DIR EN GREY+10 YEARS、ツアー開始

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12月5日、横浜BLITZでの公演を皮切りに、いよいよDIR EN GREYの今年3度目の国内ツアーが開幕した。

すでにBARKS読者はご存知のはずだが、今回のツアーではアメリカはテネシー州出身の5人組、10 YEARSがサポート・アクトに起用されており、一行はツアー開始前日の12月4日に日本上陸。メンバーたちにはいくぶん時差ボケもあったようだが、昨夜のステージではメジャー・デビュー作にあたる『オータム・エフェクト』からの楽曲のみならず、2008年春のリリースが予定されているニュー・アルバムからの新曲群も惜しみなく披露してくれた。

終演後、メンバーたちに話を聞いたところ、フロントマンのジェシーは「今回は、素晴らしい機会を得られてすごくエキサイトしてる。DIR EN GREYのメンバーたちにももちろんだけど、今日、いち早く披露した新曲たちに好反応を示してくれたオーディエンスにも感謝したいな」と語り、ドラマーのブライアンも「日本の音楽ファンはとてもエモーショナルな反応をしてくれるから、大好きだよ。Myspaceとかへのメッセージを見ても、すごく気持ちがこもっているのがわかる。今夜のオーディエンスの反応も想像以上だったしね」と満足そう。さらにどのメンバーも、「ツアー初日ならではの部分もあったけれど、かなり満足度の高いライヴができた。明日からはもっとベターになっていくはずだ」と異口同音に語っていた。

そして彼らを迎え撃つ側のDIR EN GREYのライヴ・パフォーマンスも、先頃の『TOUR07 DOZING GREEN』の際のそれを、さらにグレード・アップしたものへと進化を遂げていた。

同ツアーでも印象的だった巨大なバックドロップは、新たな映像/照明効果との合体によってさらに色濃く独特の世界観を醸し出すようになり、選曲面においてもいくつかのサプライズが隠されていたことを報告しておきたい。

このツアーは、すでに終了した昨夜のライヴも含めて全11公演に及ぶもので、12月17日、18日、19日と3夜連続で繰り広げられる新木場・STUDIO COASTでの公演をもって終了することになる。さらにDIR EN GREY自身は、12月22日にはZEPP TOKYO、そして12月25日にはまたもや新木場・STUDIO COASTにおいて、今回のツアーの追加公演を行なうことも決定している。

残念ながらこれらの追加公演には10 YEARSは不参加となるものの、この2公演を加算すると、実にDIR EN GREYは2007年のうちに121本ものライヴを消化することになる。しかも日本を含めて世界12ヵ国において。

そして12月19日には、初のベスト・アルバム、『DECADE 1998-2002』『DECADE 2003-2007』も登場する。この2作品が、彼らの過去の作品群をすべて入手済みの人たちにとっても必聴であることの理由は、ごく近いうちに、改めて述べたいと思う。

増田勇一
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