ギターメーカーのGibsonがプロ・オーディオ市場に進出

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Gibson Guitarは、ライフスタイル・ブランドとしてさらなる発展をめざし、Stanton Groupを買収し、Pro Audio Division(部門)を新設することを発表した。

Stanton Groupは、これまで長きにわたり優れたオーディオ製品で幅広く知られている企業の1つで、KRK System、Cerwin-Vega!そしてStanton DJによって構成され、家庭用からプロ用に至るまでさまざまな優れたオーディオ製品を製造している。GibsonとStantonの両社が手を取り合い、テネシー州ナッシュビルを拠点とした新たなGibson Pro Audio Divisionが誕生することとなった。

これを受けて、今後Gibsonは、ラウド・スピーカー、モニター、そして各種電子機器などのプロ・オーディオ市場に積極的に進出していくとしている。また、Stanton Groupの優れた技術を導入することで、Gibsonはプロ・オーディオ分野における技術開発をさらに発展、向上させることが可能になるとも。

Gibson GuitarのCEOヘンリー・ジャスキヴィッツ氏は以下のコメントを出している。

「我々はこのたび、評価が高くすでに多くの人によく知られている強力なブランドを仲間に迎えることができました。そもそも楽器業界は、購入者がさらにその演奏方法も習得しなければならないという点で、本質的に限られています。今回新設されるDivision(部門)と既存のDivisionと完璧に連携することで、我々はさらに幅広い音楽愛好家たちにアプローチすることができるようになります。つまり、これまで20人中1人にしかアプローチできなかったところを、20人全員にアプローチすることが可能になったということです」

さらに今後については「Stantonはこれまで世界で最も優れたプロ・オーディオ製品を生み出してきました。私共は、今後Stantonの才能あるチームと共にGibsonのさらなる発展を目指し働くことができるようになり大変光栄です」とコメントしている。

一方、Stanton GroupのCEO Timothy Dorwartはこうコメントしている。

「我々はGibsonファミリーの一員になれたことをとても光栄に思います。今回のパートナーシップにより、我々のブランドは市場でさらに成長して行くことでしょう。またギター業界のアイコンでもあるGibsonブランドとの提携は、我々に新たな層を開拓する機会をもたらせてくれると共に、今後我々は両社の研究開発の発展へ向けた技術を提供していきます」

Stanton Group各社の概要は以下のとおり。

●Cerwin-Vega!
Cerwin-Vega! Inc.は、家庭用やプロ用のラウド・スピーカーのデザイン、製造、販売を行う企業。1954年から迫力のあるダイナミック且つ精密なサウンドを再現することを追求し続け、現在Cerwin-Vega!の製品は世界75か国以上のディストリビューターやディーラーによって販売されている。

●KRK Systems
KRK Systemは、精密で信頼性のあるモニターを始めコントロール・ルームのさまざまソリューションを提供している企業。1986年の創業以来、カスタマーのニーズを満たす製品を提供し開発することをモットーにしている。当時より、KRKのスタジオ・モニター、サブウーハ-、ヘッドフォン、アクセサリーは良質のデザインと類のないパフォーマンスを兼ね備えていました。さまざまなサイズと互換性を持つモニター・システムを幅広く取り揃え、KRKの製品は世界中のオーディオ愛好家やプロフェッショナルのどんなニーズにもこたえる。

●Stanton DJ
Stantonは、DJ用のプロフェッショナル・オーディオ製品をデザイン、製造をしている企業。1946年に、取り付け可能なレコードプレイヤーの針を発明したWalter O. Stantonの手によって創業。また、Stanton Magneticsはマグネチック・カートリッジを製造、販売した最初のアメリカ企業の1つで、その後もターンテーブル、ハイ・パフォーマンス・カートリッジ、CDプレイヤー、DJミキサー、アクセサリー、そしてデジタル・コントロールなどさまざまなDJ製品を提供している。

◆Gibson Launches Pro Audio Division(英語)
◆Gibson Guitar
◆Gibson Guitar Corporation Japan
◆BARKS 楽器チャンネル
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