──フジロックは評判にたがわない、ナイスなショウでしたよ。
ピーナッツ(Key):ありがとう。僕らもいいライヴができたと思ってるよ。ライヴの間中、日本のオーディエンスは飛び跳ねて、僕らの歌の歌詞を口ずさんでくれて。日本でのライヴはあれがはじめてだったのに。
──日本のファンがあんなに盛り上がると思ってました?
ニック・ホッジソン(Dr):いや、もっと大人しいものだと思ってたんだけど、実際はアメリカのファン以上の熱さだったよ。
──あなたたちは、ライヴで勝負するバンドだと改めて思いました。楽器の演奏にしても、場の盛り上げ方にしても。
リッキー・ウイルソン(Vo):それこそが音楽ファンが一番望むものだからね。人々はライヴを見てそのバンドの判断をする。それが一番簡単だから。だから、それに答えられることをしたいね。
──あなたたちのデビュー・アルバム『エンプロイメント』は大ヒット中ですよね。本国イギリスはもとより、ヨーロッパやアメリカでもヒットしています。そういう事態になることは予想していましたか?
ピーナッツ:正直、してなかったよ。レコード会社と契約してしばらくは、そんなことは実感としてつかめなかった。今年の初め頃にシングルの「オー・マイ・ゴッド」がイギリスのラジオで、ものすごくかかって、大きめの会場でライヴをやるようになって、初めて実感が湧いたよ。でも、その後に行ったヨーロッパやアメリカのライヴで、僕らの曲をオーディエンスが歌うのを聴いて驚いたよ。
──そう言えば、あなたたちは先日のあのライブ8にイギリス会場ではなく、アメリカの会場に出演しましたね。
ニック:そうそう。あれはたしかに不思議な体験だよ。アメリカの人も、ラインナップにイギリスのリーズなんて田舎からわざわざバンドが来たことに驚いたんじゃない(笑)?
ピーナッツ:リンキン・パーク、ジェイ・Z、デスティニーズ・チャイルド、カイザー・チーフス……って感じで名前が並んでいるわけだからね。たしかに違和感あるよね。でも、すごくいい経験だったよ。
──デビュー早々、順調な成功を収めているあなたたちですが、そんなあなたたちのことを“Bad Blur(ブラーの出来損ない)”と呼んだロック・スターがいましたよね(笑)?
リッキー:ああ、リアム・ギャラガーのことね(笑)。あのNMEの報道に関しては、いろいろと誤解もあったみたいだね。実際、あの後、僕らはリアムとなって、結構いい仲になったよ(笑)。
──友達になったんですか(笑)?
リッキー:だと、いいけど(笑)。でも、オアシス自体も素晴らしいアーティストだし、悪い気はしないよ。それに、けなされても比較対象がブラーなら悪い気はしないよ。それが他のアーティストだったら嫌だったかもしれないけど。
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『エンプロイメント』 UICU-1096 ¥2,548(tax in) ユニバーサル インターナショナル | ──ブラーと比較されること自体は嫌じゃないですか? リアムに限らず、あなたたちはよく比較されているわけですが。
リッキー:全然嫌じゃないよ。ブラーは本当に名盤を何枚も出している素晴らしいバンドだしね。
──あなたたちはどんなアーティストに影響されているのでしょう?
リッキー:まずはビートルズに……。
ニック:クラッシュにジャムに……。
リッキー:ローリング・ストーンズに……。
ピーナッツ:ブラーにスーパーグラスに。あとデヴィッド・ボウイにスペシャルズに。
──カイザー・チーフスを作った時のコンセプトは何だったんですか?
ピーナッツ:とにかく、いい曲を作って、いいライヴをしたいってことだね。
──あなたたちはその洗練されたファッション・センスもウリのひとつですが、どうしてそうした英国紳士的な格好を?
リッキー:人がたくさん入る中で目立つというのが一つの理由としてはあるし。
ピーナッツ:あと、自分たちのやっている音楽のイメージをうまく外側からも表現したかったというのももちろんあったよね。
──では、最後の質問です。コールドプレイがあなたたちのステージが終わった数時間後に「クロックス」であなたたちの「オー・マイ・ゴッド」のフレーズを口ずさんだ時の気分は?
リッキー:そりゃ、光栄だよ。あれで、僕たちの曲が何万にもの日本人の耳に入って行くわけだからね。
取材・文●沢田太陽
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