<SUMMER SONIC 06>シャーラタンズ、変わらない魅力を披露

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シャーラタンズの全盛期は'90年代半ば、『The Charlatans』や『Tellin' Stories』をリリースした頃だろう。特にルーツ・ロックとテクノがバランス良くクロスオーバーした『The Charlatans』は、ケミカル・ブラザーズがプロデュースを手掛け、まるでストーンズの『ベガーズ・バンケット』を'90年代的に解釈したような、一種独特なクリエイティヴィティを放っていたものだった。

そんなシャーラタンズのショウは、色々な意味で変わってなかった。サザンロックとUKロックをベースにしたサウンドも、ティム・バージェスの絡みつくようなヴォーカル・スタイルも、セクシーなステージ・ワークも。あれから約10年以上が経過したが、彼らのなかで時間が止まってしまっているような、そんな感覚すら覚えてしまうほど、当時のままだった。

確かに変わらないことも一つの魅力ではある。しかし、あの当時の斬新さを知っているだけに、シャーラタンズには思考を停止してほしくないという思いが強い。彼らは、素晴らしいクリエイティヴィティを持っているバンドだ。それだけに、ある一点に止まってしまうのではなく、常に前へ進み続けてほしい。なぜなら、彼らはあの生き馬の目を抜くようなUKロック・シーンを10年以上もサヴァイヴしてきたバンドなのだから。

文●宮崎敬太


SUMMERSONIC 06 TOKYO
2006.8.12
MAUNTAIN STAGE

1.N.Y.C
2.NORTH COUNTRY
3.THEN
4.MUDDY GROUND
5.WEIRDO
6.FEEL THE PRESSURE
7.JESUS HAIRDO
8.ONE TO ANOTHER
9.THE ONLY ONE I KNOW
10.THE ARCHITECT
11.YOUR SO PRETTY
12.BLACKENED BLUE EYES
13.MY BEAUTIFUL FRIEND
14.HOW HIGH
15.SPROSTON GREEN

◆SUMMER SONIC 06特集はこちらから
https://www.barks.jp/feature/?id=1000025892
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