new ALBUM | | 『Monkey Business』 2005年5月27日発売 UNIVERSAL INTERNATIONAL UICA-9007 \2,150(税込)
1 パンプ・イット 2 ドント・ファンク・ウィズ・マイ・ハート 3 マイ・スタイル feat. ジャスティン・ティバーレイク 4 ドント・ライ 5 マイ・ハンプス 6 ライク・ザットfeat.Qティップ&タリブ・クウェリ&シー・ロー&ジョン・レジェンド 7 ダム・ディドリーfeat.ダンテ・サンディアゴ 8 フィール・イット 9 ゴーン・ゴーイングfeat.ジャック・ジョンソン 10 ゼイ・ドント・ウォント・ミュージックfeat.ジェイムス・ブラウン 11 ディスコ・クラブ 12 ベボー 13 バ・バンプ 14 オーディオ・ディライト・アット・ロウ・フィディリティ 15 ユニオンfeat.スティング 16 イフ・ユー・ウォント・ラヴ(Bonus) 17 メイク・ゼム・ヒア・ユー(Bonus)
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PRESENT | 最新アルバム『モンキー・ビジネス』の発売を記念して作られた特製トランプを3名様にプレゼント!
ヒップホップの枠組みを軽~く飛び越えてしまったニュー・アルバムをバックにトランプに興じてみるのもイイかも。 (応募締切:2005年6月30日) |
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| ――まず『エレファンク』のリリースに始まるこの2年間を振り返ってもらえる?
アップル・デ・アップ: 時々頬をつねってみたくなる感じだね……夢じゃないよね?って。スティングの家で彼と一緒に過ごしたり、そういう経験をしてると本当にこんなことしてるんだって改めて思うよ。
タブー: かなりハードなスケージュールで仕事をこなしてきたしね……1日に3回ライヴをやったよ。
――『エレファンク』の世界的な大成功に伴って環境の変化はある?
ウィル・アイ・アム(以下、ウィル): いや、変わらないよ。キープしておきたいことはね。色々な変化がもちろんあったけど、色々なことに接する機会もあったしね、今までとは違ったライフスタイルとか。でもきちんとキープしたいものは上手く維持していけてると思う。俺たち自身は変わらないでいられていると思う。それは変化していってないって意味じゃなくて、俺たちはみんな人間として進化してるし、でも俺たちの本来の姿っていうのは変わらずに維持してきているんだ。ただ。安定と成功って部分では変化したと思うな。みんな自分のファミリーを養うことができてるし、将来的なプランもちゃんとあるし、助けを必要としている人たちを支援できるようになったしね。でも人間性って部分では変わってないよ。
――『エレファンク』の大ヒットは今回のニュー・アルバムの音楽的方向性に何か影響を及ぼしている?
ウィル: 『エレファンク』は大ヒットする前から俺たちにとっては成功を意味してたんだ。本当の俺たちをちゃんと表現できている作品に仕上がったと思ったからね。「ウェア・イズ・ザ・ラヴ」が陽の目を浴びるずっと前から『エレファンク』ができ上がった時点で凄くハッピーだったんだ。だから、それから先は正に成功への道をまっしぐらって感じだった。そういった意味では『モンキー・ビジネス』は大成功だと思う。踊って楽しい時間を過ごそうっていう自分たちが思い描いていたこと全て形にできたからね。
――新作の制作にあたって、どんなアルバムを作りたいって考えていた?
タブー: 『エレファンク』から得た経験をたくさんフィーチャーしていこうと思った。ツアーで外に出ることで家庭や男女関係なんかを犠牲にしなければいけなかったこと、基本的には過去に直面してきた社会的な問題全てをね。
ファーギー: 音楽面でも同じことが言えるわ。ウィルはプロデューサーとして大きく成長しているし、様々なミュージシャンたちと過ごす時間が増えるにつれて色々な音楽に触れることができたの。それをこのレコードにも取り入れていったから、本当にカラフルでエクレクティックな内容になってるわ。どんな人たちにも楽しんでもらえる楽曲が収録されていると思う。
ウィル: ブラック・アイド・ピーズのレコードは全部そうだけど、俺たちは決して“これがヒップホップを作るルールで、絶対それに従わなければいけないんだ!”なんて感じのヒップホップを作るつもりはないよ。俺たちはボサノバやサンバ、レゲエなんかを取り入れたりしてるけど、ヒップホップであることに変わりないんだ。
――ファーギーは前作からグループに加わったわけだけど、今回のアルバム制作にあたって役割に変化はあった?
ファーギー: 今回のアルバムではより自由に表現したり思考したりできたと思う。彼らとは良い友達になっていたし、色々一緒に経験してきたから、前作よりもずっと安心してリラックスして仕事ができたと思う。よりユニットの一人って自覚があるわ。前回は新メンバーって位置付けだったからね。でも今回はバンドの1メンバーっていう感じで参加することができたの。
ウィル: そうだね、トリオで殆どやった『エレファンク』と比較して、このレコードはカルテットとしてプロデュースとレコーディングをしたって感じ。『モンキー・ビジネス』こそが現在のブラック・アイド・ピーズの姿なんだ。
――アルバム制作にあたって、何か新しい試みなど従来と違った手法や手順を用いたりはした?
ウィル: ただ一生懸命やるだけだよ。どこに行っても感銘を受けたことを上手く反映できるように努めた。バスに乗ってるときも日本で新幹線に乗ってるときでも曲を作ったんだ。「パンプ・イット」っていうアルバムのオープニングの曲が正にそうなんだけどね。ブラジルでも曲を作ったし、コンサート会場やレコーディングスタジオ、飛行機でも曲を書いた。 それが最新のレコーディング手法としてトライして成功したものかな。それから俺たちが変えなかったこととしては、スタジオに入るときの態度だね。何も先のことは分からないし、これが最後のレコードになるかもしれないから、とにかく自分たちが持っているもの全てを表現できるような作品にしたいって気合で臨むこと。 そうすれば万が一レコードが売れなかったとしても自分としては満足できるしね。先のことなんて保証できないからさ、そんな態度をキープしていたんだ。
取材・文●高橋芳明 |
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