真由子のデビュー・アルバム(3月中旬チューリヒで録音予定)を含む、複数枚のアルバムを発売するプロジェクトがスタートすることとなる。

デビュー・アルバムは日本では2008年6月4日、神尾真由子の国内リサイタル・ツアーに合わせて、歴史と伝統を誇る<RCAレッド・シール・レーベル>から発売される予定(世界発売は10月予定)。

今回の契約にあたり、神尾真由子から「世界の音楽ファンの皆さんに、私の演奏を聴いていただける素晴らしい機会を頂いてとても嬉しく思っています。本当に今からわくわくしています!」とコメントが到着した。

神尾真由子は1986年6月12日、大阪生まれ。国内外の主要オーケストラと共演を重ね、「この才能は、ただただ神から授けられたとしか言いようのないヴァイオリン奏者」、「歌心に満ちた音楽が体の中からあふれ出てくる」と大絶賛され、その将来を嘱望されていた。

デビューは10歳の時、シャルル・デュトワ指揮の演奏会で、NHK・ TVを通じて日本全国に放映された。1998年、メニューイン国際コンクールに最年少で入賞し、巨匠メニューイン直々に指揮するフランス国立リル管弦楽団と共演を果たす。それ以来海外では、キース・ロックハート指揮ボストン・ポップス・オーケストラ、ウラディミール・スピヴァコフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団、プラハ・フィルハーモニーなどのオーケストラと共演を重ねている。

2000年(13歳)アメリカのヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションで優勝し、翌年ニューヨーク、ケネディ・センターにおけるヤング・コンサート・アーティスツ演奏会シリーズに史上最年少の演奏家として登場した。2004年にはモンテカルロ・ヴァイオリン・マスターズとダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリン・コンクール(ウクライナ)の両方で優勝した。2003年には、パリ(ルーヴル美術館)とニューヨークでデビュー・リサイタルを開き、『ニューヨーク・タイムズ』紙では、「円熟の技巧を備えたティーンエイジャー」「正確無比のテクニック、豊麗なサウンド、屈強なまでの表現力を持つエキサイティングな新人演奏家」と絶賛された。

2004年には、ジャナンドレア・ノセダ指揮BBCフィルハーモニックとマンチェスターおよび日本でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を共演。2005年1月には、ニューヨークのリンカーン・センターの招きでリサイタルを開き、高い評価を得た。2006年には、日本、フランス、ロシアでリサイタルを開く一方、エリアフ・インバル指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とも共演を果たしている。

現2007/2008年シーズンは、大友直人指揮東京交響楽団、ジェームズ・ジャッド指揮NHK交響楽団、ズービン・メータ指揮バイエルン国立管弦楽団と共演、日本国内および海外でのリサイタルも行っている。アメリカのジュリアード音楽院のプレカレッジで、ドロシー・ディレイおよび川崎雅夫氏に学ぶ。帰国後、桐朋音楽大学高等学校で初の奨学生として原田幸一郎氏のもとで研鑚を積んだ。現在はチューリヒに在住、名教師ザハール・ブロンに師事している。デビュー・アルバムは、チャイコフスキー、ストラヴィンスキー、シマノフスキらの作品が収録されることになっている。
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